F.UC.99年某月某日、航海日誌…

ビットを出航して数日…。
その間に何度か海賊の襲撃も受けたが、航海は概ね順調だ。
デュオやカトル、悠吾にマリスも
ヴァルストークに随分となれたようで艦内には何の問題もない。
今日も事件らしい事件も起きないまま艦内時間は夕食になる。
問題があるとするならば…これがただの『慰安旅行』であることだ。
どうやら36回目の倒産の危機はまだまだ続くようだ…

第2話「Ignition to DETONATOR」

ひょんなことから、ヴァルストークに身を寄せることになった悠吾とマリス。
二人とも実は家族がいないため、アーディガン一家の中で家族同然の関わりも持つのは始めてであった。
そのため、微妙にサボりがちな人とは違い、仕事は懸命にやっていた。

そして、悠吾は機体の整備と格納庫のフロア掃除を終えて部屋に向かっていたところ、
その微妙にサボりがちな人である彼…カズマとデュオを見つけ話しかける。

悠吾「カズマ、デュオ、何やってんの?」
カズマ「おわっと! …悠吾か…脅かすなよ」
デュオ「よ。ちょっとカズマが何かを入力してるのが気になってな」
悠吾「入力?」
カズマ「ああ。ヴァルストークの航海日誌だよ。親父の言いつけで記入は俺の担当なんだ」
デュオ「へえ…らしくない仕事だな」
カズマ「親父は記録をつけるのが好きなんだよ。思い出は大事なもんだって言ってよ…
 そのくせ、自分の昔の話はしたがらないんだ」
デュオ「そうみたいだな。俺たちがその話をするのもNGってことになったし」
悠吾「でも、航海日誌って普通艦長がやることだよね…どうしてカズマが?」
カズマ「親父はとことん手抜きなんだよ。俺だって仕事があるのにこんな面倒押し付けやがってよ…」
デュオ「成る程な。で、今は掃除当番をサボって日誌をつけてたってわけか」
カズマ「そういうお前こそ、今は洗濯当番の時間だろ?」
カズマとデュオ、互いに沈黙。
悠吾「二人とも…五十歩百歩じゃん」
デュオ「…俺達、似たもの同士ってわけだ。ここは手を結ぼうぜ」
カズマ「了解だ。ここはお互いに見なかったことにすっか!」
その時、悠吾が二人の肩をガシッと引っつかんだ。
悠吾「そうは問屋がおろさないよッ!」
シホミ「悠吾君の言う通りよ」
カズマ「って姉ちゃん! いたのかよ!」
カトル「悠吾君を見かけた時にね」
デュオ「カトルまで…」
シホミ「ダメよ、デュオ君…サボっちゃ。洗濯当番は大事な仕事なのよ。
 ウチは女の子が多いから洗濯物がいっぱいあるんだから」
デュオ「そのさ…シホミさん…俺、その洗濯物が女物ばかりなんで困ってるんだけど…」
デュオの台詞にシホミははっとする。
シホミ「あら、ゴメンなさい! ウチ、男の子はカズマちゃんしかいないから無神経だったわね」
悠吾「? どういう事?」
カズマ「気付けよ…お子ちゃまだな」
悠吾「む…よく分からないけど何かイラっときた」
シホミ「わかったわ。お父さんには私から報告しておくから、洗濯はキャレットにやらせてもらいましょう。
 デュオ君は、カズマちゃんのお掃除を手伝ってあげてね」
デュオ「い…! そうなるのかよ…!?」
シホミ「トレイラー心得。働かざるもの、食うべからず、食いたければ働け、よ。
 今晩のメニューはロールキャベツとオニオングラタンよ。頑張って働くとご飯が美味しいわよ。
 じゃあ、カトル君。二人の見張りをお願いね」
そういってシホミはカズマたちがいた場所を後にする。

