最終話「エターナル・ラブ」

エオニアは黒き十字架と共に炎に消えた…全てが終わったと誰もが思った。
しかし、突然、外部から強力な割り込み通信が入ってきた。
ノア(?)『人間というものには感心させられた。『白き月』のH・A・L・Oシステムを使いこなし、
 私の最高傑作を打ち破るとは……。だがそのおかげで私も進化することができたわ……人間とはまことに興味深い。
 それだけの力と能力を持ちながら私の作ったインターフェースにはいとも簡単に騙されるのだからな』
カナード『インターフェース…要するにアンドロイドと言うことか』
ノア(?)『もっともエオニアが騙されたおかげで私は再び『白き月』にめぐりあえた』
レスター『え、エオニアだと!?』
ノア(?)『あの男はなかなか便利な存在だった。
 私の言うことをすんなり信じ込んでくれたのだから利用するのは簡単だったわ』
フォッカー『つまりはエオニアも、貴様の野望の犠牲者と言うことか…!』
光『どうしてエオニアをあんなふうにさせたんだ!』
ノア(?)『何を言っている…私は彼のを利用するついでに彼の願いを…彼自身の感情を開放してやっただけ』
マサキ『利用するついでだと…!』
タクト『いったい、お前は誰なんだ!!』
ノア(?)『私は……「黒き月」……』
テツヤ『「黒き月」だとッ!? あれは意思をもっているのか!?」
黒き月『これ以上は最早手段を選ばん。エオニアが解析を終えたこの力も引き出そう。
 そして、全てを込めたこの最終兵器を…行け、我が分身よ!』
ノア『了解…』
そう聞こえるや否や、黒き月から強化された浮遊衛星や機動兵器、紫色の機動兵器、
そして…インターフェイス(アンドロイド)のノアが乗る超巨大な人型機動兵器が現れた。
リュウセイ『何だあの機体は! それにあれは…ズフィルード!! どういうことだ!?』
黒き月『私がエオニアを見つける前に奴らとは異なる艦隊と遭遇した。見知らぬ艦隊の名は、確かゼ・バルマリィ帝国…
 いや、地球の者たちで言うエアロゲイターと言う者たちだった』
ヴィレッタ『バルマーが…!』
黒き月『私は奴らを討ち、その力を取り込んだ…』
悠吾『そうか…そういうことなら、エオニア軍が…黒き月がバルマーの機体を使っていた理由も納得いく…それに』
フォルテ『裏を返せば、地球のみんなをギリギリまで追い詰めたと言うバルマー艦隊を…!』
ウォルコット『あの「黒き月」は単独で壊滅させたと言う事ですか!』
ノア『そう。奴らの兵器運用策は中々興味深かったわ。黒き月の兵装プログラムにブレイクスルーを引き起こすぐらいに。
 それらの結果、奴らと黒き月の力を融合させたのがこの最終兵器…レリウーリアよ』
ヴァニラ『レリウーリア…!』
ノーマッド『その名前はどういう意味でしょうか?』
悠吾『簡単に言っちゃうと最高位デーモンの階級名だよ』
甲児『よ…よくそんな事知ってるな』
悠吾『神話の話を自力で色々と調べたりしてたから、まあ…ね』
黒き月『これらの力をそろえたときにエオニアと会った。そしてトランスバールを…いや、「白き月」を見つけた。
 私のことを忘れてはいまい「白き月」よ。さあ、いまこそ我々の使命をはたそうぞ。
 お前と一つになったとき私はさらなる進化を遂げることができる。ははははは!!!!』
通信が切れ、『黒き月』の形が変わり始め、また『白き月』も形を変え始め本星の軌道上からそれていく。
タクト達が気がかりだったのは『白き月』にいるシャトヤーンとシヴァ皇子。すぐに『白き月』に通信を入れる。
タクト『シャトヤーン様、シヴァ皇子。ご無事ですか!?』
シャトヤーン『マイヤーズ司令ですか、システムが制御不能となっておりこちらでは手のうちようがありません。
 「黒き月」の力があまりにも強すぎるのです。それにマイヤーズ司令よく聞いてください。
 黒き月は今、白き月と融合しようとしているのです。
 お互いの持つ機能を一つにして進化するように設計されていたのです』
秋水『と言う事は…二つの月は戦いのための存在として同じ様に生まれた…!』
ジーク『さらには元々一つのものだというのか!』
シャトヤーン『今はその理由を確証せしめるものはありません…。ですが、今は黒き月を止めるしかありません!
 黒き月を破壊するには、コアである赤いクリスタルを、
 クロノ・ブレイク・キャノン級の威力を持つ攻撃で撃ち抜くしか……』
途中、ノイズが入り、通信が途絶えてしまう。もう、迷う猶予は無かった。
タクト『みんな、聞いてのとおりだ。これから「黒き月」を破壊する!』
そしてタクトは各メンバーに作戦図を転送した。
タクト『本当ならもっと近づいて撃ちたいんだが…
 図を見てのとおり新型の攻撃衛星と機動兵器がズラリと展開している。
 それとさっき入った情報によるとまだ残っている無人艦隊がこちらに向かってきている。
 エンジェル隊には防衛部隊を…黒き月が切り札と言ってたあのレリウーリアを破壊して、突破口を開いほしい!』
レスター『相手はインターフェイスだ。何を言っても無駄だろうから、何も考えずに倒せよ!』
タクト『これが最後の戦いだ、みんな、俺に命を預けてくれ!!』
ミルフィーユ『もちろんです! これで、全部終わりにしちゃいましょう!』
タクト『ありがとう、ミルフィー。それじゃ……エンジェル隊、全機出撃!!』
全員『了解!』
ルナマリア『カガリ、私たちはアレを歌うわよ!』
カガリ『ああ! 皆に未来をつなげるために、ミンメイさんと一緒に生み出した新しい詩、紡ぎだしてみせる!』
ルナマリア『黒き月が否定した私達の詩、見せてやるわ…それもこの戦いを終わらせる最高の詩…!』
カガリ『永遠の愛を…!』ルナマリア『エターナルラブをッ!』
(BGM「Eternal Love」で固定)

