◎登場キャラ
蘭花、ミント、ヴァニラ、ノーマッド、セレーナ、エルマ、アスラン、カガリ、カルヴィナ、アル=ヴァン、カティア

これはエオニア戦役終結から3ヵ月後、一時の平和の中で起こった1つの事件である。
エオニア戦役の立役者であったタクトとミルフィーユが軍を去り、
フォルテとウォルコットはレスターと共にエルシオールでトランスバール星系の辺境調査に向かって行き、
残ったエンジェル隊は各星系の復興支援にいそしんでいた。
そんな中、突如エンジェル隊にカルヴィナ達から招集がかかった。
集まったのはミルフィーユとタクト、フォルテとウォルコットを除いたエンジェル隊のメンバーと、
第4方面軍に配属されていたアスランとカガリ、軍から依頼を受けたセレーナの6人である。
招集をかけたカルヴィナによると、
5日前ローム星系にあるバール星117刑務所から脱獄した囚人の身柄を確保せよとのことらしい。
セレーナ「それって軍の仕事じゃなくて警察の仕事じゃないの?」
カルヴィナ「本来ならそうなんだけどね、実は逃げた囚人と言うのが特殊で…」
アスラン「詳細を教えてもらえますか?」
アル=ヴァン「囚人は女性で名前は…」

サイド・エピソード
「In the Chaos Prisoner -REBECCA-」

カティア「で、そのレベッカという女性なんですが、懲役2000年の刑を受け現在500年服役したところだったそうです」
ミント「…という事は500年前の事件で逮捕されたという事ですの?」
カティア「そうです。レベッカは500年前、
 惑星トランスバールの半分を焼け野原にし全人口の3分の一を死に至らしめたという重罪人なのです」
カガリ「ちょっと待ってくれカティア。レベッカはアンドロイドやサイボーグの類なのか?」
カティア「いえ、こちらに回ってきた資料ではれっきとした人間です」
アスラン「妙な話だな。普通の人間なら500年も生きられるはずがない」
蘭花「まさか、お化け?」
ノーマッド「それはありえません」
ヴァニラ「でも、誰かが逃げた。罪の償いも終えずに。」
カルヴィナ「そう。何者であれ脱獄したのは事実。私とカティア、アル=ヴァンも一緒に向かうから心してかかって」
全員「了解」
こうして、第4方面軍からイズモ級戦艦を1隻借り受け、彼らは調査に向かった。

惑星バール。刑務所の周りは砂しかないまさに罪人達の行き着く先の星。
そこにたどり着いたエンジェル隊とアスラン、カガリ、セレーナ、アル=ヴァンはまず刑務所を調べる事にした。
Sideアル=ヴァン&蘭花&セレーナ
アル=ヴァンと蘭花は刑務所の老看守と一緒に刑務所を歩いていた。
蘭花「囚人いるんですね」
アル=ヴァン「これでも一応れっきとした刑務所らしい。だが、この設備ではな…」
老看守「何を言う!わしがこの刑務所の看守になって以来、脱獄を許したことは1度もないわ!!」
セレーナ「5日前までは、でしょ」
そう言われて黙ってしまう老看守。
その時、セキュリティを調べていたミントから通信が入る。
ミント「アル=ヴァンさん」
アル=ヴァン「どうした?」
ミント「今、この刑務所のセキュリティログを調べてみたんですけど、
 確かに何者かが脱獄した痕跡が残っています。3月25日午前2時6分、地下牢を破壊。
 同午前2時32分、第1ポートより刑務所所有の宇宙船を奪って脱走。
 あっ、ちょっと待ってください。アスランさん達が問題の地下牢へ到着したようですわ。」

Sideアスラン&カガリ&ヴァニラ
アル=ヴァン「アスラン、そっちの様子はどうだ?」
アスラン「ミントの言ったとおり誰かがここから脱獄したのは間違いないみたいだ」
一方、壊された鉄格子を見るカガリとヴァニラ。
カガリ「これだけの鉄格子を破るなんて…」