カズマ「ちぇ…メニューはいいけどよ…今日の当番はチィ姉なんだぜ。
 きっと最後は全部、マヨネーズ味になるに決まってるぜ」
カトル「愚痴を言っても始まらないよ。早く掃除を片付けてしまおう」
悠吾「そうそう! 僕も手伝うからさ」
カズマ「…そういえばあんたらさ、折角だからお前達のことを聞かせてくれよ」
カトル「僕達のことを…?」
カズマ「ああ。アナザーガンダムっていったら3年前のスレイハイム解放戦線や2週間前のオデッサ戦争を終らせた英雄だろ?
 オマケに悠吾だって、ファルガイアからも40光年も離れた地球って星から来たんだろ?
 オレはガンダムの名前ぐらいしか知らないし…トランスバールについては公式に出回っている情報しか知らないからさ。
 なあ、波乱万丈の冒険とかもあったんだろ?」
デュオ「…話す方も聞くほうも楽しい話じゃねえな。戦争なんてそんなモンさ」
悠吾「そうだね…戦いの中でいろんな人がいろんな理不尽で死んでしまった…」
カトル「僕達は大切なものを護る為に戦っただけだよ。
 戦いで犠牲になった多くの人たちと、多くの人たちに尽力によってスレイハイム開放戦線は終った」
デュオ「まあ、そのあとに木連やゼラバイアがやってきたりオデッサやギガノスが蜂起したり、
 オマケにトランスバール星系の人々に出会うなんて夢にも思ってなかっただろうがな」
カズマ「そうか…やっぱりファルガイア本星とコロニーの緊張もまだ解消されていないわけか…」
カトル「でも、オデッサ戦争が終結した後、ファルガイア本星の三大首領国の協力体制が大きく促進したのは事実だし、
 戦いの中で得られるものはあったんだよ。少なくとも今のように一時的とはいえ平和な時を得たし、
 僕はデュオを初めとする素晴しい仲間に出会えたしね」
悠吾「そっか…だったら僕も、闘いの中で見つけた大切なものを護るために戦っていたのは同じだね…」
カズマ「そういえば、アナザーガンダムのパイロットは全部で5人…だっけ?」
デュオ「いや、正確には8人だな。MO−Xのガンダムもいるぜ」
カズマ「おっと、そうだったな。もしかして、お前が使っていたヒイロ・ユイって偽名も?」
デュオ「ああ、そうだ。とびっきりの変人でよ、お前も会ったらウンザリするぜ」
カトル「ほらほら、デュオ…手を動かして。スイーパーなんだから掃除は得意なんでしょ?」
悠吾「…ああ、スイーパー(掃除屋)なだけに…(汗)」
デュオ「カトルにしてはきつめなジョークだぜ…それじゃカズマ、今度はこっちから質問。
 このヴァルストークって艦、どうやって出来たんだ?」
カズマ「…答えたやりたいんだが、実は俺も良くわかっていないんだ」
悠吾「…というと?」
カズマ「このヴァルストークは、俺の爺さんの代から使ってるらしい。
 勿論、何度か全面的な改修もやってるらしいが、基本的なシステムはずっと継続して使ってるんだってさ」
デュオ「ちょっと待てよ! この艦の基本設計が何十年も前のものだってのかッ!?」
カズマ「ああ、そうだ。ちなみにキャレットも同じ頃に作られているらしいぜ」
悠吾「嘘…この艦の性能、(地球)政府軍が使ってるスペースノア級と何とか渡り合えそうなくらい強いのに…?」
カズマ「だからいっただろ。俺たちも良くわかっていないって
 だけど、使われている技術の出所は分からなくても使い方は分かるし、修理も出来る…
 だから、少なくともこの艦は地球の人たちが造ったものってのは確実だと思う。
 あとはトレイラー心得、使えるものは親でも使え、値打ちモノなら尚更だ、ってわけだ」
カトル(デュオ…)
デュオ(おそらく、トランスバールの皆が言ってたロストテクノロジーの遺産ってやつかもな)
カズマ「というわけで、俺達は自分達の分かる範囲で艦を改造して使ってるんだ。
 俺のヴァルホークの設計図も、キャレットの中のブラックボックスを解析して手に入れたんだ」
悠吾「ふ〜ん…」
アカネ「こら、あんた達! 掃除は終ったの!」
カズマ「おっと! ドサマギにチィ姉の襲撃かよ!」
アカネ「カズマとデュオはきりきり働きなよ。ほら、そこにホコリが積もってる!
 …カトルと悠吾は料理の味付けを手伝ってね」
カトル「はい、アカネさん」
悠吾「あ、僕はこっちを手伝うよ」
アカネ「あら、カズマと違ってしっかりしてるね。じゃあ頼むわね!」
デュオ「ちぇ…同じ立場でこの待遇の差はなんだよ…」
カズマ「ボヤくなよ。俺なんて生まれてから16年、ずっとこんな調子だぜ…」
デュオ「お前に同情するぜ、カズマ…」
悠吾「さて、さっさと掃除を終らせるよッ!」
カズマ「悠吾…あんたは果てし無く前向きだな…」
そんなこんなで、3人は夕食前までに掃除をきっちりと終らせるのであった。


