魔界柱の撃破によって、オデッサの最後の切り札「ヘイムダル・ガッツォー」の補足に成功したヴァレリアシャトー。
現在、シャトーの作戦会議室にてヘイムダル・ガッツォー攻略作戦の説明を行っていた。

オービットベースは、機界新種の猛攻によって一時的に機能を失っている。
完全普及するにはまだ時間がかかる故に、一時的に司令部をヴァレリアシャトーに移している。

アーヴィング「それでは、作戦を確認する。
 今から約8時間後…2200にて、ギャラクシィ・ユニオンズはタウンメリアを出発。
 2220にて、旧スレイハイム領上空に鎮座しているヘイムダル・ガッツォーへ攻撃を仕掛ける。
 おそらく、オメガが率いるノルスタンが防衛を勤めているはずだ。
 オメガ達を迎え撃つ部隊の指揮はカンジ少尉に頼みたい」
カンジ「了解…!」
アーヴィング「そして、防衛部隊を撃破し突破口が開いたら、エルザで突撃を仕掛け、突入部隊を殴り込ませる」
アシュレー「そして、ヘイムダル・ガッツォーの機能を停止させ、ヴィンスフェルトを倒す…」
アーヴィング「そうだ。突入部隊は我らがARMSとシオン達が中核となる。そしてアシュレーが指揮官だ」
シオン「…分かりました」
アーヴィング「作戦概要は以上だ……」
アシュレー「どうした? アーヴィング」
アーヴィング「オデッサにまだ…征服者としての理性があるなら…核兵器を戦術的に用いるなどと言うことはないはずだ。
 だが…オデッサに、ヴィンスフェルトに戦略を論じるだけの理論が残っていないとするならば…
 来るべき脅威の前にファルガイアは滅びかねない……」
大河「そうだな…それだけは唯一の気がかりだ」
ユリカ「でしたら、それを使われる前にやっつければいいんです!」
アーヴィング「お気楽だな。だが、それも悪くないな…作戦開始までは時間がある。
 それまで、ゆっくり休んでくれたまえ」

そして、それぞれのメンバーがそれぞれの場所で英気を養い、遂にオデッサとの最終決戦が、始まる…

第34話
「Fargaia Lovers 後篇 -戦友(とも)と絆と心強さと-」

☆味方初期
母艦選択4隻
カンジ&光珠[クラウドセイバー(カンジ)、ソウルランサー(光珠、フェアリ)]
ジーク&サリー[クラウドハーケン(ジーク)、クロイツ・ヴァールハイト(サリー)]
選択18小隊

★敵戦力
オデッサ怪獣軍団
[量産型改造タラスク×3][量産型アルファエル×3]
ノルスタン(オデッサ兵)
イマカルム(AI)
オメガ[インパルス4カスタム(オメガ)]
量産型ギルガザムネ、ゲイザム、メイサージ、サンダーボルト
ライグ=ゲイオス+ゲイオス=グルード
量産型ヴァルシオン+量産型ベルゲルミル

カンジ「…始まりの戦いの再現だ…今度こそ、借りは返させてもらうッ!」
オメガ「フッ…お前に出来るわけが無い」

スレイハイム領にある荒野の果てで、空中に鎮座するヘイムダル・ガッツォーにめがけて、
攻撃を仕掛けるギャラクシィ・ユニオンズ。
コキュートスがいないとはいえ、的確な戦略を組み立てたオデッサの戦力に苦戦を強いられる。

だが、幾多の戦いを乗り越えてきたギャラクシィ・ユニオンズは、それぞれの戦い方と機転で全てを突破し、
そしてカンジは光珠との協力によってオメガを撃破、崩れ逝くノルスタンに単身突っ込み、
捕らえられていたルンを救うことに成功したッ!

