トランスバール歴412年、某月某日、日誌…

あの夢を再び見る。
彼女とヤツが相対する夢を。
それが何を意味しているのかは俺にも良くわからなかった
だが、全てが終ったわけではないということだけはハッキリしている。
本当の意味であの戦いを終らせるには、
まだやるべきことが残っているのではないかと常々思っている

カナード・パルス

第4話「奪われた力天使、鋼の番犬」

惑星オーブ・自衛軍ザフトの一室…
黒髪の少年カナードは一人物思いにふけっていた。
最近になって毎晩見る夢を…

青き翼の堕天使…赤き翼の魔剣士…桃源の方舟…そしてアルトネリコ…
詩姫が詩を紡ぐ。虚無の魔物とは異なる異形を相手に。
詩姫に襲い掛かるモノを堕天使と魔剣士がなぎ払う。

そして異形の主はアルトネリコに閉ざされた…

次に現る夢は、二人の詩姫。
詩姫は互いに詩を紡ぎ、争う。

片や真紅の髪の詩姫は言う。
「ヒトはわたしの"いのち"を何だと思ってるの?」
もう片方の…桃色の髪の詩姫はこう切り返す。
「貴方にその言葉を言う権利はありませんッ!
その異形の力を告ぐ魔物で、一体どれほどの命が失ったと思ってるの!?
確かに人はレーヴァテイルの生きる権利を消そうとした。
でもお互い生き続けていれば必ず分かり合える日が来た……そう信じてました。
貴方は…その望みを消してしまったのですよ!?」

しかし、虚無の魔物を従えている真紅の髪のの詩姫は、
アルトネリコを見守る桃色の髪の詩姫を圧倒する。

命の果てを感じた時、ある者達との出会いを思い出す桃色の詩姫。
その想いが通じ、現れるは堕天使と魔剣士。

そして虚無の魔物を従える詩姫は、その形を失っていく。
しかし彼女は冷静だった。そして最後に微笑みながら、桃色の髪の詩姫にこう告げる。

「ラクス。あなたとわたしが持つ想いは、一見違うもののように見えるかもしれない。
だけど、あなたはわたし。わたしはあなたから余計なものを取り除いたあなた。
あなたはきっと、わたしと同じことをする……」

そして真紅の髪の詩姫…ソフィアはアルトネリコと同化し、虚無の魔物を生み出そうとする。
だが、堕天使は詩姫ラクス…ミーアに自らの器の分離を望んだ。
自らの生命を使ってアルトネリコに同化する堕天使の少年…


夢はここで終る。


カナード「…ミーアがいなくなって、どれくらいだっただろうか…あの夢は一体…」
その後、カナードはアスランやシンに相談を持ちかける。

アスラン「そうか…そんな夢を見たのか」
カナード「ああ…周りを見てみると、皆幸せそうにしている。ソフィアが消えてネェル・グノーシスもいなくなって…
 怯える存在はなくなった…けどな…」
シン「けど…?」
カナード「俺はどうしても…アレが最善だったとは思えない」


カナードはあの時…アルトネリコでの戦いを思い出す。

ソフィア「本気なのラクス!? その詩を謳えば、あなたも一緒に消えてしまうのよ!」
カナード「そんな…ミーアッ!?」
ミーア「覚悟の上です。それでも私は…この世界を…この世界を…救いたいからッ!!」


カナード「あの時俺達は、ミーアを助けに行ったんだ…だが、助けられなかった…」
アスラン「カナード…」
カナード「確かにミーアは俺たちにオーブを初めとしたこの世界を託したのかもしれない。
 あの戦いが終ってオーブに戻って、終ったような気になったけど…そうじゃなかった」
アスラン「…その気持ち、よく分かるよ。俺もそんな気がしていたさ…」
シン「でも、もう終ったことを…」
カナード「…いや、まだ助ける方法があるかもしれない」
シン「ちょ…カナードさん!?」
カナード「フリーダムのブラックボックスの解析で、今のミーアはまだ「死んでいる」状態ではないって分かったんだ。
 何か…遣り残しているような気がする」
シン「…そういわれると、そうかもしれませんね」
アスラン「…仕方ないな。お前達がそういったら意地でも通すからな…」


