第21話「白き月を目指して」

ローム星系から無事脱出し、現在安全な宙域にて待機しているエルシオール艦隊。
ローム星系残存艦隊の方も何とか無事脱出したらしく、通信による話し合いの結果、
ルフトとウズミが反エオニア勢総司令代理となることに。
そしてタクトは引き続きエルシオールの艦長としていられる様になった。
その後、エルシオールとフリーデンUにクロノスペース用ゲートリフトの設置を行った。
これはクロノドライヴ中に自分のいる艦から別の艦へ移動できるシステムで、
フォールド技術の応用によって作られた。
試験的にハガネとクロガネに設置され、その後得たデータを元に完成したのである。
(要するに艦を直接くっつけなくても別の艦へ移動が出来るようになったと言うことです)
そして白き月へクロノドライヴ開始。ドライヴアウトまでの間、それぞれの艦は非常に慌しかった。
しかしエルシオールは、クルー達に残る複雑な想いを整理するため、暫く静かな日々が続いた。

強運によって様々なことが起こり、周囲から避けられる昔の夢を見て目が覚めるミルフィー。
先ほどの戦闘の終了後、彼女は気を失っていた。
その頃、エルシオールの格納庫では、タクトがクレータ班長・シヴァ皇子と話をしていた。
前回の戦闘にて、あの白い翼が出現している間、紋章機の出力が爆発的に
上がっていること、そのときのH・A・L・Oシステムの同調率が100%を
超えていたこと、紋章機とエルシオールのシステムそのものが書き換えられてい
たことなど信じられないことが起きていた。
また、エルシオール自体もバリアシールド等による防御系のスペックがかなり上がっていた。
「攻撃面は強化されていないのか?ただでさえこの艦は武装が少ないっていうのに…」
レスターはグチを言うように言った。
そのとき、クレータ班長は何かの見取り図を展開し、説明を始める。
その見取り図は何かの工場プラントの様な内容であった。さらに調査をするうちに、
エルシオールには新たに取り付けられる武器があるという。コレについてシヴァ皇子は知っていた。
この見取り図は、『白き月』だと……。
トランスバールの平和の象徴である白き月が巨大な自動工場プラントであるということに、
トランスバール側の人々は驚きを隠せなかった。
だが真実を確かめるために、タクト達は白き月へ向かう決意を新たにする。

ミルフィーの部屋にはランファが見舞いに来ていた。
いろんな話をする中、ミルフィーはランファに確かめる。本当はランファもタクトが好きなのかと。
ランファは確かに肯定するが、
ランファ『タクトはね、あんたを選んだの! 胸張ってなさい! 運のせいだなんて言ったら張り倒すわよ!!
僅かな沈黙。
ランファ『ミルフィー……自信が持てない? タクトの事信じられない?』
ミルフィー『ちがっ…そうじゃ……っ』
ランファ『じゃあ、あんたの気持ちは?どうしてタクトが好きなの?』
その後、ミルフィーとタクトはクジラルームでバッタリ会い、さらに運によって巨大ミミズの大群に遭遇。
逃げる方向を間違え、最凶といわれる宇宙栗の木がある場所に追い詰められる。
が、又運によってなのか宇宙栗の木に助けられる二人。
ミルフィーは自分の強運によて又嫌われるのではないかとタクトにたずねる。
だがタクトは言う『確かに…でも、俺は楽しいな。こういうのは』
その言葉はミルフィーの心を癒してくれる。
そしてミルフィーの笑顔を絶やさずにいたいからタクトはミルフィーが好きなんだと気がついたのだった。

その頃、ハガネの格納庫ではアクセルとメルア、統夜とテニア、カルヴィナとカティアが呼ばれていた。
そう、かつてフューリア戦役を駆け抜けた愛機のパワーUPである。
アクセルとメルアには、現在乗っている機体のオリジナルであるクストウェル・ブラキウム。
統夜とテニアには、フューリーの神話に出るドラゴン「バシレウス」と合体したグランティード・ドラコデウス。
カルヴィナとカティアには、装甲を補う強化アーマーを装着したベルゼルート・ブリガンティ。
再び戻ったその力で決意を新たにする中、アクセルはシェリーとの決着に燃えていた。
フリーデンUでは、ガロードがダブルエックスに乗り換え、ジャミルはGXディバイダーに。
そして、ウッソのV2にはバスターパーツが装着され、アサルトバスター形態になれるようになった。
(他にも、至る所にいろんな話があったんですが、そこは皆さんのご想像にお任せします)