その頃、ファルガイア本星では…
暫くぶりの休暇を終え、新たな任務についている組織があった。

FCE(ファルガイア連邦)の指揮系統から完全独立し、
剣の聖女の末裔たるアーヴィング・フォルド・ヴァレリアが立ち上げた緊急任務遂行部隊…

―an wkward ush & ission ervers―

通称、"ARMS"である。

彼等は、2週間前のオデッサ戦争…そしてネフューリア事件を追えた後、
未だに残っている脅威…オデッサや木連の残党、未だにはびこる魔獣(モンスター)やゼラバイア、
そしてオデッサの首魁ヴィンスフェルトが言ってた「異形」…それらに対応するために、新たな戦力の確保を必要としていた。

そんな中、一人のメカニックが訪れた。
彼の名はフィーデル・バルクホルツ。

彼は、父ライネンが残した技術を元に、新しい機動兵器を開発し、それを持ち込んできたのだ。
その名は「アーク」シリーズ。

現在は量産試作型のフェザーアークが3機完成しており、
それの売り込み…みたいな感じで、使ってほしいという依頼であった。
このフェザーアークの実践テストに並行世界の地球から来たACE…
レティシアが乗ることになった。

操縦系統はアークシリーズ独自のものであったが、
既存のファルガイア製MSや地球からもたらされたPTの操縦系統を反映しており、
尚且つ操縦性も優れていたため、レティシアは難なく乗りこなすことが出来るようになった。

彼女は持ち前のセンスを活かし、それによってフェザーアークの力を最大限に引き出していた。
フェザーアークの戦闘データは日増しに完成度を高めていった。
ひょっとすれば、何れはFCEの主力機候補で最有力とまで呼ばれるようになるかもしれない…
レティシアは、この機体の可能性に感じるものがあった。

そしてテストは順調に進み、衛星軌道上での宙間テストに差し掛かったところ、
ARMS司令部であるヴァレリアシャトーから連絡が入った。
テスト予定宙域から少し外れところにゼラバイアと野良魔獣が出現したとの事。
ARMSの直属部隊とグランナイツをすぐに向かわせると連絡も入ったので、
レティシアはムラクモと共にすぐさま急行することに。


その宙域に到着したレティシア達。
報告通り、ゼラバイアとオデッサが放っていた怪獣兵器の成れの果てが存在していた。
だが、味方の増援もすぐさまファルガイアの成層圏を突破し、到着する。

鋼鉄のドラゴン・ロンバルディアと超重神グラヴィオンである。
ロンバルディアは戦闘機形態を維持したまま戦闘モードに入り、そして…

アシュレー「アクセスッ!!」

ロンバルディアの背部キャノピーから一筋の光が現れた時、焔の黒騎士ナイトブレイザーが戦場に現れた。

ブラッド「アシュレー、久しぶりの戦闘だ。あまり無茶をするなよ」
アシュレー「ああ、分かった!」

☆味方初期
フェザーアーク(レティシア)、クラウドブレイカー(ムラクモ)、
ロンバルディア(ブラッド、リルカ、ティム、カノン、マリアベル)、グラヴィオン(エイジ、斗牙、琉奈、エィナ、ミズキ、リィル)

★敵戦力
ゼラバイア×8、量産型アルファエル


程なくして、ゼラバイアと怪獣兵器を撃破したARMS。
だが、付近のデブリに隠れていたのか新たなゼラバイアが多数現われた。
そして、そのうちの1機が高機動で動き出し、レティシアのフェザーアークに肉薄する。

とっさのことであると同時に、慣れたとは言えまだ完全に使いこなしていないフェザーアークによって反応が遅れてしまい、
そのまま激突。フェザーアークは右腕と頭部を破損してしまい、戦闘続行が不可能となってしまった。
幸いコクピットは無事であり、そのゼラバイアはムラクモのクラウドブレイカーが撃破したものの、
以前より戦闘能力が上がっていることに気付いたARMS。その時。

カノン「新たな反応…何かが来るぞ」
エイジ「ゼラバイアの増援か!?」
ミズキ「いや、数は1機! サイズは…人間大よ!」
アシュレー「なんだって!」

☆NPC増援
???(???)