そして、それから数日後。
オーブの現代表、ロンド・ミナ・サハクと前代表アンドリュー・バルトフェルドを交え、
密かに話をするカナード達。
まずバルトフェルドがコレまでのいきさつによる結論を言う。
バルトフェルド「正直言って、僕もミーアの復活を諦めてはいないさ」
シン「え…?」
バルトフェルド「カナード君なら知ってると思うが、ミーアが最後に謳った詩は「FIND THE WAY」…
 塔(アルトネリコ)の機能を一時的に停止する詩で、それと同時に管理者も落ちる。
 そして塔の中は初期化される。即ち、ソフィアは消えていなくなるのだ」
アスラン「そんな詩だったのか…」
ミナ「その仮説が正しければ、詩姫はまだ死んでいないことになる…スリープ状態という状況にあるだけか」
バルトフェルド「彼女は塔と同調しながら生きている。だから、塔の状態と彼女の状態は常に一致する」
ルナマリア「ええ。ミーアはレーヴァテイルです」
シン「それも、ルナの様なハーフではなく…」
カガリ「私のようなネイ・ハーフでもなく…」
カナード「ハイネのような純血種でもない…オリジン……ラクス・クラインと呼ばれていたレーヴァテイル・オリジネイター。
 全てのレーヴァテイルの起源であり、完全なる創られし生命。ミーアは塔そのもので、生命維持も塔が行っている」
バルトフェルド「そう。彼女はまだ生きている。あのファルガイアにあるアルトネリコが破壊されない限り…」
カナード「それじゃ…ミーアを目覚めさせる方法は…まだあると…」
バルトフェルド「その方法は…」
ミナ「…その鍵はファルガイアにあると聞いた」
ハイネ「な…そんなの初耳ですよ?」
ミナ「我がサハク家はかつてアルトネリコの管理者の一員として所属したことがある。
 その時の文献を見てみたのだが、ファルガイアにアルトネリコが移動する際、
 とあるヒュムネクリスタル(ヒュムノスシステムのオリジンの一つ)をアルトネリコのある場所に保管したという
 記述を見つけた」
ハイネ「そのヒュムネクリスタルのコードネームは…」
ギナ「名前は『Reason』。アルトネリコを再起動させるクリスタルだ」
アスラン「『Reason』…」
バルトフェルド「おそらく、その『Reason』は、塔に異常が発生した時の最終手段だったのかもしれないな…
 ともかく、『Reason』があれば、彼女は再び目覚めるんだろう」
その時、警報がけたましく鳴り響く。



その頃、無事白き月から旅立ったエルシオールは、オーブのメンバー達と合流しようと惑星オーブへ向かう。
しかし向かう途中バルトフェルド元代表から緊急通信が入る。
タクト「どうしたんですか! バルトフェルドさん!」
バルトフェルド「…またもややられてしまったよ。
 補修作業を行っていたドミニオンとその中に搬送してあったMSが奪われてしまった」
レスター「な、またかッ!?」
タクト「もうお約束といってもいい気がしてきた…」
ウォルコット「そんなお約束は嬉しくないものですな…」
 バルトフェルド「陸戦タイプの可変MS『ガイア』、カラミティとガンバレルストライカーの技術を応用した可変機『カオス』、
 フォビドゥンの水陸両用型改修機『フォビドゥンブルー』から発展させた『アビス』、
 デュエルとバスターの2号機、そして前大戦のあと回収され強化されたたストライクの2号機『ストライクE』とIWSPだ。
 すまないが、また手を貸してくれないか?」
タクト「言うまでもありませんよ。エルシオール、直ちに大気圏突入開始! 突入後、戦闘開始だ!」

現在ドミニオンはエルシオールに向かう形で迫ってきているという。
これに対しエンジェル隊は第1種戦闘態勢をとることになった。
そしてエルシオールの前にドミニオンが再び姿を現す!!

☆味方初期
エルシオール(タクト、レスター、ココ、アルモ、ウォルコット)
+選択小隊10小隊
★敵初期
ドミニオン(???)
ストライク[ストライクE+IWSP(スウェン)+エールスローターダガー×2]
デュエル[デュエルAS(ミューディ)+ソードスローターダガー×2]
バスター[バスター(シャムス)+ランチャースローターダガー×2]
カオス[カオス(スティング)+ガンバレルスローターダガー×2]
ガイア[ガイア(ステラ)+デュエルダガー×2]
アビス[アビス(アウル)+バスターダガー×2]
強奪部隊[エールスローターダガー+ストライクダガー]×5
強奪部隊[ノブッシ+ブッシ]×5