☆味方初期
エルシオール(クロノブレイクキャノン装備)(タクト、レスター、ウォルコット、アルモ、ココ)
ハガネ(テツヤ、エイタ)、クロガネ(シノン、ミユリ)、フリーデンU(サラ、トニヤ、シンゴ)、メガロード(美沙)
ラッキースター(光の翼)(ミルフィーユ)、リヴォウルト・エンジェリアン(悠吾)、選択24体
★敵戦力
レリウーリア(ノア)、浮遊衛星ザレムド改、ズフィルード・エヴェッド、ズフィルード、デストロイガンダム、
バルトール、ゴーストX−9、エゼキエル、ヴァイクル、ランドグリーズ、エルアインス・M
☆味方増援1(救出条件成立時)
デスティニーガンダム(シン)、ダークエンジェル×5(ヘルハウンズ隊)
☆味方増援2
ザーフ級戦艦(ルフト)、クサナギ(ウズミ、キサカ)、スラッシュザクファントム(イザーク)、
ガナーザクウォーリア(ディアッカ)、ブレイズザクファントム(ハイネ)、ガンバレルストライク(ムウ)

レリウーリアへ攻撃を続ける最中、周囲から続々と集まっていく黒き月の兵器たち。
その数は少しずつ増えていく。だが、増えていくのは敵だけではなかった。
相変わらずルナマリア達を集中的にねらう敵がいる。
カナード等によるMS部隊がルナマリア達の詩を阻む敵を食い止めていた。
その時、ゴーストX−9がカナードたちをすり抜け、ルナマリア達に特攻する。
だが、漆黒のホーミングレーザーがそれらを撃ち貫き、さらに後続のバルトールも、
飛び出してきた1機のMSが止めを刺す。
シン『アロンダイトとビームウィングの合わせ技で…落ちろぉ!』
シンのデスティニーが、ウッソの戦いを見て学んだのか、ビームウィングを展開しつつ、
アロンダイトでバルトールを叩き切った。
あまりにも唐突で、電光石火の如くいつの間にかエルシオールから発進したシンとヘルハウンズ隊に
カナードたちは驚きを隠せない。
ルナマリア『シン!』 シン『ルナ…今更だけど、約束を果たしに来たよ…随分遅くなったな』
ルナマリア『いいの! 今更でも…十分間に合ってるから…!』
カナード『だが体は無事ではないだろう。余りムチャはするなよ!』 シン『分かってます!』

ギネス『蘭花・フランボワーズ…いや、心友(とも)よぉ! 無事かぁぁぁ!』
ランファ『って…なんでアンタらがここにいるのよ!』
ギネス『受けた恩は必ず返すのは常識だぁ!』
カミュ『そうだな…君達に対しての、せめてもの償いと言えばいいのかな。ミルフィー』
ミルフィーユ『カミュさん…ハニーって言いませんね?』
カミュ『フッ…流石に、これ以上は野暮と思ったのさ。それに、人の恋路を邪魔する奴は……』
ミルフィーユ『…やつは?』 ノーマッド『馬にどつかれて三途の川?』
カミュ『何か違う気がするが…それだよ』
リセルヴァ『行っておくが、私が違うぞ。この誇り高い存在である私を利用した黒き月に対する報復をだな…』
ミント『はいはい、そういうことにしておきますわ』
フォルテ『しかし、意外だね。お前さん達に背中を預ける事になるとはね』
レッド『先ほどの借りを返すだけだ。だが、巨大な絶望に立ち向かうというのも、悪くない…!』
ベルモット『気にくわねえケド、命の恩人だしね。そこまで人間腐っちゃいないって!』
ヴァニラ『でも、心強いです…』
エルシオールから飛び出してきたシンのデスティニーと、ヘルハウンズ駆るダークエンジェル。
彼らの機体はパイロットが運ばれた際、システムを既に切り離しており、もう取り込まれる心配はない。
彼らは、体に鞭を撃ちつつも最後の戦いに加勢に来たのだ。

