ここではないどこかで、本当の自分がいる…

そう感じることがある。

世界が敷いた「緩やかな規制」という名のレールの上で

安穏とした生活を過ごすだけの日々…


何か起きないものかと嘆いていた僕はこの日…

果てしない運命の物語に巻き込まれることとなど思いもしなかった。

























第3次スーパーロボット大戦-終わりなきプレリュード- 第2部




























エターナル・センチュリー230年1月、地球……新たな年を迎えた冬のセント・クルスシティ。


そのハイスクールの屋上にて、一人の少年が携帯をいじっていた。

父親の都合により、暫くの間日本に滞在していたバレル・オーランドである。


やがて携帯をいじるのに飽きたバレルは携帯をしまい、ため息をついていた。

ギャラクティカ・ラグナロクが勃発してから3ヶ月。

世界のいたるところに戦いが起こっていたのだが、バレルの周りにはこれといった騒ぎもなく、平穏の中にいた。


そのことに、バレルは退屈していた…というより、刺激に飢えていたと言ったほうが正しいのかもしれない。

日本に来て1度だけ事件に巻き込まれたことがあり、その時に感じた感覚が忘れらずにいる。

その事件で悲しい事が起こったかものしれないということも、彼なりに理解していた。


だがそれでも、「何か起きないのかな」と……呟かざるを得ないのであった。




しかし……瞳を閉じて感づいたバレルをよそに、その「何か」が起こってしまった。



「緊急警報発令、緊急警報発令」

突如のサイレンに驚くバレル。

「A−34地区が、危険区域に指定されました」

なんとか落ち着きを取り戻し、サイレンと放送を聞く。

「この放送を御聞きの方は、最寄りのシェルターまで速やかに避難してください。繰り返します……」

繰り返される放送は、突如発生した爆音によってかき消される。

「な、なんなんだ!?」

爆音がした方向に目を向けると、そこには爆発による煙が立ち込めていた。


その爆炎は空を深紅に焦がすように広がり、その中から見たことのない巨大な化け物が姿を現す。

まるでRPGの序盤にある"平和な町に訪れる悲劇"その物を描いたような光景に、バレルは呆然とする。



「な…何だよこれ……ッ!」


そこに、バレルに向かって何かが迫って来た。

「こっちに、来る!」

あわてて逃げようとするバレルだったが、いずれは当たってしまう。

(こんなところで…死ぬ? 冗談だろ!?)

まさに危機一髪ともいえる状況を救ったのは、横から現れた弾幕。

その弾幕を放ったと思われる方向へ恐る恐る振り向くと……


そこには、屋上のフェンスの向こうから巨大な顔がせり出してきた。


その顔はよく見ると、蒼く彩られ、碧色に煌めく瞳を持つ。そしてその下にある体は鋼鉄でできていた。

MSでも、PTでもない未知のロボット……その姿にバレルはなぜか不思議な感覚を覚えた。


その青い機体は、バレルの眼前で滑るように軟着陸する。

唐突に降りてきた蒼い機体にバレルは驚くものの、突如胸部が開き、その機体のパイロットと思しき女性の声が響いた。

「キミ、助かりたければこっちに来なさい! 急いで!」

現在の危機的状況を目の当たりにして考えるひまもなく、バレルは胸部から垂れ下がって来たロープと足場をつかみ、コクピットへといざなわれていく。


「……火器管制がセミオートで機体制御に追いつかない…調整不足ね」

コクピットの座席に乗り込めたバレルが見たのは、アッシュブロンドの髪と深紅の瞳を持つ女性。

「あの、僕は…」

「私はフェイ、フェイ・ロシュナンテ中尉。イル……地球政府軍所属のパイロットよ」

「政府軍…?」

「キミ…死にたくないわよね」

「え?」

「生きていきたいかって聞いてるの!」

「も、勿論でしょ!」


「オペレーションB2に移行……火器管制はマニュアルに」

彼女…フェイはバレルに確認をした後、パネルを引き出し諸々の設定を行う。

「機体制御は渡した、あとはやるだけやってみましょう……君に、全てを託すわ」



☆味方初期
イクスブラウ(バレル、フェイ)



バレル「ちょ、ちょっと待って! 操縦しろってこと!?」

フェイ「考えるほど難しくはないわ……バーニングPT、やったことあるでしょ?」

バレル「あ、うん…」

フェイ「ならなんとかなるわ。この機体も基本操縦はPTと一緒だもの…それに」



★敵戦力
スパルトィ×3


イクスブラウの眼前には骸骨騎士を思わせるような人型の化け物が3体。

フェイ「敵はもう目の前よ、お願い…!」

バレル「くそっ…今だけなら!」

フェイ「私の言うとおりにすれば大丈夫…まずは周辺の敵を相当するわよ」


◇戦闘台詞
イクスブラウ初戦闘
バレル「この化け物は何なんだ?」
フェイ「アレは鋼魔の勢力よ…私達のその調査できていたの」
バレル「あの爆発騒ぎ?」
フェイ「そう。でも、こんなことになるなんて……」



