エピローグ「大切な場所 -Precious Place-」

ネフューリアとの決戦を終えた後のある日……。

ちとせ「ふぅ…これで勤務時間は終わりましたけど…何か忘れている仕事は無かったでしょうか…?」
キョウスケ「祝勝パーティの会計報告…じゃないのか?」
ちとせ「あ! そうでした! ルフト将軍に提出する前に、タクトさんにチェックしてもらわなければいけないんですよね」
エクセレン「あたし達は約束どおり手伝うし、アシュレー君も手伝わせてもらうから」
アシュレー「ははは…やるからにはきっちりやらせてもらうよ」
ちとせ「はい、助かります!」

場所はエルシオール内、ちとせの部屋。
現在ちとせ、キョウスケ、エクセレン、アシュレーの4人は、
この間の祝勝パーティの会計報告のまとめをしているところである。

まずはアシュレーが領収書の束を持ってきた。そして項目立てで書き始めることに。
エクセレン「まずは…小麦粉…これはミルフィーちゃんのね」
ちとせ「そういえば、ミルフィー先輩の作ったケーキ…もおいしかったです…甘くてとってもふわふわで…
 あと、マリナさんの焼いたパンもおいしかったですよ、アシュレーさん」
アシュレー「あ、ああ…ありがとう」
キョウスケ「そういえば、ARMSはこれからどうなるんだ?」
アシュレー「ARMSは現状維持のままだそうだ。オデッサは壊滅させることが出来たけど、
 ファルガイアを脅かす脅威がいる限り、僕達の戦いは終わらない…
 グランナイツや瞬兵たちも一緒だし、ドラグナー隊やレティシアたちも一緒だ」
エクセレン「そう…でも、あんまりマリナちゃんに寂しい思いをさせないようにね!」
アシュレー「…それ、アナスタシアにも言われた気がする……」
キョウスケ「…エクセレン、茶化してる暇があったらさっさと手を動かせ」
ちとせ「えっと…小麦粉、砂糖に卵…うんうん。おかしなところはありませんね……ん?」
アシュレー「『メレンゲは優しく、厳しく泡立てるべし』『ここで一旦粉はふるいに掛けておくべし』…」
エクセレン「これは、ミルフィーちゃんのケーキメモみたいね」
キョウスケ「そういえば、テンカワもミルフィーユにケーキの作り方に関して教えてもらってるところを見たな…」
アシュレー「アキト君か…ナデシコの皆は、暫く長屋にいるとかいってた気がしたけど…
 やっぱりそれぞれの道を歩き始めようとしてるところだったね」
ちとせ「ミスマル艦長はあらかた予想がつきますが…
 このメモは、あとで先輩に返しておきましょう…ミルフィー先輩、承認っと」


ちとせ「えっと…次は…最高級宇宙ダージリン?」
キョウスケ「ダージリンは確か紅茶の名前…成る程、ミントか」
ちとせ「そうでしたね…って、ええっ!?」
アシュレー「どうしたちとせ…って、ええッ!? 何、この値段…ッ!」
ちとせ「わ、私の給料の3か月分……噂には聞いてましたが、ミント先輩のご実家は、本当にお金持ちなのですね…」
エクセレン「でも、経費で落とす辺りは…ミントちゃん、さすがね…」
アシュレー「そういえば、ユウとリル…じゃなくて、カーラも一緒に行ったんだよね」
キョウスケ「ユウ達…ゼンガー少佐たちは一旦地球に戻るそうだ。ミスリルのガンドールに乗ってな」
アシュレー「って事は、宗介や獣戦機隊の皆も地球行きかぁ…」
エクセレン「リュウセイ君とヤヨイちゃんたちも一旦地球に戻るそうだし…
 あたし達はヒリュウ改の所属としてもう少しトランスバールにいられるけどね」
ちとせ「……お買い求めは確かですし、領収書もきちんとしていますから大丈夫とは思うのですが…
 でも……本当に良いのでしょうか……最高級……3か月分…(憂鬱)」
アシュレー「あ、あはははは……(汗)。紅茶、ミント・ブラマンシュ…承認ッ」