現われたのは、あの白き鉄騎士だった。
???「……」
それに驚愕したのは、モニターで状況を確認していたサンドマンであった。
サンドマン「あれは…イバリューダーのデトネイターッ!」
レイヴン「イバリューダー!?」

白き鉄騎士は、胸部から青白く輝く閃光を放ち、一撃の下に増援のゼラバイアの大部分を滅する。
リルカ「うそ…ゼラバイアを一撃で…」
ティム「あの威力…アシュレーさんのバニシングバスターと同じ…いや、それ以上かもしれない…!」
エイジ「あのナイトブレイザーもどき…俺たちを助けてくれるのか…?」
サンドマン「待て! アレは…イバリューダーだ!」
斗牙「イバリューダー!?」
エィナ「そんな名前、聞いたことありませんよ!?」
サンドマン「説明は後でする。今はゼラバイアの撃破を頼む」
琉菜「ちょっと! あのイバリューダーっての、ほっといていいの!?」
アシュレー「…大丈夫みたいだ、こちらへの敵意は感じられない…」
ブラッド「アシュレー、分かるのか!?」
アシュレー「ああ…何となくだけどね」
ムラクモ「よく分からんが、そのイバリューダーってのが味方ならあてにした方が良さそうだな…!」
リィル「レティシアさんは下がってください…!」
レティシア「ええ……」


???「……」
サンドマン(しかし…なぜイバリューダーが…それもデトネイタークラスが我等が仲間達を助けたのだ…)

★敵増援
ゼラバイア×18
(レティシアのフェザーアーク、行動不可)


そして、その戦いに新たな乱入者が加わる。

★敵増援2
???(エイド)×8

アシュレー「な、何だあいつ等はッ!?」
サンドマン「やはりイバリューダー…! 部隊もこの星にやってきたか…」
サンドマンが言ったイバリューダーの部隊がARMSに砲撃を仕掛けた。
ブラッド「くっ…こっちに仕掛けてきたかッ!」
斗牙「サンドマン、アレは敵なのか!」
サンドマン「状況は私にも分からん…だが、新たに現われたイバリューダーは敵のようだ!」
その時、白き鉄騎士はそのイバリューダーに向かって行き、相手を撃破する。
アシュレー「アイツ…仲間と戦っているのかッ…!」
マリニア「あの白い鎧の人は、味方みたいですね」
チュイル「ぱよっ! また新しい反応です!」
ムラクモ「今度は何だッ!」
テセラ「今度はファルガイアの艦です! 識別コードは…トレイラーのものです!」

☆味方増援
ヴァルストーク(ブレス、シホミ、アカネ、ホリス)

ブレス「謎の敵を追ってきてみれば戦闘中とはな…」
カズマ「見ろよ、親父! この前の白い鎧野郎もいるぜ!」
デュオ「ゼラバイアと…ARMSとグランナイツの皆か!」
悠吾「多勢に無勢だ…こんな状況を見過ごすなんて出来ないよッ!」
カズマ「親父、俺は出るぜ!」
ブレス「アースガルツにARMSか。ヴァレリア卿に貸しを作り、サンドマンに借りを返しておくのも悪くないな…よし!
 ヴァルストークはアースガルツとARMSを援護する!」
カトル「ブレス艦長! 僕とデュオも出ます!」
ブレス「ARMSとプリベンターも大元は同じだからな、仲間の救援というわけか」
デュオ「食えないおっさんだぜ…! どこまで俺達のことを知ってるんだよ…」
カトル「まぁ、ギャラクシィ・ユニオンズくんだりは言っちゃったからそれは分かるけど…」
悠吾「艦長、僕も出ます!」
ブレス「わかった、戦力は一人でも多いほうがいいからな」
悠吾「了解! マリス、リュストゥングは「ハウンダー」でお願いッ!」
マリス「分かったわ、悠吾!」
ヴァルストークのカタパルトから、何の装備もしないまま、リヴォウルトは出撃する。
その後、妙に四角張った戦闘機らしきものが新たに射出された。

