第16話「下克上 邪心全開」

オービットベース・マルチメディカルルーム。
その一箇所にて、特設ベッドに横たわっていた機械の乙女が目を覚ます…
「……う…」
彼女の名はコスモス。かつて平行宇宙からの来訪者であり、ともに戦った仲間。
だが、あの戦いの後に元いた宇宙へ帰ったはずの仲間。

その姿は、かつてのときとは異なり、機械的な雰囲気が増している様に思える。
だが、その瞳は限りなく人に近い感情を併せ持っていた。

彼女の目覚めに気づいたのは、ともに戦った青髪の青年。
アシュレー「気がついたか、コスモス…」
コスモス「アシュレー…? なぜ、あなたがそこにいるのですか…」
アシュレー「覚えてないのか? ついさっき、地上に変わった機体と一緒に空間転移して現れたんだよ」
コスモス「それはありえません…私はあの時、シオンたちを脱出させるためにグノーシスと…」
アシュレー「落ち着いて、コスモス。何があったのかはゆっくり聞かせてくれ。とりあえず、今君はこうして生きている。
 それだけは認識してくれないか?」
コスモス「…わかりました」


そして、コスモスは少しずつ話し始めた。
この宇宙からもといた宇宙に戻った後、畳み掛けるように起こった事件の数々。
そして彼女らのいた宇宙を賭けた戦いがあったことを。

その中で、自分の前世の記憶を持ち、今の自分自身を見出し、自分の成すべきことを見つけたことを。

最後の戦いの後、迫り来るグノーシスを相対し、今度こそ…前世から守りたかった存在…
シオンを救うために刺し違えたはずだった。

コスモス「最後に機能が停止する直前、ケイオスの領域シフトが発動し、私の最後の役目が果たされたはずでした。
 ですが、突然声が響いたのです」
アシュレー「声? 誰の声だったんだ?」
コスモス「それは私も解析できませんでした。ですが、声質はギャラクシィ・ユニオンズのアンドリュー・バルトフェルドに近かったです」
アシュレー(似てるって事か?)
コスモス「声は、私に何かを訴えていたようにも聞こえました。『全ての未来のために、力を貸してくれ』と。
 聞き取れたのはこの言葉だけでした」
アシュレー「そして、君はこの宇宙に再びやってきたってことか」
コスモス「はい。ですが、私の筐体はなぜか初期の実戦用筐体…いわゆるVer.2仕様に戻っています。
 おまけに武装も欠損しており、以前のように大型機相手での白兵戦は難しいと思われます」
アシュレー「そうか…」
コスモス「ですが、今後の実戦には暫く問題ありません」
アシュレー「どういうことだい?」
コスモス「先ほどから感知していましたが、私がこの宇宙に転移したときに搭乗していた機体があります。
 あれは、私の追加兵装としてヴェクターが開発したE.S.です」
アシュレー「あれ、コスモス専用の機体だったのか!?」
コスモス「はい。『ディナ』と呼称されています」
アシュレー「ということは、また一緒に戦ってくれるのか?」
コスモス「勿論です。一度終わるはずだった私が何故生きてこられたか…それを見つけるために」
アシュレー「わかった。また、よろしくな。コスモス」
コスモス「こちらこそ、よろしくお願いします。アシュレー」
こうして、再び手を取り合うことになったアシュレーとコスモスであった。

アシュレー「ひとつ思ったんだが…君がこっちに飛ばされる前は格好が違ってたのか?」
コスモス「はい。以前元の宇宙に戻った後、今のこの姿にアップデートされ、さらに2回アップデートを行いました」
アシュレー「つまり、Ver.4まであったってこと?」
コスモス「その通りです」
アシュレー「…どんな姿だったのかは少し気になる…」

その後、大河長官とアーヴィングに報告し、コスモスはARMSのメンバーとして公式に認められるようになった。
ついでにコスモスは、本来の各種兵装の復元を要請。マリアベルを中心にそれを実行することを約束してくれた。
マリアベル自身も平行宇宙のテクノロジーへの挑戦に、技術者としてか〜な〜り乗り気であったことを追記しておく。


その頃・・・・・・火星圏では。
バルトフェルド「へっくし!」
アイシャ「アンディ、どうしたの?」
バルトフェルド「いや、風邪かな…」
ダコスタ「だれかが隊長の噂をしてたんじゃないですか?」
バルトフェルド「ふむ、その線もあるな」
そんな会話をしていたボルテール・ブリッジ。
漸く修理を終え、そしてドラグナー隊も火星圏のパトロール任務期間を終えた。
改めて、ギャラクシィ・ユニオンズとして合流することを決め、ファルガイア本星への帰還を始めた。

そして、月軌道付近にまで差し掛かったとき、ボルテールに警報が鳴り響く。
状況確認を行うと、そこには塔をかたどった大型の衛星が鎮座しており、さらにそれに進入する者たちがいた。
ルルはアルトネリコを思い出したが、形状が大きく異なっており、それ以前にアルトネリコの位置は別にある。

そんな思案をしている最中、侵入しているやからはこちらに気づいたらしく、接近してきた。
ダコスタ「識別確認、デストロンとギャンドラーです!」
ルル「どういうこと…とにかく、発信準備を!」