キョウスケ「次は…香辛料各種?」
エクセレン「他には、人参、ジャガイモ、豚肉…食材ばかりね…名前は……ランファちゃん?」
ちとせ「これは祝勝パーティに並んでいた、激辛1000倍カレーの材料ですね!」
アシュレー「待ってくれ…ってことは、こんなまでの量の香辛料が全部入ってたのかッ!」
エクセレン「…シオンちゃんやアルテイシアさんも卒倒しそうだってつぶやいていたわね…」
キョウスケ「シオン…か、彼女達はどうなるのだ?」
アシュレー「シオン達はGGGの協力で、何とかもとの世界に返れそうだって言ってた。
 Gストーンの情報の中にワープ系の技術が残っていたらしくて、それを応用すれば可能らしい…」
エクセレン「そういえば、護くんはギャレオンと一緒に宇宙へ旅立ってしまったのよね…」
キョウスケ「宇宙のどこかで新種のゾンダーがいる可能性があるからな…あいつの決心したことだ」
アシュレー「でも、華ちゃんたちがやった見送りは凄かったな…
 ティムやトニーも手伝っていたと聞いたときは驚いたよ……それにしてもあのカレー……」
ちとせ「道理であの辛さ……まさかカレーの辛さで気を失うなんて思いも寄りませんでした…
 もしかしてアレは、ランファ先輩のいぢめ!?」
エクセレン「ちょっ…ちーちゃん?」
ちとせ「私…ランファ先輩に快く思われていないでしょうか…そんなはずは…」
キョウスケ「……帰って来い…」
ちとせ「いえ、そう…アレは私を鍛えるために、先輩が用意してくださった試練に違いありません!」
三人「いや、それは絶対に絶対違うッ!」
ちとせ「はっ…そ、そうですか…?」
アシュレー「アレは単純にランファしか食べられない代物だと思うぞ…」
エクセレン「と、とにかく…香辛料、ランファちゃん…承認っと…」

エクセレン「次は…ヴァニラちゃんね…な〜る。医薬品中心みたいよん」
ちとせ「確かにみなさん、たくさん召し上がっていただいたようですし…私もお腹が暫く苦しかったです」
アシュレー「カンジ達も手伝っていたと聞いたな。たしかあいつらは一旦クラウディアに帰るそうだ。
 オメガの言った…レドロス軍からクラウディアを開放すると言ってな…」
キョウスケ「内訳は…胃薬が…50kg?」
暫くの沈黙。
四人「50kgッ!」
ちとせ「薬品が、kg単位ですかッ!」
キョウスケ「ひとり10gだったとして…五千人分だぞ…」
アシュレー「全部消費できたのか…? わからない…わからないな……」
エクセレン「ま、まぁ…あまっても、エルシオールの備品として残しておけばいいと思うけどね…」
キョウスケ「…かなり効率が悪い気もするがな…」
ちとせ「……当分、胃薬には困りませんね…」
エクセレン「でも、テニアちゃん辺りは胃薬とは縁がなさそうな気もするけど」
アシュレー「そういえば、統夜達はどうするんだ?」
キョウスケ「エンジェル隊と一緒にエルシオールに残るそうだ。ただ、地球にいる友人へのメールしているらしい。
 アクセルや光珠、ファルス達も同様だ」
ちとせ「…医薬品、ヴァニラ先輩。承認です」