その戦闘機らしきものは、防御用フィールドを展開した後に、その形を変える。
そして、人型機動兵器が一つすっぽり入るような鎧らしきものに変形が終った後、
悠吾の乗るリヴォウルトがそのフィールド内に入った。

そしてその物体の中に納まった時、細かい変形が始まり、そしてその物体はリヴォウルトの鎧となった。
エメラルドグリーンの塗装が施された砲撃戦用リュストゥング「ハウンダー」を装備したのである。
悠吾「リヴォウルト・ハウンダー、バトルモード・エンゲージ! 飛べ! リヴォウルトッ!」

☆味方増援2
リヴォウルト・ハウンダー(悠吾)
ガンダムデスサイズヘル(デュオ)
ガンダムサンドロックカスタム(カトル)

マリアベル「お、あれはデュオにカトルではないか!」
リルカ「ほんと! デュオ〜カトル〜久しぶり〜!」
デュオ「相変わらずの元気っ娘だな、リルカ」
ブラッド「再開の挨拶はその辺にしておけ、援護感謝する」
ブレス「事情はあとで聞く。同じスペースマンとして協力させてもらおう」
ムラクモ「それじゃ一つ頼みがあります、この機体を急いで収容してください、パイロットも怪我をしていて…!」
ブレス「了解した、今からハッチを空ける、そこに向かえ」
ムラクモ「すまない…レティシア!」
レティシア「ありがとう…ムラクモさん…」

(フェザーアーク、撤退)

アシュレー「援軍か…ありがたいッ!」
カズマ「アレがデュオの言っていたナイトブレイザーか。色以外は確かに向こうの白い鎧と似ているな」
アカネ「油断するな、カズマ! 噂のゼラバイアと初顔合わせだ! 全力でいきなよ!」
シホミ「気をつけてください、皆さん! あのゼラバイアと謎の敵は互いに敵対しているようです!」
マリス「三つ巴の戦いになります!」
ブレス「二種類の敵の挟撃に気をつけろ。逆に敵同士が互いにつぶしあうのを利用するんだ」
悠吾「漁夫の利作戦ってわけだね。確かにそれがセオリーかも」
カズマ「了解! ファルガイアを前にしてドジ踏むわけにはいかねえぜ!」

悠吾「僕がハウンダーの武器で相手の動きを抑えるから、皆はそれに乗って倒して!」
デュオ「成る程、砲撃戦の装備を選んだのはそういうことか!」
カトル「機動力なら、カズマや僕達で賄えるからね」
カズマ「よっしゃ! 悠吾の戦法に合わせていくぜ!」

悠吾の戦法が功を成し、程なくして敵の撃破に成功したARMSたち。
シホミ「敵対勢力の全滅を確認しました。周囲に増援もありません」
ブレス「よし…ご苦労だったな、みんな」
その時、白き鉄騎士はアシュレーのナイトブレイザーに肉薄する。
カズマ「アイツ、やる気かよ!」
アシュレー「イバリューダー!」
???「!」

白き鉄騎士は、両腕からブレードを発生させ、ナイトブレイザー…アシュレーに攻撃を仕掛ける、
だが、アシュレーはとっさにナイトフェンサーを呼び出して手に取り、白き鉄騎士の刃を切り払った。

アシュレー「くうッ!」
リルカ「アシュレー!?」
アシュレー「イバリューダー…だったな、お前の目的は何だ!? なぜ仲間を討って、僕達を助けた!?」
???「オーガン…」
白き鉄騎士はそう言葉を発し、そのままアシュレーから離れ、いずこかへと消えた。

アシュレー「オーガン…?」
デュオ「何なんだよ、アイツは!? ヒイロ並みに訳わかんねえぞ!」
カトル「最後に何か言ってたようだけど…」
悠吾「オーガン…って言ったね」
ホリス「自己紹介ですかね…。そうだとしたら無軌道なわりに律儀な方ですね」
アシュレー「オーガン…イバリューダーのデトネイター・オーガン…か」
(MAPクリア)