Sideアル=ヴァン&蘭花&セレーナ
アル=ヴァン「1つ聞きたいがここの地下牢にいたのは誰なんだ?」
老看守「レベッカだ」
蘭花「嘘!ちゃんとホントのこといって!!」
老看守「わしは嘘など言っていない!レベッカはずっとあそこにいた」
セレーナ「500年も前から? ありえないわよ? 500年も生きている人間なんているはずないわよ」
ため息をつくアル=ヴァン。
アル=ヴァン「…ミント、逃げた宇宙船の行き先はわかったか?」
ミント「はい。奪われた宇宙船の航路をトレースしました。行き先はトランスバール軌道上、セクター1128…」
アル=ヴァン「セクター1128?」
ミント「ええ。エオニア戦役で使用された小型のプラント搭載型攻撃衛星があった場所ですけど、
 破壊されて今は無人になっています。」
セレーナ「なるほど。脱獄犯が逃げ出すには最適な場所って分けね」
蘭花「でも、500年前の犯罪者が何でつい最近できた廃墟を知っているんですか?」

ミント「それについてなんですけど、そこを修復して通常の生産プラントにする予定があって、
 そのための労力をそこから送る予定があったみたいですわ」
蘭花「でも、お化けは宇宙船に乗らないですよね?」
アル=ヴァン「わからない。行って確かめるしかないな」

Sideアスラン&カガリ&ヴァニラ
アル=ヴァン「アスラン」
アスラン「はい?」
アル=ヴァン「私達はこれから逃げた囚人を追う。アスランとカガリはすぐ合流してくれるか?」
アスラン「ヴァニラはどうするんです?」
アル=ヴァン「ヴァニラはセレーナと合流して脱獄したのが誰なのか…それを調べて欲しい」
アスラン「えっ、レベッカじゃないんですか?」
アル=ヴァン「それを確かめる為に、だ」
カガリ「アスラン!行こう!」
アスラン「わかった!ヴァニラ、たのむよ。」
ヴァニラ「わかりました。」
かくしてアル=ヴァン、蘭花、ミント、アスラン、カガリの5人は一路セクター1128へと向かって出発した。

そこへサポートのためイズモ級戦艦にいたエルマとカルヴィナ、カティアから通信が届く。
エルマ「アル=ヴァンさん」
アル=ヴァン「ちょうどいい所だった。皇国図書館の資料調べ終わったのか?」
カティア「いえ、まだ途中ですけどいくつか興味深い話がありました。
 500年前の事件で逮捕されたレベッカは、当初軍の警備下に置かれていたみたいです」
アル=ヴァン「ヤツは軍人だったのか?」
カルヴィナ「いえ、軍が警備に当たったのはレベッカを憎む市民が彼女に復讐しようと押し寄せたからよ。
 懲役2000年が決まっても死刑にすべきだって言う連日の報道がすごかったみたい…」
カガリ「相当憎まれていたんだな。そのレベッカって…」
アスラン「亡くなってしまった人の数が数だからな…仕方がない」

アル=ヴァン「エルマ、レベッカの顔が見てみたい。写真転送して欲しいのだが」
エルマ「それがですね、どこにも見当たらないんですよ」
アル=ヴァン「…どういう事だ?」
カティア「新聞とかの報道記事自体はたくさん残っているんですけどどれもレベッカの写真だけは載っていないんです。
 軍関係がガードしていたみたいでしたけど…軍の資料にもレベッカの顔がわかる物がないんです。
 裁判のほうも危険だからって理由で出廷はしてなかったみたいですし…」

蘭花「どうします、アル=ヴァンさん? 顔がわからないんじゃ探しようがないですよ」
ミント「大丈夫ですわよ。攻撃衛星は現在無人、もし誰かいるとしたら…」
アスラン「いるのはレベッカ以外考えられない…」
カルヴィナ「私達も、ベルゼルート・ブリガンティでセレーナ達に合流する。いいわよね」
アル=ヴァン「ああ、わかった」


Sideセレーナ&ヴァニラ&カルヴィナ&カティア
所長室へ赴いた2人は当時のファイルを調べていた。
その時、セレーナは1冊の日記帳を見つける。
セレーナ「これは…」
所長「ああ、それは自殺した初代所長の日記です」
セレーナ「自殺?」
所長「ええ。なんでも精神に異常をきたしたとかで…まあ無理もない話です。
 なんせ開設間もない当刑務所にいきなり収監されたのが超A級犯罪者でしたから…。
 その責任の重さに押しつぶされてしまったのでしょう」
カティア「その超A級犯罪者ってレベッカのことかしら?」
無言でうなずく所長。