最後の盾が無くなったヘイムダル・ガッツォー。突入部隊を突っ込ませるため、エルザが加速をかける。
アシュレー「みんな、これでオデッサとの戦いに決着をつけるッ!
 だけど、それ以上に大事なのは…僕たち、ただの一人も欠ける事無くここに戻ってくると言うことだ。
 リルカ…ブラッド…ティム…カノン…マリアベル…シオン…コスモス…そしてみんな…
 僕達は僕達全員でいなくちゃダメなんだ…皆がいたから、オデッサや様々な敵と戦い続けることが出来たんだ。
 だから…オデッサを倒したときも皆揃っていよう…誰かが一人欠けていたとしたら、何かがきっと足りないと思う―――」
全員が志を同じくしたように頷きあう。
アシュレー「僕も無理はしないさ。行くぞッ!」
全員「了解ッ!!」
マシューズ「お前ら…しっかり捕まってろッ!」

そしてエルザは、ヘイムダル・ガッツォーに突っ込むことに成功。
突撃部隊を先に侵入させ、すぐさま離脱。
そして、他のギャラクシィ・ユニオンズも相次いで突入していく…


突入後…アシュレーたちは突き進み、遂に最深部にたどり着いた。
そこに待っていたのは白髪の精悍な面構えを持つ男…

ヴィンスフェルト「ここまで来たか。オデッサの理想に牙を突き立てるものよ…」
アシュレー「お前が、オデッサの首魁ヴィンスフェルト・ラダマンテュス…」
ブラッド「ヴィンスフェルト…お前の野望もここまでだッ! お前の愚かな野望は俺が…いや、俺たちが阻止する!
 『あいつ』と、そしてトロメアと約束したのだ。お前が暴走する前に止めるとッ!」
ヒイロ「お前に裏切られ散っていった解放軍の仲間達のためにも…お前を、殺す…!」
ヴィンスフェルト「のぼせ上がるなッ! お前のような紛い物がこの私を止めるだと? 笑わせるなッ!
 たとえ『英雄』であろうとこの私を止めることなどできんッ! それに…お前達には個人的な恨みもある。
 よくも…私のアンテノーラを…! 何があろうと許す頃はできん…簡単に死ねると思うなッ!」
シオン「理想より先に個人的な恨みが先に出るなんて…底が知れてるわねッ!」
ヴィンスフェルト「ほざくか…来い…! 我が理想はお前如き荷止められるほど軽々しいモノではないッ!」
そう言って、ヴィンスフェルトは自ら生み出した魔剣「狂気山脈」を天に翳し、ヘイムダル・ガッツォーを制御する。

その瞬間、ヘイムダル・ガッツォーが何かによって「侵食」した。
侵食したものの正体はDG細胞だと気づく。どうやら制御技術を完全に確立させることに成功したらしい。

ヴィンスフェルト「ここから生きて帰れれると思うな。我が魔剣、「狂気山脈」と、このデビル・ヘイムダル・ガッツォー…
 そして我が僕たちにて全て斬り払ってくれる…支配者の手で葬られること、光栄と知るがいいッ!!」

退路は既に無く、未来を歩むには彼という壁を乗り越え、打ち砕くのみ…
ギャラクシィ・ユニオンズは、魔術制御で呼び出したインサニティガンダムを操るオデッサの首魁に挑むッ!

☆味方初期2
アシュレー[ナイトブレイザー(アシュレー)]
ARMS[ロンバルディア(ブラッド、リルカ、ティム、カノン、マリアベル)]
選択20小隊
★敵戦力2
ヴィンスフェルト[インサニティガンダム(魔術制御)(ヴィンスフェルト)]
量産型ギルガザムネ+ゲイザム
スタークゲバイ+スタークガンドーラ+スタークダウツェン
ガンダムエピオン+スコーピオ
ガンダムアクエリアス+スコーピオ
デストロイガンダム+ユーグリット
フォビドゥンガンダム+カラミティガンダム+レイダーガンダム
アルトアイゼンナハト×3
量産型ヴァルシオン+量産型ベルゲルミル
バラン=シュナイル(緑)+ゲイオス=グルード
ディカスティス+ガルガウ+シルベルヴィント+ドルーキン
グランドマスターガンダム+デスマスター×2
ガンダムヘッド(多数)

◎戦闘前台詞
ヴィンスフェルト
「思想も、価値観も、意識も、力も――ひとつに統合されれば人はより強くなれる…それは未来への進化に等しいッ!
 我らオデッサはファルガイアを次代へ…銀河へと導く開拓者であったッ!
 それを無知で、蒙昧な…ただ群れて騒ぐだけの、民衆と言う豚どもに邪魔されることを看過しろというのか?
 断じて否ッ! 時代を切り開くのは…狼の牙を持つ我らだけッ! 
 理想は屈しないッ! 決して死ぬことはありえないッ!」