戦闘を終えたARMSは、ヴァルストークの格納庫へと向かい、それぞれのメンバーが一堂に会する。
アシュレー「危ないところを助けていただき、ありがとう御座いました」
ブレス「いや、スペースマンとして困った時はお互い様というヤツだ、気にしないでくれ」
デュオ「久しぶりだな、アシュレー」
アシュレー「ああ、デュオ達もね」
ブラッド「しかし、何故お前たちがここに?」
カトル「まぁ…色々と事情があって…」
デュオ(『例の調査』を切り上げて戻ろうとしたけど、予定のシャトルがトラブッたってことだよ)
アシュレー(成る程…)
エイジ「そういえば、レティシアさんは?」
カズマ「レティシアって…あの白い機体のパイロットかい?」
ホリス「彼女でしたら、メディカルルームに運びました。今はミヒロさんがついています」
アカネ「怪我はあまり大事に至らなかったから、大丈夫だよ」
ムラクモ「そうか…案内してくれないか?」
カズマ「ああ、分かったぜ」

ヴァルストーク・医務室
レティシア「う…ここは…?」
ミヒロ「気がつきました? ここはヴァルストークの中です」
レティシア「ヴァルストーク…そっか、それがこの船の名前なのね」
ミヒロ「はい、そうです」
ムラクモ「目が覚めたか、レティシア」
レティシア「ムラクモさん…はい、だいじょう…ッ!」
ミヒロ「無理しないでください。酷くはありませんが、怪我してるんですから…」
レティシア「ゴメン…えっと…」
ミヒロ「あ、私はミヒロ・アーディガンって言います。ミヒロって呼んでください」
そういってミヒロは年相応の屈託のない笑顔を見せる。
レティシア「…私はレティシア。宜しくね、ミヒロちゃん」
カズマ「あの〜…自己紹介もいいけど、そろそろミーティングがあるんだけど」
ミヒロ「あ、そうだった!」
レティシア「私も何とか動けるから、参加させてもらうわね」

ヴァルストーク・ブリッジ。
そこには、それぞれのメンバーが再び集結していた。
キャレット「キャプテン・ブレス…サンジェルマン城ニ通信ガツナガリマシタ」
ブレス「分かった、モニターに出してくれ」
サンドマン「こちらはアースガルツの総司令、クライン・サンドマンだ」
ブレス「…久しぶりだな、サンドマン。相変わらずのようで何よりだ」
サンドマン「そちらも元気そうだね、ブレス。最後に会った時から、もう15年近くになるかな」
ブレス「ああ、あの一件にはお前さんにも随分と世話になったな」
サンドマン「それはこちらの台詞だ。今日もまた我等の仲間を助けてもらったようで…ところで、奥様の方は如何かな?」
ブレス「…そういえば、お前さんには話してなかったな。ユウミは事故で死んだよ。もう10年近くになる」
サンドマン「そうか…それは失礼なことをした」
ブレス「気にするな。お前たちがいなければ俺とユウミも出逢わなかったんだからな」

エイジ「そういやサンドマン、さっきの戦いであの白い鎧のことを「イバリューダー」って言ってたよな。
 そのイバリューダーってのは何なんだ?」
サンドマン「…私は、今より遥か昔に星の海の彼方からファルガイアにやってきたということは知っているな」
斗牙「うん。惑星ランビアスって星から来た異星人…だったよね」
サンドマン「実は、私達が母なる星から脱出し、ファルガイアにつくまでの間に、
 やつ等は幾度となく襲い掛かってきたことがあるのだ」
エイジ「な、何だってー!」
サンドマン「だが、やつ等はヒューギ兄さんの作り出したゼラバイアを特に執拗に襲い掛かっていた」
デュオ「あんた等…いや、ゼラバイアを明確に『敵』として認識してたって訳か」
悠吾「宇宙規模で、あのゼラバイアと戦う様な連中ってことか…」
ブレス「そんなやつ等が本格的にファルガイアにやってきたらとんでもないことになるだろうな」
ミヒロ「でも、そのイバリューダーの中の白い鎧の人は私たちを助けてくれたじゃない!
 もしかしたら、ファルガイアの味方になってくれるかもしれないよ!」
サンドマン「あのイバリューダーはデトネイタークラス…言うなれば、イバリューダーの戦闘指揮官だ」
リルカ「姿かたちが似ててもアシュレーのナイトブレイザーとは結構違ってるんだね」
カズマ「え? その線の細そうな人がナイトブレイザーの?」
アシュレー「はは…よく言われるけどね。でも、戦わなければならない時はこの力にアクセスして戦うんだ」
ブレス「アクセス?」
カノン「ナイトブレイザーに変身することだ」
カズマ「じゃあ、あんた…ナイトブレイザーを操縦しているわけじゃないんだ…!」
アシュレー「ああ…ナイトブレイザーは、僕自身のことなんだよ」
ホリス「しかし、変身とは…テレビのヒーローモノのようですね。もしかして、悪の組織に改造されたとか?」
アシュレー「……」
リルカ「ちょっと! 当たらずも遠からずだけど、アシュレーにそのことを聞かないでッ!」
ホリス「っと…すみません…アシュレーさん」
アシュレー「いや、気にしなくていいよ」
エィナ「あのぅ…サンドマン様の話がまだ終っていないんですけど…」
サンドマン「…そろそろ続けていいかな?」
ブレス「おっと、すまん。続けてくれ」
サンドマン「だが、私の今までの記憶から見ても、あのデトネイターが君たちを助けた理由は見当もつかない」
ブレス「あの白い鎧のイバリューダーが我々の味方かどうかはまだ判断出来ないな。
 現に、彼は最後にナイトブレイザーに攻撃を仕掛けている。
 たとえ本気で倒す気がなかったとしても、その行動を我々の思考様式で判断するのは危険だ」
シホミ「とりあえず、いつまでも『白い鎧』では分かりづらいのでコードを登録しましょう」
カズマ「あの『オーガン』っていうのがアイツの名前なのかな…」
アシュレー「今のところは、そう判断するしかないな…」