Sideアル=ヴァン&蘭花&ミント&アスラン&カガリ
セクター1128に到着した5人は近くに機体を着陸させ内部を調べる事にした。
早速ミントは衛星内をスキャンしてみる。
しかし、衛星内には自分達以外の生命反応はなかった。
とりあえず5人は宇宙船の着陸した場所まで行ってみることに。
宇宙船が不時着した場所はどうやら機動兵器製造プラントだったらしく、
辺りには墜落の衝撃で破損したり組み立て途中の機動兵器たちが散乱していた。
そしてその中央に乗り捨てられた宇宙船の姿が…
ミント「操作モード、マニュアルになっています」
アスラン「ってことは誰かが操縦してたってことか…」
ミント「ですわね」
カガリ「でも、この衛星には私達以外誰もいないはずだろ?」

そこへセレーナたちからレベッカの新しい手がかりが届く。
それは初代所長の日記に書かれていたレベッカに関する記述であった。
その日記にはこう記されていた。

彼女ほど美しい女性はいない。
彼女ほど凶悪な女性はいない。
誰も彼女に触れる事はできない…。

さらに日記の中に初代所長が残したレベッカのラフスケッチがあったため早速送る事に。
アスラン「彼女ほど美しく凶悪な女性はいない…か。」
ミント「誰も触れることができないなんて…どういう意味なんでしょう?」
蘭花「所長なのに囚人であるレベッカに恋しちゃったとか?」
意味不明な日記の文章に頭を悩ます5人。

そこへ再びエルマから通信が届く。
アル=ヴァン「どうした?何かあったのか?」
エルマ「ええ、今しがた117刑務所の収監記録を調べていたんですけど…
 それによるとレベッカが収監されたのは500年前の5月19日となっているんですけど、
 同じ年の4月4日に117刑務所の地下牢に別の囚人が収監されていたんです」
5人「なんだって!?」
エルマ「その囚人は終身刑だったんですけど翌年肺炎こじらせ死亡、
 その後地下牢には誰も入っていない事になっているんです」
それを聞いたミントは大胆な仮説を立てる。
ミント「…ひょっとしてレベッカという囚人は最初からいなかったんじゃないですか?」
カガリ「そんな、まさか…」
しかし、エルマもその意見に賛成だった。
エルマによると調べていくうちに500年前の事件でおきた爆発の中心が、
軍の新兵器開発施設でレベッカの一件は事件ではなくそこを中心とした事故ではないかという推論がなされた。
つまりレベッカとは軍が住民達の怒りを軍に向けさせないための架空の犯人ではないかというのがミントの推測だった。

カガリ「ありえない話ではないと思うが…」
アスラン「宇宙船を奪い罪を償わず逃げた人物は誰か? それがわからない事には…」
そういわれて口ごもるミント。
とりあえずセレーナ達にその趣旨を伝えるアル=ヴァン。
セレーナ「レベッカはいない?」
アル=ヴァン「まだ可能性の1つと言ったところだが…その線も捨て切れん」
カルヴィナ「だったら、今ヴァニラに送ってもらっているイラストに人物は何者?」
アスラン「とりあえずそっちでもう少し調べてもらえないかな?」
セレーナ「わかったわ。とりあえずがんばってみるわ。」

カガリ「レベッカってのは本当に幽霊なんじゃないか?」
ミント「まさか?」
アル=ヴァン(幽霊と言った精神体の類…か?)
その時突然扉の奥からビームが向かってくる。
よける5人。
アル=ヴァン「カルヴィナ!!」
カルヴィナ「どうしたの?!」
アル=ヴァン「何者かが我らに攻撃を仕掛けてきた。詳細はわからぬ…すぐにヴァニラ達と合流してくれ!」
セレーナ「わかったわ!!」
急いでヴァニラのいる部屋へ向かうセレーナとカルヴィナ。

そして部屋の中で彼女達が見たのは、突き飛ばされたのか、横にうずくまるカティアと、
老看守に羽交い絞めにされているヴァニラだった。
カルヴィナ「カティア! ヴァニラ!」
セレーナ「女の子に傷つけるんじゃないよ!!」
セレーナは得意のスタン・ビュートを老看守に放ちヴァニラを救い出す。
カルヴィナ「カティア、大丈夫?」
カティア「は、はい…」
ヴァニラ「セレーナさん、すみません…」
セレーナ「いいってこと! それよりどうしてこの人はあなたに襲い掛かってきたの?」
ノーマッド「それが「あの子を自由にしてやってくれ」って言っていきなり…」
その時、気絶から老看守が目覚める。
セレーナ「あの子って一体誰の事よ?」
老看守「お前さん達のよく知っているレベッカじゃよ」
セレーナ「レベッカって人物は架空の存在なんじゃないの?」
老看守「いや、いる。わしは会った…毎日な。あの子はいつも悲しそうに俯いていた。
 まるで永遠に続く慟哭の中を彷徨っているかのように…。出口を求め泣いておった。
 ……頼む! レベッカを逃がしてやってくれ! あの子はただ悪夢を終わらせたいだけなんだ!」
4人と1体「悪夢?」