☆味方初期
母艦…ボルテール(ルル、ナタル、ダコスタ、アイシャ)、リ・ホーム(プロフェッサー、リーアム、樹里)
ドラグナー隊[ドラグナー1カスタム(ケーン)、ドラグナー2カスタム(タップ)、ドラグナー3カスタム(ライト)]
マイヨ&ミン[ファルゲン・マッフ(マイヨ)、スタークダイン(ミン)]
プラクティーズ[ゲルフ(ダン)、ヤクト・ゲルフ(カール)、レビ・ゲルフ(ウェルナー)]
ロウ&バルトフェルド[レッドフレーム・MJ(ロウ、8)、ガイアガンダム2号機(バルトフェルド)]

★敵戦力
ギャンドラー、デストロン

アルトネリコと似た姿を持つ衛星を部隊に迎撃を行うボルテールとリ・ホーム。
そこに、デストロンの首魁たちが現れる。

Mメガトロン「遅かったな人間共」
ケーン「てめぇは…ま、マスター…なんだっけ?」
Mメガトロン「(がくっ)…マスターメガトロンだッ! ビー○○○○ーズみたいな役回りをさせるな!」
マイヨ「なぜ、貴様らがここにいる!」
Mメガトロン「ふっ…決まっておる。われらが捜し求めていたものがここにあるのだ」
デビルサターン6「ガデス様が求めていたハイリビードの欠片…プラネットフォースが、この「メタ・ファルス」にあることがわかったんや」
ルル「なんですってッ!?」
ノイズメイズ「どうやら人間たちにはこのメタ・ファルスに関する記録が欠けていた様だな」
Mメガトロン「かつて、宇宙の力の根源とも呼べるハイリビード…その力の一端をもつ欠片が収められている場所。
 われらはそれを捜し求めていたのだ」
バルトフェルド「前回にアルトネリコを目指していたのはそのためだったのか!」
Mメガトロン「そうだ。もっとも、あそこには何も無かったがな」
そのとき、Mメガトロンが言っていたメタ・ファルスから爆発がおき、そこから1機のTFが現れる。
スタースクリーム「マスターメガトロン様、プラネットフォースの奪取に成功しました」
Mメガトロン「よくやったぞ。さぁ、それを俺様に渡すのだ」
スタースクリーム「……悪いが、それは断らせてもらおう」
Mメガトロン「何だとッ!?」

スタースクリームがそういうや否や、プラネットフォースを掲げた彼は、それから発せられるスパークの力…
ターミナス・エナジーを自らに取り込み始めた。

スタースクリーム「これからは、私がデストロンの首魁となる…力こそが全てなら、私がお前を討てば理にかなうだろう」
Mメガトロン「スタースクリーム、貴様ッ!」

その光を吸出し、スタースクリームはその身を巨大化させ、頭に冠のようなものを装着した。

Sスタースクリーム「お別れだ、マスターメガトロン…」

そういうと、スタースクリームは新たな力によってゲートをこじ開け、
超能力によってマスターメガトロンらをゲートの向こうへと追いやった。

Mメガトロン「ぬぉぉぉぉっ!? 忘れるな! 俺は必ず帰って…!」

その台詞が言い終わる直前にゲートが閉じられる。

Sスタースクリーム「さて、邪魔者はこれで消えた。次は貴様らの番だ!」

そういうと、強大なまでにパワーアップしたスタースクリームはケーンたちに襲い掛かる。

★敵増援
スーパースタースクリーム
ノイズメイズ&デビルサターン6

Sスタースクリーム撃破後…HP全快。
唐突なる下克上の上に、パワーアップしたスタースクリームに押し返されるケーンたち。退路もふさがれ、このままでは全滅の恐れが…

んが。
「「待ていっ!!」」

ノイズメイズ「!?」
デビルサターン6「こ、この声は…貴様、まさかっ!?」

謎の男G「悪しき星が天に満ちる時、大いなる流れ星が現れ…」
謎の男R「その真実の光の前に、悪しき星は光を失い、やがて墜ちる…人、それを『裁き』という…!」

Sスタースクリーム「な、何者だ!? 貴様…名を名乗れ!!」

ロム「お前達に!」
Gコンボイ「名乗る名前は!」
二人「「ないッ!!」」


☆味方出現
ギャラクシーコンボイ、ライガージャック、ソニックボンバー、ベクタープライム、
ケンリュウ(ロム)、ブルー・ジェット、ロッド・ドリル、トリプル・ジム、パワーライザ(レイナ)

ケーン「ロム兄さん、ギャラクシーコンボイ!」
Gコンボイ「皆、大丈夫か!」
ロム「退路は確保した、今はここを離脱するしかない!」
ルル「仕方ありませんね…全機帰艦! これより離脱します!」

われらがロム兄さんたちが救援に駆けつけ、無事この場から離脱することができた。
(MAPクリア)

なんとかメタ・ファルスから脱出し、無事オービット・ベースへとたどりたついたルル達。
改めてギャラクシィ・ユニオンズとしてメンバー登録され、再会を喜び合うのであった。

ロム兄さんたちは、再び現れたデストロン&ギャンドラーを追って再びここにやってきたらしい。
そして、スタースクリームの反乱によりパワーバランスが変わり始めることを懸念していた。

こうして、新たな混乱が起こりつつも仲間を増やしていったギャラクシィ・ユニオンズ。
それと同時に更なる戦いの渦へと巻き込まれることは、誰もが感じ取っていた…。
(以下次回)


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