◎インサニティガンダム撃破
ヴィンスフェルト「認めるものか…こんなカタチで理想が死ぬことなど…」
ブラッド「貴様の語る理想など、机上の空論…夢想に過ぎんッ!」
ヴィンスフェルト「愚か者どもめ…このままでは人間という種の限界を迎えようとしているのだぞ…
 地に溢れる魔獣(モンスター)共…記録に無い新たな異形共に抗うには、
 すべて人は力の元に統一されなければならない…
 それが、これから迫り来る脅威に対する唯一絶対の方法だったのだ…」
アシュレー「魔獣の…ッ!? バカなッ! 
 魔獣を操り、戦乱を地に溢れさせたのは、お前達オデッサではないのかッ!!」
ヴィンスフェルト「確かに我らも魔獣を兵力として使った。貴様にも縁が深い『降魔儀式』を用いてな…
 だが考えても見ろ。この短期間にこれだけの魔獣を放つ術があるというのか?
 制御出来ない魔獣を無計画に生み出す価値に何の意味がある?」
アシュレー「じゃあ、あれは…」
ヴィンスフェルト「我らではない…もっと、何か別の脅威の尖兵であるのだ」
アシュレー「脅威の尖兵…ッ!」
ヴィンスフェルト「ふふふ、ははは…はーっはっはっはッ!」
高笑いに鼓動するかのように、ヘイムダル・ガッツォーが振動し始める。
アシュレー「何ッ!?」
ヴィンスフェルト「理想と共に我も堕つ…ならばうぬらも、ヘイムダル・ガッツォーと共に堕ちるがいいッ!!」
そう捨て台詞をはき、ヴィンスフェルトは転移魔法で一旦下がった。
ブラッド「動力炉に過負荷がかかっている。このままでは…!」
ティム「どうなるんですか?」
カノン「木っ端微塵だ。あたし達も含めてな」
リルカ「でも、そんなこと…させないよね―――アシュレーッ!」
アシュレー「勿論だ。脱出までの最短距離とそれを阻むゲートを全部解除するんだッ!」
(うかつに破壊したら爆発までの時間を縮める可能性がある)

ブリッジの各コンソールをそっち系で得意なメンバーが解除にかかる。
だが、最後のゲートを開くには、誰かがブリッジに残って制御するしかない。

その役はアシュレーが買って出た。
ブラッド「ここまで来てこれとは、つくづく俺たちはツいていないらしいな…」
シオン「アシュレー…マリナにも言ったんでしょ? 皆で戻るって約束を…!」
リルカ「約束は破っちゃいけないんだよッ! 絶対に守ってよッ!」
アシュレー「ああ…皆、地上でまた会おうッ!」

それぞれの脱出口へと目指すギャラクシィ・ユニオンズ。
少しずつ枝分かれしつつも、無事脱出口にたどり着くことが出来た。
そしてアシュレーは皆への思いを告げて、最後のゲートロックを解除する。

ブラッド「暴走した過負荷がヘイムダル・ガッツォーを軋ませている。
 ヴィンスも力を失いかけている今、DG細胞も…オデッサとの戦いも終止符が打たれようとしている…
 だが、俺たちがヴィンスと共に果てる義理は無いはずだッ! 俺たちは生きていかなければならないッ!
 生きて渡らなければならぬ荒野が…銀河があるッ! 争いの無い未来へ掛けなければならない橋があるッ!!」
ヒイロ「そうだ…俺たちは死なない! やらなければならないことがたくさんあるからな…!」

シオン「待って! 気圧が急激に変化している…この感覚…まさか!」
モモ「墜落していません…その逆ですッ!」
Jr.「おいおい! このまま宇宙に上がるのかッ!?」

アシュレー「確かに今…ヘイムダル・ガッツォーの高度が加速度的に上昇しているッ!」
シオン「アシュレー! もしものときに備えて、ナイトブレイザーに変身していてッ!
 生身で宇宙にいったら…!」
アシュレー「ああ、分かった!」
コスモス「……」


