第13話「向かい風に抗う翼」

魔族を探し出すため、極東都市トキオへと向かったエルシオール。
そして探し出す方法を以前から模索していた。

かつて、ルイーナとの戦いを経験したジョッシュは、グラキエースとの共感によってルイーナの基地を突き止めたことがある。
その線から模索方法を探していたのである。
それを聞いてシズマは閃き、自分が唯一取り戻した炎のアフェタを提供することを話しかけた。
シズマ「魔族の野郎どもは俺の体にあった6つのアフェタを核として生まれた。
 だから、このアフェタが放つ波動をたどれば、行き着くことが出来るかもしれない」
凱「シズマ・・・お前」
シズマ「・・・俺も一人じゃできないことがあるってことは分かる。それだけのことだ」
アラド「へへっ、素直じゃねえな」
シズマ「うるせぇ!」
愛美「ま、そんなわけなら、早速手伝いなさい!」
シズマ「ちょっとまて、襟をつかむな・・・」
そんなわけで、愛美らはシズマを強引に引きずってVARS本部へと向かうのだった。

その後、アシュレーたちはARMS本部であるヴァレリアシャトーへ帰還。これまでの経緯を報告した。
オデッサの首魁ヴィンスフェルトの言っていた異形とはこの魔族のことなのか・・・まだ謎は解けないでいる。
そして、一通りの報告を終え、解散となった後、アシュレーはアーヴィングに話しかけた。

アシュレー「狭間の世界で、アナスタシアに会ったよ」
アーヴィング「そうか・・・改めて知ったのだな、君の中にある存在を」
アシュレー「あなたが僕と始めてであった時の言葉の意味も・・・」
アーヴィング「そうだ。『お前という十字架を背負う男』だとな・・・しかし、因果なものだな」
そういってアーヴィングは皮肉めいた笑みをこぼす。
アーヴィング「片方は剣の英雄の末裔・・・片方は焔の災厄を身に宿す者・・・相対する二つの存在が手を組むとは」
アシュレー「数奇な運命をたどっているのは貴方だけではない・・・それに、英雄の子孫であることに、意味はない・・・」
アーヴィング「・・・それは彼女の言葉か?」
アシュレー「そうだ・・・」
沈黙する2人。
アシュレー「アーヴィング、僕達は仲間だ。この世界を・・・この宇宙を守るために戦う同盟なんだよ」
アーヴィング「・・・そうだな」
アシュレー「これからも、一緒に戦おう」
そういって、アシュレーとアーヴィングは改めて握手をする。

そして、アシュレーが会議室から出た後。アーヴィングはこうつぶやいた。
(アシュレーの言いたいことは分かっている・・・しかし、やはり『英雄』の力は、必要になるのかもしれんのだ)

数日後、Gアイランドシティ。
大河「で、愛美君たちは?」
雷牙「今頃は、夢中になって『方舟』を改造しとるだろ」
命「『方舟』ですか?」
雷牙「愛美君が、『モビィ・ディック』と同時に開発していた飛行艇の名だよ」
大河「あまりにもサイズが大きすぎて、」実用化できなかったという噂だったが、
 トランスバールの技術がもたらされたことによって、漸く完成の目処が付いたようだな」
その時、突如反応が発見された。その反応の場所はトキオ近海上空。
そこには、地球のスペースノア級とほぼ同サイズの飛行艇であった。
愛美「獅子王博士!」
雷牙「愛美君! もう『方舟』を完成させたのか!?」
愛美「もう…って、本体はずっと前から完成してましたよ」
ロンロン「エネルギー不足で動かなかっただけだもんね」

大河「しかし、そのエネルギー不足はどうやって・・・」
愛美「実はですね・・・」


眠れる火山・・・轟爆。
ロンロン「エネルギー集積システムに、エネルギー変換装置か…これがあの化け物みたいな破壊力の正体ね」
愛美「なかなかユニークな構造じゃない…よし。このシステム、面白いから利用しちゃおう!」
ロンロン「ええ〜ッ! こんなの、威力は馬鹿でっかいけど、扱いにくそぉ〜〜〜〜〜なシステムじゃない!」
愛美「そう? エネルギー供給システムと安定装置にもうちょっと手を加えたら…どう?」
ロンロン「……そっか! 『アレ』に使おうって言うのね。だったら話は別よ! 早速作業にかかりましょ!」

愛美「・・・という訳なんです」
雷牙「成る程。轟爆のシステムでそれが解消されたということじゃな」
愛美「そんなわけで、私たちはシズマの持つアフェタの波動をたどって、魔族をぶっ飛ばしに行きます」
大河「待ちたまえ。先程、アークエンジェルから連絡が入った。アルトネリコへの作戦は失敗に終わったそうだ・・・」
ロンロン「え、うそぉ!」
大河「どうやらファントムペイン・・・いや、それを操る黒幕が新たな戦力を出したらしい」
愛美「・・・分かりました。そちらにも警戒しておきます」

そして、以前に戦った風の魔族ガープの反応をキャッチ。
場所はファルガイアの地図上で最も北東にある本大陸とは離れた諸島。

エルシオールと方舟はこのまま一気にガープが居城としている場所へ強襲。一気に決着をつけることに。

☆味方初期
エルシオール(タクト、レスター、ウォルコット、アルモ、ココ)
方舟(愛美、ロンロン)
シズマ&凱[セイバーヴァリオン(シズマ)、ガオファイガー(凱)]
聖勇者[バーンガーン(瞬兵、バーン)、マッハスペリオン(ヒロ、スペリオン)]
選択12小隊

★敵戦力
ガープ[切り裂きのガープ]
魔族[台風男爵×2]×19
ゼラバイア×複数

唐突な強襲にガープも油断していたが、そこまで馬鹿ではない。
周囲に展開していた兵達を集結させている。

数に負けてしまうことの無い様、時間が勝負となった。

そして、激闘の末にガープを撃破することに成功する。
しかしガープは最後のあがきとして、同じ力を持つものに狙いを定めた。

ガープ「このままでは済まさないわ・・・同じ力を持つ貴様らを道連れに・・・!」
グラキエース「なに・・・!」
ジョッシュ「ラキ、避けろッ!」

ファービュラリスに向かって突撃してくるガープ。それを阻んだのは。

リム「ッ!? ウェン!」
ウェントス「グラキエースを・・・やらせない」
ガープ「ぐっ・・・ならばお前を!」
ウェントス「その向かい風に・・・抗ってみせる!」

ウェントスは、ガープの最後の猛攻を交わしきり、その翼で風の魔族に止めをさした。
(MAPクリア)

ヴァリオン『風のアフェタ、回収終了』
シズマ「これで二つ目・・・」
アラド「取り戻せてよかったな、シズマ」
シズマ「・・・ああ」
ゼオラ「もう一人で戦うなんてことは言わないで。これからもよろしくね」
シズマ「・・・そうだな」

シズマ「それにしても・・・シズマとアラドって、実は結構似たもの同士な気がするわね」
アラド&シズマ「え? どこが?」
ゼオラ「どっちも一人で無茶するところよ。そして今のタイミング!」
(以下次回)


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