第24話「黒き十字架」

タクト『目標、エオニア旗艦! クロノ・ブレイク・キャノン、撃てぇぇぇぇぇぇぇッ!!』
射程内に入ったエルシオールがその主砲クロノ・ブレイク・キャノンを放つ。
その光は、眼前に広がる漆黒の艦隊をいともたやすく消し去り、
そしてエオニア軍旗艦ゼルを中心とした旗艦艦隊は光に呑まれたかに思えた。
しかし、光が消えた後に現れたのは十字架を思わせる4本の腕を持つ一体の巨大な機動兵器…。
かつてフューリア戦役の初期に起こったL5戦役で現れたバルマーの兵器、
かつてのマイ「レビ・トーラー」が乗っていたジュデッカであった。
だが、黒き月によって強化されているのか、マイが乗っていたのとは違い漆黒に染まっている。

そして地球側には知らされていなかった5年前のクーデター未遂事件の真実がエオニア本人から明かされた。
今は亡き第3方面軍の総司令シグルド・ジーダマイアが、エオニアにクーデターを起こさせるよう煽り、
蜂起と同時に皇国側に寝返って、エオニアを陥れたのだ。そしてそれには、ジェラール皇王も関わっていたという。
つまり、ジェラール皇王が白き月を直接管轄下においた時から全てが始まり、
その結果が今回の戦いへと、しっぺ返しとなってきたのである。

だが、今のエオニアには考え方を当時よりゆがんでいた。
皇国を追放され、放浪の果てに見つけた黒き月。黒き月の持つ未知の力に魅入られ、
この力を持ってすればかつての栄光を取り戻すことも可能ではないかと考えるようになった。

彼は言う。トランスバールの外には黒き月を初めとしてまだ見ぬロストテクノロジーが存在する。
エオニア『なぜロストテクノロジーの力を皇国外に使わない。
 そうすれば皇国の勢力をさらに伸ばす事が出来る、皇国の更なる発展に繋がる。
 それこそがロストテクノロジーの有効な使い道であろう!』
現状に満足して堕落しきった者達を駆逐し、トランスバールにさらなる力を齎さんと。
エオニア『力あるものが未来を作る。力あるものだけが理想を成し得る…。
 力あるものこそが、後の世に正義と呼ばれるのだ!』
リュウセイ『ふざけんな!それで世界制服でもする気かよ…あんただってそいつらと同じ事をしたんたぞ…!
 お前らのやって来たことで、どれだけ多くの命が失われたか分かってんのか!』
タクト『手前勝手な意見を他人に押し付けるな!
 たとえお前がそう思っていようと、お前の考えに同調する者がいようと、
 そんな事を望まない人はたくさんいるってことだ!』
キョウスケ『力に溺れた者の行き着く先は、自滅だ。
 過ぎ去った過去をを捨てきれず、それにすがりつく貴様が持つ力など…俺たちには通用せん!』
悠吾『まだ僕が今まで見てきた世界だけでも、いろんな人たちがいろんな形で世界を作ってきた。
 その世界を一握りの誰かの身勝手で勝手に壊させはしないッ!』
エオニア『ならば、トランスバールの歴史の前に我が力を示し、 その名を永遠に刻み込んでくれようぞ!』
エオニアの宣言に呼応するかのように、黒き月が生み出した兵器の数々が集まってくる。
トランスバール皇族と貴族の怠惰心が全ての初端となったこの戦いを終わらせるため、
エンジェル隊はエオニアとの直接対決に挑む!

☆味方初期
エルシオール(CBC装備)(タクト、レスター、ウォルコット、アルモ、ココ)、
ハガネ(テツヤ、エイタ)、クロガネ(シノン、ミユリ)、フリーデンU(サラ、トニヤ、シンゴ)、メガロード(美沙)
Rシリーズ&アルブレード・カスタム(リュウセイ、ライ、アヤ、ヴィレッタ、マイ)、
リヴォウルト・エンジェリアン(悠吾)、選択18体
★敵戦力
ジュデッカ(黒)(エオニア)、ヴァイクル・ベン、デストロイガンダム、エゼキエル、バルトール、ゴーストX−9

対エオニア台詞集ページへ

激闘の末に、ジュデッカにかなりの損傷を与えた。そして…
リュウセイ『コイツで終わりだ、エオニア! 天上天下、念動! 爆!砕!剣!』
SRXのZ・O・ソードがジュデッカの腹部、コックピットを押しつぶすかのように貫いた!
エオニア『かはっ……! なぜだ……なぜなのだノア? 私は導き手となれるのではなかったのか?
 この手で、旧文明の栄華をよみがえらせ……人々を理想郷へ…………その私が、なぜ……』
Z・O・ソードの刀身のエネルギー開放と共に、ジュデッカは…エオニアは黒き十字架と共に爆風に包まれた。
タクト『…終わったな……』
レスター『ああ…悪党にふさわしい末路だ…』
エオニアを撃破した直後、タクトとレスターはどっと腰を下ろしそうつぶやいた。
フォルテ『無くしたものを必死に追い求めて、歪んだ理想にとらわれた男の悲劇さ…』
ヴァニラ『ですが、その悲劇も幕を閉じました…』
ミント『他の無人艦も動きを止めたようですわね』
タクト『ああ、俺たちの勝利だ』
その瞬間、艦内で歓声が湧き上がった。
すると少し遅れて到着したルフト准将達から通信が入った。
ルフト『タクト、よくやったな。これでこの戦いも終わった』
タクト『そうですね、やっと肩の重荷が取れましたよ。さてと…終わったことだし『白き月』で凱旋でもするか!!』
フォルテ『お、いいねー。じゃ、今日はハデにバーっとやろうかね!!』
揃いも揃ってみんな早速打ち上げ話に入ろうとしていた。

んが。
『ふふ、ふふふふ…』
突然、外部から強力な割り込み通信が入ってきた。(以下次回)


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