そして、メンバーはあらかた脱出したのを確認したアシュレーは…
「これでよしと…あまり時間が無いな。急がないと…」
意識を集中し始めるアシュレー。だが…
「ここにいたのか、若造…」
「…ヴィンス、フェルト…」
後ろに、ヴィンスフェルトが再び姿を現す。そして、鬼気迫る勢いでアシュレーに襲い掛かる!
「ぐっ!(力が段違いだ…まさか、DG細胞の力を完全に自分のものにした…ッ!)」
アシュレーはとっさに本来の武器である銃剣で鍔迫り合いを演じる。
「答えてもらおうか…何故、うぬは我が理想と共に果てようとしない…なぜ、生に固執する」
「ぐ…僕には、帰るべき場所がある…仲間もいる…僕の帰りを待ってくれる大切な人もいる…
 僕は…今までと同じ毎日を…ただの日常を取り戻すために、戦ってきたんだッ!」
そう言ってアシュレーは銃剣でヴィンスフェルトの狂気山脈を押し切る。
「『日常』? だと―――下らぬ…そのようなモノのために我らが理想に牙をつきたてたというのかッ!?」
「!(早いッ! アクセスが間に合わないッ!)」

人を超越したヴィンスフェルトの刃がアシュレーを貫こうとしたその時!

「R・SPAINEッ!!」
「ぬうッ!!」

ヴィンスフェルトは翻して退避する。
そしてアシュレーの前には水色に煌く髪をもつヒトならざる人…鋼鉄の肉体を持つ乙女が舞い降りた。
戦鎚に変えた右腕を床にめり込ませて。
「こ、コスモスッ!?」
「アシュレー…私は、あなたを死なせはしません…シオンと『約束』しました。
 貴方を…シオンと私の友を…連れて帰ってくるように…と」
「コスモス…ああ! 僕達は、どんなときでもひとりじゃないッ!」
「ぐ…異世界のアンドロイドかッ!?」
「ヴィンスフェルト…僕は19年間生きてきて、『日常』の他に命を賭けられるものを知らないッ!
 だが剣の聖女も…お前が言うその下らないもの…『日常』を望んで、焔の魔神に立ち向かったんだッ!!」

うおおおおおおおおおッ!! アクセスッ!!

そう叫び、アシュレーはナイトブレイザーに変身したッ!
「おのれぁ…終わりはせん…終わらせるわけにはいかない…!」
「いえ、貴方には万に一つも勝ち目はありません」

アシュレー
終わりなんだよ…オデッサの理想もッ! 世界征服の野望もッ!! お前の狂気もッ!!!


ヴィンスフェルト
アシュレー・ウィンチェスターッ! 異世界のアンドロイドッ! 貴様らだけはぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!


今、アシュレーとコスモスは、ヴィンスフェルトに最後の戦いを挑むッ!!


◇戦闘時イメージBGM…
その1・WILD ARMS 2nd Ignition 〜どんなときでもひとりじゃない〜
その2・愛しさと切なさと心強さと


手始めにヴィンスフェルトは魔法力を最大限に高めると共に、
眼前に異界への門「ゲート・オブ・イゾルテ」を呼び出したッ!
その扉からこの世界に災いをもたらす異界の空気が放たれんとしたその時…
「仕掛けます―――R・DRILL!」
コスモスが右腕をドリルに変形させ、ゲート・オブ・イゾルテそのものを砕きつつヴィンスフェルトに突撃する。
ゲート・オブ・イゾルテを貫いたコスモスは即座に右腕をR・BLADEに変形させ、ヴィンスフェルトに仕掛けるッ!
だが、ヴィンスフェルトも魔剣「狂気山脈」でその刃を紙一重で受け流し、
その体勢から勢いを活かしての回し蹴りでコスモスを蹴り飛ばす!
「くっッ!」
「うおおりゃぁッ!」
コスモスが怯むその瞬間、後ろからアシュレーが飛び上がり、踵落としを仕掛けるが、
残る命の炎を燃やしているが故に限界以上の力を発揮しているヴィンスフェルトはそれを飛びのいて回避。
アシュレーが放った踵落としは、ヘイムダル・ガッツォーの床を陥没させるのみにとどまった。
「外したッ!?」
「甘いぞ…そこだぁッ!」
ヴィンスフェルトは、狂気山脈の刀身に魔法力を練り込み、力ある剣圧を放つ。
「ぐあッ!」
衝撃波をもろに受けたアシュレー。だが、ダメージは中ほどといったところ。
コスモスが、隙をついて横からR・CANNONを数発打ち込むが、
それはヴィンスフェルトの外套を構成している肩の装甲を砕いたのみ。
ヴィンスフェルトは更にコスモスに向けて剣圧を放ち、動きを牽制する。

