第5話「集う鋼の勇者たち」

ミルフィーの復活会を終え、ドライヴアウトまで残り15分の所。
残り1回のドライヴで、トランスバールに残ってくれた地球の移動兵器部隊との合流地点へと到着する場所まで来た、
エルシオールとアークエンジェル。

そんな中ちとせが例の声の解析を終えたことと、ココが例の声の発生源を突き止めた。
例の声の発生源は目標宙域であるレナ星系。そして声の内容は以下の通りである。

「EDENの子らよ。今、時を越えて大いなる災いが再来した。我が元へ急げ。
 『白き月』よ、今こそ有限と無限を結び、古より定められた使命を果たせ。
 『白き月』よ、EDENの子らよ。急げ、我等に残された時は少ない。
 己が使命を果たせ。世が災いに終われる前に」

これを意味する事には幾つか思いつくフレーズがあるが、その意味が曖昧すぎるのであった。
だが、地球側のメンバーには幾つか掴めたらしい。
EDENの子ら…EDEN文明を引き継ぐものたちであるトランスバールの人々。
白き月は本来戦いを目的とした作られたロストテクノロジーであるため、
もしかしたら強大な敵の存在を示しているのではないか。
そんな意見も取り入れつつ、これらの情報を詳しく知るためにシャトヤーンにこの趣旨を伝える必要があるとタクトは判断。
クロノドライヴ後にルフトへ通信を入れることにした。

ドライヴアウト後、通信障害が発生しなかったためすぐに通信をいれることにした。
が、タクトにはちょっと考えがあるらしく、今回は暗号変換をかけずに通信を入れるよう指示。
ちとせとナタルは軍規違反として止めようとするがタクトは気にしなかった。

そしてルフトと通信が繋がり、話を行った。
先ずは敵の正体がレゾムである事。そして今回の敵の規模が大きいため援軍を送ってほしいとのこと。
だが、皇国軍は復興作業と無人艦隊の対応で手一杯らしい。
タクト「そうですか…なるだけやってみます。ただ、ちょっと困った事が。
 紋章機にトラブルが起きて、今は戦力が半減しちゃってるんですよね」
ちとせ(……え? あの、タクトさん、紋章機は別に……)
レスター(しっ。とりあえず、黙って聞いてろ)
ルフト「なんじゃと?それは困ったのう」
タクト「あ、心配ないです。今は敵の心配も無いですし。ところで、ちょっと個人的な話しがあるんですが。
 ほら、もう少しで思い出しそうなところで想い出せなくてムズムズする事があるでしょう?」
ナタル(マイヤーズ司令…作戦行動中に私語は…)
マリュー(まって、ナタル。今は聞いて見ましょう)
タクト「気になってしょうがなくて、このままじゃ作戦に集中できそうに無いんですよ」
ルフト「わかったわかった。で、何が気になるんじゃ?」
タクト「覚えてます? 先生が教官だった時の、スペースボールの士官学校リーグ決勝戦」
ルフト「おお、もちろん! わしが監督を務めて、悲願の初優勝を果たしたときのことじゃろう。
 お前のサイン入れ替え作戦が功を奏して、イリノア校の連中はてんてこ舞いじゃったな。
 昔からお前は、自分が楽に勝つことにかけては、知恵の回る奴じゃったよ」
タクト「いやぁ、それほどでも」
シン「いや、褒めて無いし……(汗)」
タクト「それで、あの決勝戦なんですが、逆転ゴールの時に使ったフォーメーションが、どうしても思い出せなくて…。
 あれって、フォーメーション0でしたっけ? どれとも、6でしたっけ?」
ルフト「何故今、そんな話を? はて、フォーメーション0……お、おお! フォーメーション0か!」
タクト「やっぱり、フォーメーション0でしたよね?」
ルフト「うむ、その通り。フォーメーション0は、ここぞと言う時に効果的じゃ」
タクト「そうですよね。いやぁ、思い出せてすっきりしました! ありがとうございます」
ルフト「なになに、役に立ててよかった。これで、任務も安心じゃな?」
タクト「はい、それはもう。そうだ、スペースボールの試合をしましょうよ。
 俺の得意なフォーメーションを使えば、290対0で勝てますよ!」
ルフト「はははは、290対0か! 大きくでおったな、こいつめ。
 もちろん、わしが監督じゃろうな? スケジュールを空けて、必ず行ってやるぞ」
タクト「はい、楽しみにしてます」
ルフト「おお、そうじゃ。その話、ラークとロレンにもしておこう」
タクト「ラークとロレン……ですか?」
ルフト「ラークにロレンじゃよ。覚えてるじゃろう?」
タクト「……ああ、ラークにロレンですか。確かに、俺達のチームには欠かせないですよね。
 了解しました。ラークとロレンにも、よろしく伝えておいてください」
ルフト「うむ。では、貴艦の無事を祈る」
こうして通信が終わり、タクトはレスターに指示を出す。
レスターは、指定された合流ポイントから少し外れたポイント…YMf290へエルシオールとアークエンジェルを、
向かわせるように指示した。