そしてドライヴアウト。次のドライヴポイントに向かう途中、エオニア軍と鉢合わせする。
さらにはダークエンジェルが調整中のため、バルトールに乗ったヘルハウンズが。
さらには新たなシルエットを装備したインパルスに乗ったシンが待ち構えていた。

☆味方初期
母艦選択(エルシオール、フリーデンU、メガロード、ハガネ、クロガネから2隻)、
セイバーガンダム(アスラン)、フリーダムガンダム(カナード)、ネストミール(ルナマリア)、
ストライクルージュ(カガリ)、選択18体
★敵戦力
ステノ級高速戦艦(ルル)、ゼム級戦闘母艦、ザーフ級戦艦、ジゼル級ミサイル艦、
メギロート、ゼカリア、ハバクク、ガーリオン、エゼキエル、バルトール、ヴァイクル、
バルトール(ショルダーアンカー装備)(カミュ)、バルトール(ナックル装備)(ギネス)、
バルトール(ブレードウィップ装備)(リセルヴァ)、バルトール(ホールドアーム装備)(レッド)、
バルトール(スタンロッド装備)(ベルモット)、デスティニーインパルスガンダム(シン)

ミルフィーでカミュを説得後、撃破…カミュ救出フラグ1
ランファでギネスを撃破…ギネス救出フラグ1

初操縦にも関わらず、互角の戦いを見せるヘルハウンズ。そして未だ衰えず猛攻を加えるシン。
カガリ達が詩で援護しようとした矢先、カガリが急に苦しみだす。
ルナマリア『カガリ! どうしたの!?』 カガリ『ううっ…よりによってこんな時に!』
意識が途切れかけ、ルージュの動きが止まった。それに気付いたシンは狙いをルージュに定める!
シン『そんな動きで! 終わりだぁ!』 アスラン『カガリぃッ!!』 カナード『やらせはしないッ!』
Dインパルスのダブル・エクスカリバーが振り下ろされる直前、
アスラン、ルナマリア、カナードが同時にシンとカガリの間に入りDインパルスの攻撃を全て防ぎきった。
シン『ルナ! まだ貴族のぼんくらなんかに手を貸してるのかよ! もういい加減にしろ!』
ルナマリア『それはこっちの台詞よ!エオニアが惑星ロームで何をしたのか分かってるの! 』
シン『な…何だって!』
ルナマリア『エオニアが隠し持っていた黒き月で、大勢の罪の無い人たちが一撃で死んだのよ!
 それとも…敵だって言うなら私以外全部皆殺しにするとでも言うのッ!?』
シン『そんな…嘘だろ…』
カナード『生憎真実だ! 今の俺たちはお前の機体を倒すことでしかお前を止めようが無い…二人とも、いくぞ!』
ルナマリア『もうこれ以上、シンとは戦いたくないから…!』
アスラン『俺にも護りたいやつがいる…シン、許せ! うおぉぉぉっ!』
3機の反撃によりDインパルスはその動きを止められてしまう。
シンはこれまで以上に無い苦悩を抱えつつも、コアスプレンダーで何とか脱出した。
そして何とかエオニア軍を退けた一行は再びクロノドライヴに入った。