眼前に立ちふさがるエルシオールを見て艦長席に座っていた人はつぶやく。
「私はあなた達を許さない……」

立ち向かうエンジェル隊。そこへオーブ側からの救援も到着する。
☆味方増援
アークエンジェル(マリュー、ノイマン、メイリン、ミリアリア)
ボルテール(ルル、ナタル、ダコスタ、アイシャ)
デスティニー[デスティニー(シン)、アルトセルクインパルス(ルナマリア)、]
オーブMS部隊[フリーダム(カナード)、ハイペリオン(ハイネ)]
オーブMS部隊[ブルデュエル(イザーク)、ヴェルデバスター(ディアッカ)、セイバー(シホ)]
オーブMS部隊[GIWSPストライク(ムウ)、ガイア2号機(バルトフェルド)]
オーブMS部隊[フォビドゥン(シャニ)、レイダー(クロト)、カラミティ(オルガ)]

シン「あんた等ッ! 性懲りもなく仕掛けてきて…天丼じゃないんだから覚悟しろッ!」
オルガ「あいつらを見ているとなんか昔の俺達を思い出すな…」
シャニ「ああ、そうだね」
クロト「だからこそ、あいつらは俺達が止める!!」

※ガイア(ステラ)のHP50%以下
ルナマリア「ここで一気に決める!!」
ルナマリアは歌でガイアに攻撃する・・・・しかし!
ステラ「そうは行かない・・・」
なんとそれに対しガイアのパイロットも歌を紡ぎルナマリアの歌を相殺してしまった。
ルナマリア「嘘!?」
シン「そんな、ルナの歌が破られるなんて・・・・!?」
※ルナマリア、イベントにより気力が50になる。

さらに、1ヶ月の間なりを潜めていたあのギャンドラーまでもが再び現れる。

★敵増援
ザリオス、ファルゴス、キャスモドン、デビルサターン6

デビルサターン6「1ヶ月の蓄え時を経て漸く再開といきまひょか! あ、言っとくけど今回はあいつ等ホントに来んで」
シン「誰に向かって言ってんだ、このつぎはぎ関西弁ロボッ!」

二つのアクシデントが重なり、善戦むなしくまたしても全て奪われるという同じ過ちを犯してしまった。
強奪者は其のまま逃走するが、ギャンドラーは健在。
だが、デビルサターン6が珍しく本気でかかり、意外に苦戦する。

そして、デビルサターン6がエルシオールに狙いを定め、一気に肉薄する。
デビルサターン6の視線が捕らえたエルシオールの窓の向こうにはアクアがいた。
このままではアクアの即死は免れない。
次の瞬間、デビルサターン6はなにかに殴り飛ばされ、エルシオールとの距離が離れた。

そしてタクト達がその何かを注視すると、それはいつの間にか現われた特機の腕として収まった。
タクト「なんだ!?」
レスター「オーブの特機か?」
バルトフェルド「いや、オーブでもあんな特機を開発したという話はないぞ…」


????(ギャンドラー…この宇宙にも存在していたか…ならば、俺は死ぬわけには行かない…!
 あの時の役目を果たすために…!)
その特機は、両脚と両肩の顎状のパーツを開放し、何かの力をためている。
アクア(あれは…トランスフォーマーのスパークの波動…ターミナス・エナジー!?)

そしてその特機から叫びが聞こえた。

????「イグニションッ!!」

その叫びと共に特機は業火を噴出し、煉獄を纏い、デビルサターン6に突撃する。
デビルサターン6「あ、アレはまさか…伝説のエン…」
????「バーニングゥ…ブレイカァァァァァァッ!!」

煉獄の炎を拳に集め、必殺の一撃をデビルサターン6に叩き込んだ謎の特機。
デビルサターン6はかなりのダメージを負ってしまい、退却せざるを得なくなった。
そしてギャンドラーはすぐさま撤退することになった。
その直後、特機は意識を失ったかのように自由落下を始める。

リューン達は急いでそれをキャッチ。
何とか確保に成功し、エルシオールに格納した。
(MAPクリア)

とりあえず1度オーブに戻り状況確認をする事に。
この事態に現代表であるロンド・ミナ・サハクはエンジェル隊に再び協力を依頼、エンジェル隊はこれを承諾する。
ボルテールのクルーの中に、バルトフェルドのよきパートナーとも言えるアイシャの自己紹介も行いつつ、
再び仲間と合流したエンジェル隊はオーブを後にするのだった。

例の特機は、エルシオールに格納された後、厳重にシーリングを施していた。
そして、何かのコンソールを見つけたアクアはその解析に成功し、ハッチを空けることに成功する。
そのハッチの中にいたのは、複座式のコクピット前席にて気を失っている赤みを帯びたオレンジ色の髪の男であった。
(以下次回)


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