さすがに話の内容が気になったのか、ミルフィー達が尋ねてくる。
タクトによると、ぶっちゃけ敵を罠に誘い込む作戦である。
フォーメーション0とは、士官学校時代のタクト達のスペースボール部にしか通じない合言葉で、
ボールを持ってるタクトがレスターにパスするとするが、そのレスターが囮となり、
その手前にいる見方にパスする作戦で、その見方が手薄になった敵陣を突破する作戦の事。
今回の場合で言うと、囮役は本来の合流ポイントを指し、
手前でパスを受ける味方が、今レスター指定したポイントである。
ちとせ「つまり、合流ポイントの手前で待ち伏せて、やってきた敵を叩く……ということですか。
 すいません、タクトさん。そういう意図があったと知らずに…」
タクト「気にしないでいいよ。正規の手続きを無視したのは事実だし、
 そういうときにちゃんと注意してくれる人がいるのも、大事な事さ」
ロム「だが、ポイント変更のせいで、味方が合流でいないのでは?」
レスター「それは問題ない。今頃ルフト将軍を通じて伝わっているはずだ」
ナタル「どういうことですか?」
マリュー「そういえば、将軍は『ラーク』と『ロレン』という言葉を言ってたわね」
タクト「そう。ラークはスペースボールのチームメイトでね、フォーメーション0の際、
 本当のパスを受けるポジションをチームのエースなんだ。
 ロレンはラークが負傷した際にラークの代わりを務めた臨時エースでね。
 だから、今回の場合は、俺達のとってのエースと臨時エース……つまり機動兵器教導隊とホーリィ・ソード隊に、
 変更された合流ポイントを伝えるって意味なのさ」
ナタル「あの短い会話の中で、それだけのことを……」
レスター「ま、相手がルフト将軍だから出来ることだがな」
そして、合流に備える様エンジェル隊とキョウスケ達に指示する。

そして、変更されたポイントに到着したエルシオールとアークエンジェル。
本来の合流ポイントにはレゾム艦隊が待機していた。思った以上の効果がでたようだ。
タクトは、合流するまで攻め込むのを待つ。
だが、小惑星の影に潜んでいた一部の艦隊がエルシオールとアークエンジェルに気付いたらしく、一斉に移動を開始。
気付いた艦隊を指揮していたのはネフューリアだった。
ネフューリア「少しは知恵を働かせたようだけど、残念だったわね。
 目の付け所は悪くないわ。わざと情報を流してこちらを意のままに操るとは。けど、詰めが甘かったわね」
タクト「手厳しいな。でも、どうして分かったんだい?」
ネフューリア「簡単よ。あなたは敵を混乱させるのが得意なのでしょう?
 ならば、こちらは裏の裏をかくまで。造作もないことだわ」
マリュー「どうやら、相手も一筋縄じゃいかないようね」
ナタル「だが解せないな。気付いているのなら何故全軍で来なかった」
ネフューリア「罠に引っかかったと確信を持たない限り、猟師は姿をあらわしはしない。違うかしら?」
マリュー「……伝えてないのね。結構大胆な手を使うわね」
ネフューリア「これぐらいには役に立って貰わないと、困るってしまうわ」
キョウスケ「まるで道具のような言い草だな」
タクト「…君、友達少ないほうでしょう?」
ネフューリア「友達……? ……あぁ、あなたたちが、自分と近しい関係だと勝手に錯覚する対象の事ね
カナード「なんだと…!」
ネフューリア「生憎だけど、そんな幻想は私には必要ないの」
シン「ずいぶんふざけたことを言うじゃないか…普通はそんなこと言わないぞ…」
ネフューリア「普通の人は、ね。フフフ……。
 おしゃべりはここまでにしましょう。ここからは、楽しい楽しい、殺戮の時間よ」
???「悪いが、そうは問屋が降ろさないんだな、これが!」
ココ「この反応は…サイトロン・マシンと特装型戦闘機です!」
タクト「ナイスタイミングだ! ラークにロレン!」
アルモ「各機から通信が入りました!」
別方向から現れたのは、グランティード・ドラコデウス、ベルゼルート・ブリガンティ、
クストウェル・ブラキウム、ラフトクランズ、アンジュルグ、アメノハバキリ、アマノムラクモだった。

