F.UC.99年某月某日、航海日誌…

大河長官からの依頼を保留してから2週間が経つ。
この2週間の間、アーヴィングさんらには何度か説得めいたことを言われたけど、
サンドマンさんや長官は俺たちを無視しているみたいだ。
その証拠に、ARMSやグランナイツ、凱さんたちには何度出撃しているのに、俺達にはお呼びがかからない。
俺と同じ意見だったチイ姉やミヒロも口には出していないが退屈で機嫌が悪い。
唯一、姉ちゃんだけは休暇を有意義に使うと言っては買い物を楽しんでいる。
ちなみに悠吾たちは俺らから離れてユニオンズに参加するらしい。
(このことについては親父と話した上でだそうだ)
だからと言って、俺はトレイラーとして誰かに命令されて戦うのは御免だ。
トレイラー心得『何事にも束縛されずに自由であれ』だ。
この件だけは親父が何と言おうと俺はトレイラーの意地を通すつもりだ。

執筆者:カズマ・アーディガン

その時、カズマの自室にインターホンが鳴り響いた。
デュオ「よ、カズマ。相変わらず、暇してるようだな」
カズマ「デュオかよ…どうやら帰還したみたいだな」
デュオ「今日の任務もきつかったぜ。
 相手は、オデッサの残党だったけどよ…後期に生産された強化型怪獣兵器が何体も出てきたからな」
カズマ「ふうん…」
デュオ「まったく相手は他にもごろごろいるし、人手が全然足りてねえよ」
カズマ「それで俺たちを例の銀河同盟に勧誘する気かよ?」
デュオ「分かってるじゃねえか…なあ…ヘソ曲げてねえでとっとと依頼、受けろよ」
カズマ「いくらお前の頼みでもこれは聞けねえ…これはトレイラーの意地だ…!」
デュオ「ま…意地で飯が食えれば苦労はしねえけどな…ったく、エンジェル隊以上にクセのある頑固さだな、おい…」
カズマ「エンジェル隊?」
デュオ「ギャラクシィ・ユニオンズの中核戦力だったトランスバール皇国最強の戦闘機部隊さ。
 ガレントのおっさんから聞いたんだが、そのエンジェル隊を乗せた艦…エルシオールがファルガイア星系に入ってきたと」
カズマ「ちょ…それを早く言えよ! なんでそんなでっかいニュースを…」
デュオ「まあそういうなよ。ともかく話を聞いてからでもいいんじゃねえか?」
カズマ「…分かった。エンジェル隊の皆がどうしてファルガイアにまた来たんだ?」
こうして、カズマはエンジェル隊らについてデュオから色々聞くことになった。
ネフューリア事件のこと、そしてエンジェル隊に課せられて新たな任務についてを…


その頃、エルシオールとアークエンジェル、ボルテールは、ファルガイア星系に到着し、ファルガイア本星に向かって航行中。

ボルテール・ブリッジ…
その片隅にて、艦長のルルはオーブの戦闘で現われた強奪部隊についてのデータをまとめていた。
相手の運用戦術について何か引っかかるものがあったらしく、過去のデータを調べていた。
ルル(あの戦術は最初の強奪事件とは明らかに異なった方法だった…それに、あの手際の良さ…)
それに思い当たる節があったのだが、ルルはその結果を振り払うように否定する。
ルル(いえ…そんなはずはないわ。だって…)
その時、ルルの目の前にコーヒーの入ったマグカップが置かれた。
それに少し驚いたルルはマグカップを置いた手を追いかけるように視線を動かすと、
そこにはバルトフェルドとアイシャの姿があった。
アイシャ「アンディが淹れた自信作よ。飲む?」
ルル「あ…ありがとうございます」
バルトフェルド「で、調子はどうだい?」
ルル「一応調べてみたんですが、どうも結果が…」
バルトフェルド「ふむ…こいつは確かに妙だな…なら、また出くわした時にそれを確かめればいいさ」
ルル「はい…このことは、まだ留めておきますね」
そしてシステムを終了し、改めてバルトフェルドの淹れたコーヒーを口に含む。
味はバルトフェルドの自信作という言葉に偽り無しの美味さだったそうだ。

そして航行は順調に続き、エルシオールらはファルガイア本星に近づきつつあった。

エルシオール・ブリッジ…
ココ「オーブを発って2週間…特にこれといった戦闘がないままファルガイア星系に入れたわね」
アルモ「そうね。でも、艦内では色々と会ったけど…」
ココ「地球から新しくやってきたメンバーね」
アルモ「それがさ、ランファさんから聞いたけど、あのアラド君って子、かなりの大食いで、
 ランファさんが好きな激辛1000倍カレーも平らげちゃったとか」
ココ「そ…そうなんだ。ランファさんにライバル出現…かな?」
レスター「お前達…事件がないからと言って気が緩みすぎだ。仕事を怠るなよ」
ココ「あ、すいません!」
アルモ「気をつけます…ん?」
タクト「どうした?」
アルモ「あ、エルシオールは今ちょうど、ファルガイア星系・火星軌道に差し掛かりました」
タクト「そうか。ファルガイアまでもう少しだな」
アルモ「あ…ッ! マイヤーズ司令! 火星軌道上付近に大型の艦隊反応あり!
 識別は、オーブでMSを強奪した部隊です!」
タクト「っと…また来たのか…このまま迎撃する! エンジェル達に発進準備を!」
ココ「りょ、了解!」