アシュレーは、光の破壊剣ナイトフェンサーを展開し、再びヴィンスフェルトに仕掛ける。
二人は想像を絶する速さで切り結ぶが、斬り合いの勝負はヴィンスフェルトが勝ってしまった。
最後で、ナイトフェンサーを弾き飛ばしてしまったのである。
その隙を逃さず、ヴィンスフェルトは唐竹割りを繰り出すが、アシュレーは辛うじて真剣白刃取りを敢行。
再び状況が停滞する中、コスモスがヴィンスフェルトを突き穿つような蹴りを放ったッ!
ヴィンスフェルトは呻き、左手を思わず離してしまう。
アシュレーはすかさず、狂気山脈を持つ右腕を抱え、身体全体を使って捻る様にして投げた。

「どっせいッ!」
「ぬぅ!」

投げ飛ばされたヴィンスフェルトは、魔術による浮遊で辛うじて床への激突を防ぐ。

「うぬら…それほどまでの力とは…だがッ!」

ヴィンスフェルトは防御結界と召還魔法陣を同時に展開し、魔法陣から古代の邪神を召還する。
彼が放てる最強技「八十禍津日神招来」である。

古代の邪神が大群となって迫り来るとき、コスモスはアシュレーの前で仁王立ちし、転送コードを入力。
その瞬間、大型の3連装ガトリングガン「F・GSHOT」がコスモスの両手に転送。
コスモスはそれを持って、古代の邪神らを迎撃する。
それにあわせるかのように、アシュレーも自らの中にある「相棒」に呼びかけた。

(ルシエドッ!)
(任せろッ!)

アシュレーは右手を前に翳し、光を放つ。
その光から現れたのは、欲望の貴種守護獣ルシエド。
ルシエドは、神がかった速さでコスモスが撃ちもらした古代の邪神を自らの牙で、爪で、波動でなぎ払うッ!
アシュレーも、持ち前の格闘術とナイトブレイザーの力で、邪神ら全てを討つ事に成功した。
そしてルシエドは再びアシュレーの中に戻る。

「我が最強の召還技を…! おのれぇッ!」
「これで決めます…ドラゴントゥースッ!」

コスモスは大型の武装ユニットを新たに転送し、仕掛ける。
その大振りな攻撃ゆえに、ヴィンスフェルトはいとも簡単にかわすが、
コスモスはすぐに武器を変更。ショートレーキャノンの「F・RSHOT」で、零距離射撃を仕掛ける。
ヴィンスフェルトは意図に気づいたが、最初の一撃は命中を許してしまい、左肩を穿たれた。
しかし、右腕のみで狂気山脈を振るい、F・RSHOTの射線上にあわせられない様に切っ先で抑える!
そしてまだ動ける左腕に魔力を圧縮させてコスモスを弾き飛ばす。
アシュレーは隙を与えないために勢いをつけた飛び膝蹴りでヴィンスフェルトを蹴り飛ばす。
だが、吹き飛びかけたヴィンスフェルトは、アシュレーの首に巻いてあるマフラーを掴み、
自分の勢いを利用して、アシュレーを投げ、地面に叩きつける。

ヴィンスフェルトはアシュレーにめがけて狂気山脈を突きたてようとするが、
コスモスがそれを止めるために、二人の間に入ってサマーソルトを繰り出すッ!
しかし、ヴィンスフェルトはそれをかわし、さらに二撃目のサマーソルトを放つコスモスの脚を掴んだッ!

「しまっ…!」
「まだ終わりはせんッ!」

ヴィンスフェルトは、掴んだコスモスをそのままアシュレーに向かって投げ飛ばす。
そして、多次元のエネルギーを召還・炸裂させる術「超次元穿刀爆砕」を二人に向かって放ったッ!