戦闘後、アスランは未だ苦しむカガリをフリーデンUの一室に運んだ。
ルナマリア達も同行していたが、暫く安静していれば大丈夫だと分かりアスランだけは看病で残る事に。
カガリは目が覚める。
話を聞くとどうやらかなり久しぶりに詩を紡いだため、すこし力を使いすぎてしまったらしい。
その時、また急に苦しみだすカガリ。アスラン焦る。カガリは彼を落ち着かせる。
カガリ『大丈夫。多分、半年毎のアレだから…お願いがあるんだ、アスラン』アスラン『なんだ?』
カガリ『私のルージュから持ってきた荷物の中に、延命剤って書いてあるヤツがあるんだ。
 それを、出してくれないかな?』
アスラン『延命剤!?どうしてそんなものが』
カガリ『私みたいなネイ・ハーフには無くてはならないものなんだ…』
ナチュラルとレーヴァテイルの間に生まれたネイ・ハーフは、16年という寿命しかない。
それ以上生きるには半年、つまり6ヶ月ごとに延命剤を取り込む必要があるのだった。
アスラン『延命剤って、クリスタルだったのか! しかもかなり大きい…大丈夫なのか!?』
カガリ『ホントは、結構つらいけど…アスランがやってくれるなら大丈夫だと思う。
 延命剤はロストスティグマに当てるんだ。
 そうすれば勝手に反応して取り込んでくれる。場所は…分かってるよな』
アスラン『ああ。背中…向いてくれ』
カガリは背を向け、アスランは延命剤を持つ。その時
カガリ『…やっぱり、待った!』 アスラン『どうした?』
カガリ『こっちの方がいい…』そういうとカガリは正面を向き、アスランに抱きついた。
カガリ『この形で、背中に押し込んでほしい…』 アスラン『分かった・・・入れるぞ』
アスランは延命剤をカガリの背中にあるロストスティグマに当てる。
ロストスティグマは淡い光を放ち、延命剤を取り込み始めた。
カガリ『いつっ!…くっ…』苦痛にかをゆがめるカガリ。
アスラン『カガリ!?』 カガリ『大丈夫…このまま全部…!』アスランは心配しつつも延命剤を完全に取り込ませた。
アスラン『カガリ…大丈夫か?』 カガリ『…ありがとう、アスラン』 アスラン『え?』
カガリ『私が16歳の誕生日を迎えてから、6ヶ月ごとにこんな苦しみを味あわなくちゃいけない事に、
 最初はとても辛かった…でも、今日はアスランに入れてもらえて、凄く嬉しかった……。
 アスランがいてくれれば、私はまた頑張れる……でも今は、もう少しこうしてくれないかな…』
アスラン『…わかったよ』

ちなみに、部屋の外では。
カナード『……何時まで覗き見してるんだ? あんた達』 ルナマリア『う……』
ちょっぴり嫉妬しつつも微笑ましく見守っているルナマリア他数名と、彼女らに突っ込むカナードがいた(爆)


▽補足
ヘルハウンズ隊のバルトール…
OVAスパロボ最終話で登場したタイプのバルトール。特長は以下の通りです。
カミュ機…原作ではゼオラが搭乗。巻尺状のパーツからアンカーが射出され、それをぶつけて攻撃。
ギネス機…原作ではアラドが搭乗。文字通りのナックル。原作では攻撃シーン無し。
リセルヴァ機…原作ではラトゥーニが搭乗。形状によって盾にも鞭にもなる武器を持つ。
レッド機…原作ではラミアが物理的に取り込まれていた機体。肩にはクレーン上のアームがあり、
 それで敵の動きを止める。
ベルモット機…原作ではクスハが搭乗。先端に高電圧球を発生させあいてに電撃攻撃を与える。

デスティニーインパルス…
DESTNYのMSV(モビルスーツバリエーション)に登場したインパルスのシルエットの一つ、
「デスティニーシルエット」を装備したインパルスガンダム。
原作ではデスティニーの母体にもなった形態でもある。
ここでは新型機の武装のテストを兼ねての出撃として今回限定で登場。
勿論光の翼もこの時点で装備されおり、武器はデスティニーガンダムとほぼ同様だが、
(内訳:ビームブーメラン、バレル伸縮式ビーム砲、エクスカリバー×2)
掌ビーム(デスティニーフィンガーとも)…もといパルマ・フィオキーナは付いていない。


ミルフィーとタクトが巨大ミミズと遭遇その後宇宙栗の助けられる…
原作の漫画版GA第5巻にて本当にありました。


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