一方、なんとか自分達の機体までたどり着いたフォルテ達5人。
しかしそんな彼女達の前に今度は放置されていた機動兵器達が襲い掛かってきた。
幸い、破損していたり製造途中の物ばっかりだったためか通常の物よりは弱かった。
カガリ「くっ、どうなっているんだ、一体!?」
ミント「エオニア軍の機体は基本的に無人機・・・誰かが制御しているはずですわ」
アル=ヴァン「正体をあらわたらどうなのだ…!」
その時、動きを止める機動兵器たち。
そしてその間を縫って現れた1体のヴァイクル。そしてその上に赤い髪の1人の女が立っていた。

???「どうしたの、なにおどろいているの。私を探していたんでしょう?」
ミント「レベッカ…」
蘭花「本物?」
アル=ヴァン「現れたか…おとなしくついてくるか…それとも…!」
レベッカは片手を向ける。すると近くにいたメギロートが体当たりをラフトクランズに仕掛ける。
アル=ヴァン「くっ!」
アル=ヴァンはオルゴンソードでメギロートを切り払う。
レベッカ「さあ、何をしているの?私はここよ。早くいらっしゃい!」
すると再び活動を開始する機動兵器たち。
さらにレベッカのヴァイクルからエネルギーがラフトクランズに放たれる。
4人「アル=ヴァンさん!!」
しかしラフトクランズはファイナルモードを起動させたオルゴンソードで、
襲い掛かった機動兵器もろともレベッカのヴァイクルに攻撃を加える。
アル=ヴァン「峰打ちにとどめておいたが…!」
だが、レベッカはひるむどころかヴァイクルのカナフ・スレイヴで攻撃を仕掛ける。

カガリ「アイツ、一体なんなんだ!? 機動兵器を動かすなんて…?」
レベッカ「フフフ…どうしたの? 私を捕まえに来たんじゃないの?」
アル=ヴァンはエルマの通信、そしてレベッカがお化けじゃないかという蘭花たちの台詞を思い出しそして1つの結論に達する。
アスラン「まさか…本物の幽霊だというのか?」
アル=ヴァン「違う。幽霊などではない」
カガリ「じゃあ、あれは一体なんなんだ!?」
アル=ヴァン「ヤツは人の思い。想念が作り出した幻だッ!」
驚くアル=ヴァン以外の4人。
そしてアル=ヴァンは目の前のレベッカの正体を4人に話す。
アル=ヴァン「500年前の事件…いや、事故の犯人レベッカは実在しなかった。
 しかし、生き残った多くの人たちはレベッカを憎んだ。
 家族やかけがえのない人たちを失った悲しみをレベッカにぶつけたんだ。
 その思い、想念がいつしか時を積み重ねる事によって実体化した…」
アスラン「それが、レベッカ……」
蘭花「アル=ヴァンさん、どうするんです? あいつが本当に幻ならあたし達に勝ち目はないですよ!?」

アル=ヴァン「ヤツの機体を斬る…そうすれば…ッ!」

Sideセレーナ&ヴァニラ&カルヴィナ&カティア
セレーナはエルマに言ってレベッカのデッサンに似ている人物がいないか過去の女性軍人リストを洗っていた。
そしてついにその人物を発見した。
セレーナ「ビンゴ!!」
そして惑星バールから少し離れた星にある古城へと向かったハーベスターとソレアレス、そしてベルゼルート・ブリガンティ。
古城の中を歩くセレーナとヴァニラとカルヴィナとカティア(+ノーマッド)
ノーマッド「セレーナさん、ホントにココお墓なんですか?」
セレーナ「当時の兵士データによると該当の人物はここに埋葬されているはずよ」
ヴァニラ「お墓、あけるんですか?」
セレーナ「今は1つでも手がかりがほしいの。協力してもらうわよ」
城の中を散策した結果巨大なモノリス状の物体を見つける4人と1体。
カティア「このお城の中でお墓らしいものといえばココぐらいですね」
カルヴィナはモノリスの横にあったスイッチを見つける。
カルヴィナ「…これね!」