第5話「The woman who has lived」

MAP・火星付近(宇宙)

☆味方初期
エルシオール(タクト、レスター、ウォルコット、アルモ、ココ)
アークエンジェル(マリュー、ノイマン、メイリン、ミリアリア)
ボルテール(ルル、ナタル、ダコスタ、アイシャ)
アクセル&ラミア[クストウェル・ブラキウム(アクセル、メルア)、アンジュルグ(ラミア)]
選択12小隊

★敵戦力
ドミニオン(???、ホアキン)
ストライク[ストライクE・IWSP(スウェン)、エールスローターダガー×2]
デュエル[デュエルAS(ミューディ)、ソードスローターダガー×2]
バスター[バスター(シャムス)、ランチャースローターダガー×2]
カオス[カオス(スティング)、ガンバレルスローターダガー×2]
ガイア[ガイア(ステラ)、デュエルダガー×2]
アビス[アビス(アウル)、バスターダガー×2]
所属不明[ノブッシ、ブッシ]×4
所属不明[エールスローターダガー、ストライクダガー]×4

戦闘台詞
ルナマリアVSステラ
ルナマリア「あの時のレーヴァテイル…! 今度は負けないわ…!」
ステラ「…こっちも負けられない…」

序盤はタクトたちが優勢であったがドミニオンは新たな手勢を投入してくる。
★敵増援
所属不明[リグ・シャッコー、ゾロアット]×3
所属不明[セプテム、ジェニス]×3
所属不明[ガーリオン、リオンF]×3
所属不明[量産型ヒュッケバインMk−U、ゲシュペンストMk−2・M(シャドウミラー仕様)]×3
所属不明[ダイン、ゲバイ]×3
所属不明[ギルドーラ、レンファ]×3
所属不明[ギンシャス、アゲイド]×3
しかし、出てきた軍勢に全員驚く。なぜなら出てきた機体は地球産のMSにAM、PTとMA、
そして初めて目にする正体不明の人型兵器4種類が出てきたからだ。
そんな中、1人ボルテールの中のルルはこの増援の出し方になぜか覚えがあることに気づく。
ルル(この不規則な敵の種類…)
ラミア(アクセル隊長…この戦術…以前確か…)
アクセル(奇遇だな。俺もそう思っていた…だが…それはないと思いたいが…)

そしてドミニオンはタクトたちを追い込もうと更なる増援を投入してくる。
★敵増援2
所属不明[ライグ=ゲイオス]×1
所属不明[サーペント+リスニル]×4
所属不明[シルス高速戦闘機×3]×6
なんと次に現れた増援はすでに壊滅したはずのブラディシンジケートの主力機動兵器たちであった。
再び驚く一同。しかしルルはついに考えが確信になった。
ルル「間違いない…この戦い方は…ッ!」
ミルフィーユ「ルルさん、何がわかったんですか?」
ルル「この部隊の指揮官の正体よ…」
マリュー「何ですって!?」
アクセル「この戦い方…そして指揮の腕前…そういうことか」
ルル「マイヤーズ司令、あなた達なら知っているはずよ。なぜならあなた達は7ヶ月前に“この人物”と戦ってそして倒したのだから」
タクト「なっ…なんだって!」
ラミア「正体を見せたらどうだ…元エオニア軍指揮官……シェリー・ブリストル!!」

その一言に過去にエオニア戦役に参加したメンバーは全員驚く。
シン「そんな馬鹿な!?」
ルナマリア「シェリーって言えばエオニアの副官だったあの!?」
ランファ「馬鹿なこと言わないで! あいつは統夜君やアクセルさんたちの攻撃で死んだはずでしょ!?」
アクセル「俺もそう思いたい。だが、答えはいずれ出るだろう…」
アクセルがそうつぶやいたとおり、通信が入ってきた。
モニターに映っていたのは顔の右半分を前髪で隠していたが、確かにエオニアの部下であったあのシェリーだった。
シェリー「久しぶりね。タクト・マイヤーズ、それに裏切り者のルル・ガーデン!」
ルル「私は…もう二度と貴女に会いたくなかったわ…」
タクト「どういうことなんだい? 君は確か死んだと思ったはずだけど」
シェリー「確かに私は7ヶ月前、あなた達と戦って艦ごと倒されたわ…でも私は死ななかった。
 偶然にもズタボロになりながらも生きながらえたのよ。
 でも、昏睡状態から目覚めたときはもう遅かった。エオニア様は死に私は生きる希望を失った……でも私は誓ったのよ。
 あなた達を倒しエオニア様の無念を晴らすのだって…」
タクト「そのためのドミニオン強奪……ってわけか」
シェリー「タクト・マイヤーズ!今こそ皇国の英雄であるお前を倒しわが主エオニア様の無念を晴らしてくれる!!
 ホアキン副長、各宙域に配置した残りの戦力を!」