アシュレー「最後はフォルテさんの分だね」
ちとせ「わぁ…随分と沢山…」
エクセレン「何々…色紙にクラッカー、モールに風船?」
キョウスケ「これは会場の飾りの分だな」
ちとせ「そういえば、会場に綺麗な紙のお飾りなんかが飾られていましたけど…
 あれ全部、フォルテ先輩がお作りになったのですか…意外と細かい仕事も得意なのですね…はっ!」
そこでちとせははっとする。
ちとせ「い、いけない…失言でした…普段、あまりにも…その……男前でいらっしゃいますから」
エクセレン「まぁ、無理も無いわね…でも、フォルテ姐さんの部屋見に来たときにはさ、
 ボトルシップなんか置いてたわよ」
ちとせ「そうなんですか…あ、まだまだありますよ…花火!」
アシュレー「これはパーティの最後にやったやつだね。
 ガンダムチームもアディンの提案でMSを使った打ち上げ花火とかはすごかったな…」
キョウスケ「ガンダムチームもそれぞれの場所で独自に任務を遂行しているそうだな。
 ドモン達は、ガンダムファイトの再建を目指しているとの事だが…」
エクセレン「カナード君は、暫く元気が無いみたいね……」
アシュレー「それはこれから考えよう…ちとせ、後は?」
ちとせ「えっと…火薬? 花火とは別に買ったということでしょうか…?
 随分と派手な音がしたような…最後に…10oホローポイント弾?」
キョウスケ「……拳銃の弾丸じゃないか…!」
ちとせ「ええっ!? そういえばあの時、すっとフォルテ先輩が銃を抜いていたような…
 それでは…あの派手な音は銃声ですかッ!? これは承認できません! 却下です却下!!」
すこし興奮しているちとせを何とかなだめる三人。
ちとせ「お次は…ふぅ。やっぱり会場の方から外壁修理の請求書が来ているじゃないですか…
 みんなまとめて自己負担にしてもらいますからね…全くもう……」
アシュレー「はは…。そういえば、J9や傭兵組のみんなは相変わらずいつもの様に宜しくやってるみたいだね。
 トランスフォーマーとマシンロボの皆も、どこかで悪を成敗していそうだし」

ちとせ「でも…このマイペースさこそが、エンジェル隊の強さの秘訣なのですから、
 仕方ないといえば仕方ないかもしれませんけど…」
エクセレン「でも、これで一通りの書類は終わったわね」
キョウスケ「明日この書類をマイヤーズ司令に見せておいて、承認のサインをもらえば終わりだな」
アシュレー「ああ…そういえば、あいつらもトランスバールに残るって言ってたな…」
ちとせ「あ、あの人たちですね……あの時、本当に無事でよかった…」














































タクト「…ッ! リューンとラルミィは!?」
ミルフィーユ「え?」
タクト「あの時、最後に彼らが中に入ったような…」
ミルフィーユ「そ、そんな…! リューンさん! ラルミィさん!」
タクト「リューン! ラルミィ!」



その時、レーダーから反応をキャッチした。生体反応は二つ。
タクト「こ、これはッ!」


その反応があった場所。そこには、リューンのセレスティとラルミィのヴェルセクトがそこにいた。



ラルミィ「終わった……のか」
リューン「ああ、終わった」
ラルミィ「他の皆は?」
リューン「……分からない」
ラルミィ「リューレイス……私たちの戦いは、まだこれからなのだろうか…」
リューン「そうだな…俺の役目は、まだ終わっていない。もう片方の翼…光の半身を捜さなければならないな。
 そして、ヴァル・ファスクを……銀河を救わなければならない」
ラルミィ「……」
リューン「けど、急いては事を仕損じると言うし…今は戻ろう。とりあえず白き月に」
ラルミィ「ああ……リューレイス…お前がよければ、私も…一緒にいってかまわないか?」
リューン「ん? 俺は一向に構わないが…なんで藪から某に」
ラルミィ「…お…お前は、まだ危なっかしい所がある。私が一緒にいなければな…」
リューン「ヤレヤレ…俺から見ればそっちが危なっかしいよ……素直に一緒にいたいって言えばいいのに」
ラルミィ「バ…バカッ!」
リューン「お、通信だ……エルシオールからだ!」
ラルミィ「……あっ!」






































ファルガイアの歴史はこの日、異文明間・異世界間の交流の切欠となった日として記録に残されている。


そして、トランスバールと地球を繋ぐ架け橋としての役割を受け持つ事になった。


エンジェル隊の人々には、1ヶ月ほどの有料休暇を貰う事ができたのだった。


こうして、トランスバールとファルガイア…二つの世界をまたにかけた戦いはひとまずの終息に向かった。


だが、相遠く無い未来にて星の海…銀河の未来を駆けた戦いが待っているだろう。


これからいかなる運命や絶望が彼らの前に立ち塞がろうとも


天使と勇者と渡り鳥達は未来をこの手につかめると信じたい。


今はただ、天使と勇者と渡り鳥達に休息を……






第2次スーパーロボット大戦GA −遠き大地− FIN

or...to be contine...?


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