ファルス「みんな、待たせたな!」 タクト「ファルス!」
ファルス「久しぶりだなマイヤーズ! 本当に司令官に復帰したんだな」
ミルフィーユ「テニア! みんな!」
テニア「うそ! ミルフィーもいるの!」 統夜「もう紋章機に乗れなかったんじゃ…」
ミルフィーユ「また乗れるようになったの! えーっとね……」
ラミア「再会の挨拶は後にしたほうがいい。今は、敵を撃破するの最優先だ」
アクセル「俺達もやる気は十分だぜ。な、メルア」 メルア「はい!」
タクト「悪いね、慌しくて。でも、みんな来てくれて嬉しいよ。
 この戦いが終わったら、後でゆっくり話をしような」
カルヴィナ「言われるまでも無いわよ。タクト司令」 カティア「水臭いですよ。私達の力、見せてあげましょ!」
レグ「そうだな。こちらも問題は無い、いつでもいけるぞ」
タクト「それじゃ、戦闘開始だ!」

☆味方初期
エルシオール(タクト、レスター、アルモ、ココ)、アークエンジェル(マリュー、ナタル、ノイマン、メイリン)
ラッキースター(ミルフィーユ)、ハッピートリガー(フォルテ)、シャープシューター(ちとせ)、
フォース・インパルスガンダム(シン)、ネストミール(ルナマリア)、ドレッドノートガンダム(カナード)、
グフイグナイテッド(ハイネ)、アルトアイゼン・リーゼ(キョウスケ)、ヴァイスリッター(エクセレン)、
ギャラクシーコンボイ、ライガージャック、ソニックボンバー、ケンリュウ(ロム)、ブルー・ジェット、ロッド・ドリル、
トリプル・ジム、クストウェル・ブラキウム(アクセル、メルア)、グランティード・ドラコデウス(統夜、テニア)、
ベルゼルート・ブリガンティ(カルヴィナ、カティア)、ラフトクランズ(アル=ヴァン)、アンジュルグ(ラミア)、
アメノハバキリ(ファルス)、アマノムラクモ(レグ)
★敵戦力
アドミラル・レゾム(レゾム)、ザーフ級戦艦・改(ネフューリア)、スパード級駆逐艦、バーメル級巡洋艦、ザーフ級戦艦、
ランチャーストライクガンダム(オルガ)、イージスガンダム(クロト)、ブリッツガンダム(シャニ)、
ジゼル級装甲ミサイル艦、105ダガー、ゼカリア、ハバクク、メギロート、ヨエラ、エゼキエル
★敵増援
マスターメガトロン、ノイズメイズ、アシュラ、グルジオス、ギャンドラー

途中、ギャンドラーの連中に加え、離反者デストロンの首魁マスターメガトロンが現れるものの、
ギャラクシーコンボイ達の奮戦で何とか退け、レゾム艦も撤退させる事ができた。
そんな中、アル=ヴァンはネフューリアに何か引っかかりを感じていた。
(MAPクリア)

今回は、機動兵器部隊と合流できたたため何とかなったものの、やはりかなりの規模が確認された。
やはりこの戦いの裏には「何か」があることに不安を隠せないタクトであった。
さらに、謎のメッセージは敵が撤退した方向(最終的にレナ星系)から来たものであると判明した。
さまざまな推測が浮かぶが決定的な情報が不足しているのでこれ以上の答えは保留と言う事に。
そして、エルシオールとアークエンジェルはクロノドライヴに入った……(以下次回)


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