※ドミニオン艦長の???がシェリーに変更。さらにシェリーは増援を投入してくる
★敵増援3
所属不明[リグ・シャッコー+ゾロアット]×3
所属不明[セプテム+ジェニス]×3
所属不明[ガーリオン+リオンF]×3
所属不明[量産型ヒュッケバインMk−2+ゲシュペンストMk−2・M(シャドーミラー仕様)]×3
所属不明[ダイン+ゲバイ]×3
所属不明[ギルドーラ+レンファ]×3
所属不明[ギンシャス+アゲイド]×3
所属不明[サーペント+リスニル]×3
所属不明[シルス高速戦闘機×3]×3


シェリー「まずはルル・ガーデン、お前達からだ!」
メイリン「周辺のデブリから熱源反応…ッ! 攻撃、来ます!」
ルル「ナタルさん!」
ナタル「取り舵20、回避だ!」
ダコスタ「く、間に合え!」

増援の強襲砲撃に、ボルテールは回避しきれず、しかも運悪く推進部に被弾してしまった。

アイシャ「きゃあああッ!」
バルトフェルド「アイシャ!」
シン「シェリーさん、やめろ! 死んだ人間にまだ心を引っ張られては…!」
シェリー「シン・アスカ…お前もか…!」
シン「くっ…!」

シェリー「黒き月はなくとも、この新たな力で…お前達を倒す!」
タクト「…そこまでの覚悟があるんだな…だが、こっちもあの時とは違うってことは、気付けなかったみたいだね」
シェリー「どういうこと…!」
タクト「この宙域は、あの戦いのあと新しく友好を結んだ星系の宙域なのさ。
 そう…こっちにも、新しい仲間がいるんだよ。ファルガイアという荒野の星のね!」
タクトの言葉を合図とするかの様に、火星付近から反応が新たにあった。

現われたのは、菊一文字を携えた白いモビルスーツ。蒼き鷹達と、龍騎兵たち。

ケーン「荒野の星の龍騎兵…ドラグナー、只今参上!」
マイヨ「マイヤーズ司令、救援信号を受け、助太刀に参った!」
ロウ「俺たちが着たからには、もう安心だぜ!」

☆味方増援
リ・ホーム(プロフェッサー、リーアム、樹里)
ロウ[アストレイ・RF(ロウ、8)]
ドラグナー隊[ドラグナー1カスタム(ケーン)、ドラグナー2カスタム(タップ)、ドラグナー3カスタム(ライト)]
マイヨ&ミン[ファルゲン・マッフ(マイヨ)、スタークダイン(ミン)]
プラクティーズ[ゲルフ(ダン)、ヤクト・ゲルフ(カール)、レビ・ゲルフ(ウェルナー)]

シェリー「ファルガイア…だと! 地球のほかにも星単体で高いレベルの技術を持つものがいたのか!」
タクト「これで一応は対抗できる。行くぞ皆!」
全員「了解!」
シェリーにとっては全くの通の戦力であったファルガイアの戦士たちに後れを取ってしまい、結局彼女は撤退したのであった。

タクト「いやぁ、助かったよ。さすがだね」
ケーン「なーに、これぐらいどうって事ないって!」
ロウ「ん? ボルテールの損傷がひでぇな…」
レスター「そうだった…ルル、航行は大丈夫か?」
ルル「メイン推進部がやられてしまって…ファルガイア本星まで付いていけそうにないです…」
タクト「そうか…仕方ないな…」
ロウ「だったら、俺達に修理を任せてくれないか? 俺達はまだ火星にいるつもりだし」
ケーン「生憎こっちも火星での任務がまだ残ってるんで…」
タクト「…分かった。マリューさんもそれでいいかい?」
マリュー「仕方ないわね…ボルテールに格納しているMSをアークエンジェルに」
ノイマン「了解です」
ルル「じゃあ、私たちはドラグナー隊たちと同行するということでいいでしょうか?」
タクト「そうしてくれ。俺達は先に合流して、戦力を整えておくよ」
レスター「その代わりといってはなんだが、あいつ等の情報集を頼みたい」
ルル「わかりました」

こうして、ルルを含めた一部のクルーを残し、ボルテールのメンバー・クルーはアークエンジェルに移動することになった。
そしてエルシオールとアークエンジェルは、いよいよファルガイア本星へと発進する…。(以下次回)


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