ノア『糸の切れた操り人形が束になった所で叶うはずが無いわ』
ルフト『それはどうじゃろうな…?』ウズミ『お前たちの好きにはさせん! キサカ!』
キサカ『ローエングリン、てぇぇぇ!』
増援艦隊をなぎ払った赤と青が2重に輝く陽電子の光を放ったのは、第4方面軍の試作型機動兵器母艦
クサナギであった。
カガリ『キサカ! お父様!?』 ウズミ『カガリ、戦っているのはお前達だけではない…今は共に戦う時だ!』
カガリ『は、はいッ!』
タクト『ナイスタイミングですよルフト先生!』
ルフト『後続の敵艦隊はわし等に任せい! お前たちはシャトヤーン様たちを!』
タクト『任せてください!』
さらにローム星に留まっていたルフト准将とウズミ司令率いる皇国軍艦隊が最後の増援として到着したのだ。
さらに、クサナギから発進された4機のMS。それを操るのはアスランたちがよく知った人物であった。
ムウ『大丈夫か! お前ら!』
ルナマリア『フラガ教官! ハイネさん!』アスラン『イザークに、ディアッカも来たのか!』
ディアッカ『おいおい、なんだかオマケみたいな言い方だな』
イザーク『何をぼさっとしている! さっさと行くぞ、この戦いを終わらせるためにな!』
アスラン『ああ、言われなくてもわかっている!』
ハイネ『ルナマリア、どうやら無事に大切な人に合えたようだな…もう誰も失うなよ!』
ルナマリア『もっちろん!』
これ以上にない味方と共にエンジェル隊はレリウーリアへの攻撃を強める。

レリウーリアの力は単機でありながりもエンジェル隊を圧倒する力を有していた。
もしエルシオールと紋章機だけでは、レリウーリアを倒す事は叶わなかっただろう。
しかし、天使たちは孤独ではなかった。遥かなる彼方の星・地球からやってきた鋼の勇者たち。
そして、幾多の星々から集まった戦士たち…。彼等がいたからこそ互角以上に戦える。
そして、彼等との強い絆と結束の力が、心を否定する黒き月を逆に圧倒していく……。

そしてついに、レリウーリアに致命的なダメージを与える事ができ、
ノアは何も言わずに機械的に処理して、レリウーリアは爆散した。
突破口を開くことができ、トドメと言わんばかりにエルシオールのクロノ・ブレイク・キャノンが発射体制に入る。が、
『なぜだ……?』「黒き月」は一人呟く。
黒き月『なぜ「白き月」の落とし子と外星系の異邦人たちが私の邪魔をするのだ。
 私はお前と一つになりたいだけだというのに……。私は進化の仕方が間違っていたのか……?
 いや、私は正しい!!私が間違うはずはない!!!間違っているのは「白き月」のほうなのだ。
 そして、融合を阻むものは……消えてなくなるがいい!!』
黒き月から新手の攻撃衛星が出撃し、到達する前のエルシオールに攻撃してきた。
タクト『うわっ!!!』  レスター『どうしたッ!?』
アルモ『く、「黒き月」が攻撃を始めました。これでは近づけません!』
ココ『さきほどの攻撃で機関室に直撃!これではオーバーロードしてしまいチャージがストップしまいます!!』
さらに有無を言わさず5基の攻撃衛星がエルシオールに突っ込む!
ウォルコット『かわせませんか!?』 ココ『だめです!!直撃、来ます!』
タクト『うわああ――!!』衝突した瞬間、エルシオールは黒煙を吹き上げる。

光『ああっ! エルシオールが!!』
Gコンボイ『いかん! このままでは沈んでしまうぞ!』
ランファ『ミルフィー! 行きなさい! あんたの力で…タクトを助けるのよ!』
ミルフィー『う、うん!』ラッキースターはエルシオールに急ぐ。
そしてミルフィーは願う……。

ミルフィーユ『ラッキースター…私のもつ強運を全て使い果たしてもいい…だから! 』

お願いッ! 今だけは、私を幸運の女神にッ!!