キャレット「キャプテン・ブレス…ファルガイアノヴァレリアシャトーニ通信ガツナガリマシタ」
アーヴィング「…ARMSの総司令、アーヴィング・フォルド・ヴァレリアです」
ブレス「始めまして、アーヴィング卿。私は、ヴァルストークの艦長、ブレスフィールド・アーディガンと申すものです」
アーヴィング「今回は感謝この言葉もありません。まさか噂の『タカの目』とこうして会えるとは思いませんでした」
ブレス「おだてても何も出ませんよ。さて…アーヴィング卿、挨拶はこのぐらいにしてまずは仕事の話を…」
アーヴィング「大体の報告はアシュレーから聞いた。フェザーアークのファルガイアまでの輸送をお願いしよう。
 無論、報酬はそちらの指示額に従います」
カズマ「やったぜ! コレで倒産の危機から脱出だ!」
サンドマン「ほう…そちらの彼はカズマ君かね?」
ブレス「ああ。ナリはデカくなったがオツムの方は相変わらずだ。まだまだ一人前には遠いな」
カズマ「ちぇ…昔なじみの前だからって好き勝手言ってくれるぜ」
アーヴィング「ただ、ブレスフィールド殿…我々からも指示したい条件があります」
ブレス「なるほど…お前さんたちがすんなりと言い値を飲むとは思えないからな」
サンドマン「そこまで読めているなら話は早い。こちらの条件として、もう一つの仕事を頼みたいのだ。
 無論、その仕事は我々の仲間たちもそちらの指揮下で使ってくれ」
エイジ「サンドマンが遠慮なしに俺達を出したってことは…」
斗牙「どうやらサンドマンにとっても信用に値する人ってことだね」
ブレス「で、その仕事とは?」
そして、その新たな仕事を受け持ったヴァルストークは、そのままファルガイアに降下することになった。

その頃…
ファルガイア本星、世界地図上では北東に位置する大陸にあるファルガイア三大首領国が一つ…
技術国ギルドグラードにあるFCE情報局。
その一室には、一人の女性と、それに相対する最新型コンピューターが存在していた。
アイザック「プロフェッサー・神先…外部からの通信です」
未知「ヘンね…アイザックに直接、通信がコンタクトされるなんて…発信者は?」
アイザック「不明です。なお、通信はパルス信号の形で送られてきており…その発進元はほぼ特定できました」
未知「さすがはファルガイア最高の有機コンピュータ、アイザックね。それで信号はどこから来ているの?」
アイザック「宇宙です。背塔螺旋から垂直に位置するところからになります」
未知「宇宙から…どういうことなのッ!?」
アイザック「パルス信号をデータに変換…モニターに表示します」
そしてモニターに映されたデータに、神先未知は驚愕する。
未知「…オーガン…? これはいったい何なの…?」


NEXT 戻る