Sideアル=ヴァン、蘭花、ミント、アスラン、カガリ
苦戦を強いられる5人。
レベッカ「さあどうしたの?私はここにいるのよ。捕まえないの?」
アスラン「やめろ! レベッカ!!」
カガリ「お前は皆の悲しい気持ちが集まって生まれた幻なんだ! だから早く消えるんだ!!」
レベッカ「消える? 消えるのは私じゃない。あなた達のほうよ!!」
すると突然レベッカのヴァイクルから先ほどまでの攻撃とは違った光が出てくる。
すると、突然衛星が機能しだす。
ミント「攻撃衛星が再生しています!?」
蘭花「今度は一体何を始めるつもりなの!?」
アル=ヴァン「貴様…まさか!!?」
アスラン「どうしたんです!?」
アル=ヴァン「レベッカは、この衛星を使ってトランスバールを…この世界を消し去るつもりだッ!!」
4人「ええっ!?」

レベッカ「これで悪夢は終わる…そして私はこの苦しみの呪縛から解放されるのよ!!」
???「待ちなさい! レベッカ!!」
そこに現れたのはソレアレスとハーベスター、
それにベルゼルート・ブリガンティに、コードがつながれたコールドスリープ用の装置に入った1人の女性だった。
レベッカ「これは一体…?」
カルヴィナ「この人はあなた…いえ、正確にはあなたのモデルになった人よ」
アル=ヴァン「モデルだと?」
アスラン「セレーナ、どういうことなんだ?」
セレーナ「500年前の事故のとき軍はレベッカという架空の犯人を作り上げようとしていた。
 でも、全てを嘘で作り上げるのは無理だった。
 そんな時1人の女性軍人が軍のために罪をかぶる役、つまり犯人のモデルになると言ってきたのよ。
 人々の怒りを軍に向けないために、トランスバールを守るために…」
エルマ「カプセル解放します。」
開かれるカプセル。そして目を開く女性。

女性「あなたは…」
レベッカ「私はレベッカよ!!」
女性「夢じゃなかったのね…私、夢を見ていたの。私が守りたかったトランスバールを私が滅ぼす夢…」
レベッカ「私は夢などではない! 私は今ここにいる!!」
そういってソレアレスに迫るヴァイクル。そしてヴァイクルのハッチが開きレベッカが飛び出してくる。
そしてレベッカは女性の首を絞める。
レベッカ「幻は消えろ…消えてしまえ!!」
だが女性はレベッカを優しく抱きしめる。
女性「ごめんなさい。私のせいであなたが現れてしまった…あなたを苦しめてしまった……本当に…ごめんね」
その時、レベッカが光に包まれた。
レベッカ「私は…私は…私は……レベッ…カ…」
その一言を残し光となってレベッカは消えてしまった。

何かに導かれ…幻の中…生きてるのか…

その後、レベッカのモデルとなった女性は再び長き眠りに付くことになった。
カガリ「あの人…本当にあのままでいいのか? 後1500年ああしているなんてかわいそうな気がして…」
アスラン「人の恨みって物は1日や2日で納まることもあるかもしれない。
 でも、本当に深い恨みって言うのは長い年月をかけないと消えないからな」
蘭花「そうね。でも、眠ったままだから1500年なんてあっという間よ。ほら、フューリーの…なんだっけ?」
アル=ヴァン「ステイシス・ベッドだ」
蘭花「そう、それそれ!」
セレーナ「それより、あの人が目覚めたとき世界がもっと素敵になっている事を祈りましょう…」
カティア「ええ…私達のような思いをさせないためにも…」
カルヴィナ「未来への想いを踏みにじらせないためにもね…そうでしょ? アル…」
アル=ヴァン「ああ…そうだな…!」
ミント「そのためにも私達が今できることをやっていきましょう」
ヴァニラ「1つ1つの頑張りがいつかきっと素晴らしい未来を作ります」


眠れる彼女にとって1500年は長いようで短いかもしれない。

しかし、彼女が目覚めたとき彼女が愛したトランスバールがどうなっているのか…

それは誰にもわからない。

でも天使たちは進んでいく。

その先にあるであろう輝ける未来に向かって……


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