ミルフィーの強運の力はエルシオールに奇跡をおこす。
ラッキースターの翼から舞い落ちるピンク色の羽根が、傷ついたエルシオールの機能を復活させたのだ。
タクト『これが…ミルフィーの力なのか…! システムの状況は!』
アルモ『エルシオール全艦、機能が全て回復してます! ですけど…』
ウォルコット『クロノ・ブレイク・キャノンの出力が、通常の64%の出力しか出せ無くなってますぞ!』
レスター『何だと! このままじゃやつを撃てるかどうか怪しいぞ!』
悠吾『だったら、みんなの攻撃で補えばいいッ!』
タクト『そうか…! みんな、全力の一斉攻撃で、これで終わらせよう!』
テツヤ『遠距離攻撃可能な機体は全て発射体制に入れ!』
シノン『遠距離攻撃が出来ない機体は、周囲の妨害から攻撃チームを護るようにして!』
ルナマリア『私達の詩で、威力を増幅させておくから!』
ミルフィーユ『はー…はー…ッ。ラッキースター…もう一度だけ…頑張って!』
リュウセイ『やってやろうぜ! 詩と正義と魂の…究極合体攻撃をよ!』
黒き月の正面に、攻撃力の高い主だった機体がいっせいに並ぶ…!
タクト『目標、黒き月…! クロノ・ブレイク・キャノン、発射!』
ミルフィーユ『ハイパーキャノン!』
リュウセイ『天上天下! 一撃必殺砲ッ!!』
テツヤ『バスターキャノン発射! てぇぇぇぇぇッ!』
悠吾『メビウス・シャインスマッシャー!!』
エルシオールのクロノブレイクキャノンとハガネのトロニウムバスターキャノン、
SRXの天上天下一撃必殺砲、リヴォウルトのメビウス・シャインスマッシャー、
ラッキースターの全力ハイパーキャノン、
そして、ルナマリアとカガリの詩によって威力を増幅させた全機体の一斉攻撃…もとい、
詩と正義と魂の究極合体攻撃が、今放たれた!
白き月の脇をすり抜け、黒き月のコアへと吸い込まれる無数の光。コアを護るバリアにひびが入る。
悠吾『いっけぇぇぇぇぇぇぇッ!!!』
そして、悠吾の叫びに呼応して全員の思いが一つとなるかの様に、
リヴォウルトのメビウス・シャインスマッシャーを中核として無数の光が一つとなり、
赤く輝くコア撃ち貫き、黒き月は砕け散った……。暫くの静寂の後…タクトは呟く。
タクト『お、終わった……。俺たちの勝利だぁ!』
ガッツポーズをとりながらタクトは思いっきり叫ぶ。
それと同時に、全艦隊から歓声が沸き起こる。

フォルテ『やれやれ……、一時はどうなることかと思ったけどね』
タクト『俺もそう思ったさ、フォルテ。だけど、みんなががんばってくれたおかげさ。
 ミルフィーの力ででエルシオールも無事だったからね。やっぱりミルフィーは、幸運の女神さ』
ミルフィー『タ、タクトさんッ!!』
ムウ『おーおー。見せ付けてくれるじゃないの!』
タクト『ハハハ…。さ、帰ろう。「白き月」へ……』
(以下次回、エピローグへ)


▽ラスボス…「レリウーリア」(オリジナル)
自らに取り込んだバルマーの技術と黒き月の技術が融合した黒き月の最終兵器。
エオニアらによって解析されたバルマーのズフィルード・クリスタルのノウハウによって、
敵のデータを解析、対抗策を構築する事が出来る。
また、黒き月本体と同レベルの無人機制御能力を持ち、1機でエオニア軍の全艦隊の制御すらも可能である。
ネーミングは本遍で悠吾が言ったように、最高位のデーモンの階級名から。
特殊能力:歪曲フィールド、ズフィルード・クリスタル(HP回復・小、EN回復・大)、特殊効果無効
武器…
エイミング・シェイド(漆黒の拡散ホーミングレーザー)
ロシュ・ハーケン(圧縮重力波で形成した鎌に似た鉤状の武器)
サーヴァント・ダークエンジェル(無人制御のダークエンジェルによる遠隔攻撃)
ジェノサイド・コマンド(MAPW・対象の周囲に艦隊を配置し、全周囲から攻撃する。着弾点指定型・識別有)
ネガティヴ・ムーン・ノヴァ
(眼前に赤く煌く膨大なエネルギーを収束させる。そして機体の全長を上回る大きさのエネルギー塊を、
一気に直接放出するというもの。クロノスペースの膨大なエネルギーを直接利用しているため、
その威力は計り知れない)


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