◇初期敵戦力全滅
フェイ「周辺の掃討は完了!」

バレル「ハァ……ハァ…」

フェイ「筋は悪くない。さすが男の子だね」


★敵増援1
イェグヴェル×10


フェイ「敵が出現した…向かうわよ」

バレル「この機体、二人乗りなのにどうして一人で?」

フェイ「一人でも簡単な操作は可能よ。これはロールアウト前の新型なの。正式なパイロットはまだ私だけ。
 今日は調査を兼ねた試験運用の予定だったんだけど……」

???「フェイ、応答しろ」

フェイ「はい」


☆味方増援
ゲシュペンスト・タイプRV(ギリアム)
ベルゼルート・ブリガンティ(カルヴィナ、カティア)
ラフトクランズ(アル=ヴァン)
エスメラルダ・マキシ(ヤヨイ、リュウヤ)


カルヴィナ「その少年は?」

フェイ「保護した民間人です。例の目標に襲われていたため、機に乗せました。
 一人では満足な戦闘が行えないため、操縦してもらっています」

リュウヤ「民間人が戦闘……か」

フェイ「私がサブパイロットとして補助しています。このままだと救助活動にも支障が出ます。緊急時なので了承を」

ギリアム「…了解した。だが、決して無理はするなよ」

フェイ「……聞いた通りよ。私達だけでやらなきゃ」

バレル「保護して戦わせる? それが軍のやり方かよ!」

ヤヨイ「無理はさせない…!」



★敵増援2
グリゴリA15×5
グリゴリ01×15


カティア「新たに未確認の機種を確認!」

カルヴィナ「何なのこいつらは…?」

ギリアム「各機、そいつらは敵だ! 気をつけろ!」


フェイ「聞いたわね? 迎撃するわよ!」



◇戦闘台詞

イクスブラウ対グリゴリ
バレル「これって……人が乗ってるんじゃないの!? もう勘弁してくれよ!」

フェイ「君が敵を倒さないと、もっと多くの人が傷付く。何より……君が危ないわ」

バレル「だからって!」

フェイ「大丈夫、アレは無人機よ!」

バレル「どうしてわかる?」

フェイ「私を信用して…あと少し、キミならできるはずよ」

バレル「気休めなんて…」

フェイ「そうでも言わないと、私だって怖いもの……」

バレル「くっ……もうこれで、終わってくれーッ!!」





先ほどの化け物と、フェイ曰く無人機らしき増援に果敢に挑んでいったバレル。

その激闘が終わる頃には、空は既に雲に覆われ、雨が降り始めようとしていた。


バレルとフェイが乗っていたイクスブラウは、高層ビルの屋上にあるヘリポートに着地させており、その身を屈めて動きを止めている。


そんな中、フェイは通信で何かを話していた。

フェイ「はい。二名とも無事です……ええ、暫く拘束した方がいいでしょう……わかりました。艦へ連れて帰ります…」


通信を終えたフェイは、バレルにねぎらいの言葉をかけようとするも、当のバレルは疲れて眠っていた。


フェイ「疲れて眠っちゃったか……今は、ゆっくり眠って」


フェイもおのずと疲労から静かに眠り始める。



そして外には雨が降り始めた。

降りしきる雨の中、イクスブラウのいる場所には雨によって自らの姿が映し出されていた。



まるで、鏡の先にもう一人の自分がいるかのように……




その後…バレルは戦時特別処理でイクスブラウのテストパイロットに任命されるようになる。

そして、この出来事が……総ての未来をかけた最期の戦い、その幕開けになるのである……









序章「深紅の空、蒼き仮面 -Reach Out To The Truth-」











◇オマケ…オリジナル敵"鋼魔"の雑魚敵

その1"スパルトィ"

鋼魔軍の主力となる人型。
骸骨を思わせる細身のフレームに装甲を纏ったまさに骸骨騎士のロボットバージョンともいえる外見をしているが、
そのパワーと機動力はAMに引けを取らず、PTに勝るも劣らぬ防御力を持ち合わせている。
地球側のコードネームはMDX−01"ドール"

その2"イェグヴェル"
鋼魔軍の主力機の一つ。
猟犬を思わせる外見を持ち、翼にもなる四足を駆使した高機動戦を得意とする。
また、青色の流体装甲によって射撃武器に対して耐性を持つ。
地球側のコードネームはMDX−02"ティンダロス"

また、これらの機体はパイロットが存在せず、全て自立行動している。


NEXT 戻る