エネルギー炸裂弾の爆風によって吹き飛ばされる二人。
コスモスはそのまま床に叩きつけられた。
だが、アシュレーは心の中の相棒の声を聞き、空中で気勢を発する!

出て来いッ! ガーディアンブレードVer.β…魔剣ルシエドッ!!

そう言ってアシュレーは胸から放つ光から、紫色に煌く一振りの剣を引き抜いたッ!
欲望の貴種守護獣ルシエド自身が姿を変えた剣…それはアシュレーが振るう最強の剣ッ!

アシュレーは魔剣ルシエドを手に持ち、空中からそれを振り下ろすッ!
それを狂気山脈で受け止めたヴィンスフェルトだが、剣圧のほかにルシエドが放つ波動をモロに食らう。
辛うじて受け流されたが、それを好機と見たアシュレーは、
着地した瞬間すばやく魔剣ルシエドを斬り返し、狂気山脈を弾き飛ばしたッ!

「な、なんだとぉッ!!」
「うおぉぉぉッ!!」

アシュレーはそのまま、格闘術を織り交ぜた怒涛の9連ガトリングを繰り出し、
そして空中回し蹴りでヴィンスフェルトを壁まで蹴り飛ばしたッ!

だが、ヴィンスフェルトは最後の悪あがきの如く、脚を壁に着け、
その反動を利用して空中で回転しながら落下しつつある狂気山脈に向かって跳躍。キャッチ。
今度は逆のパターンとなってアシュレーに向けて振り下ろす!

そして、再び鍔迫り合いとなるが、コスモスが鎌状の武器「F・SCYTH」を投げつけて、
二人の距離を離し、さらに「R・DRAGON」を使って狂気山脈を掴み、狂気山脈を壁まで吹き飛ばしたッ!
オマケに、「S・CHAIN」を繰り出してヴィンスフェルトの動きを封じるッ! そして…
「これで…最後ですッ!」
「うおおおおおおおッ!」

ラージムーン・バニシングゥ(エックス)…! バスターーーーーーッ!!

二つの破壊の閃光が、ヴィンスフェルトにめがけて放たれたッ!
(オリジナル合体技『LM・バニシング・X・バスター』)
そしてヴィンスフェルトは、直撃にり壁に深くめり込むほどに叩きつけられた。
そしてそこから溢れ出した二つの閃光はヘイムダル・ガッツォーを貫いた。
(MAPクリア)


「終わりか…考えてもみなかったな…この私に、終わりなどと言うものが訪れるなど、あってはならぬことだったからな…
 いいだろう、宴の終わりを求めるならくれてやる…完全なる『終焉』をなッ!」
「何をたくらむッ!?」
「宴は終る…だが、貴様らも終る…そして、ファルガイアも終るのだッ!」
「『核』を……ッ! ギルドグラードから強奪した戦略核兵器を発射するつもりなのかッ!?」
「はははッ! そうだッ! その通りだよッ!! 全ては終る…私の終焉にあわせてなッ! そう、終らない宴は無い…」

ヴィンスフェルトは、心の中で最後の発動呪文(トリガーコード)を唱えた。
その瞬間、ヘイムダル・ガッツォーの中心上部が形状を変え、巨大な光を星の海に放つ。
そしてその光から、青白い巨大な魔法陣が現れる……

「何をしたのですか…」
「ま、まさか―――」
「核兵器召還魔法陣だ。これが我らが切り札…ニュークリアドラゴン『グラウスヴァイン』ッ!
 未調整のまま撃ち放った故、核はいつファルガイアに投下されるか予測することなどできぬ…
 一週間後か? 一ヶ月の後に、核の炎が吹き荒れるか? ふふふ、明日やも知れぬな…
 怯えるがいい…為す術も無く、滅びを宣告されて生きて逝くがいい…」
そう言って、ヴィンスフェルトは床に伏す。
「『葬世』だ…何もかもが葬り去られるのだ。この、ヴィンスフェルトの手によってッ!」
「そうは…させない(させません)ッ!!」
「なに…!」
「僕たちは必ずファルガイアに帰る…そして、ギャラクシィ・ユニオンズの皆とで、
 その『葬世』の運命を打ち砕いてみせるッ! コスモス、脱出だッ!」
「了解です!」

こうして二人は、全力でその場を後にする。

ファルガイアの大気圏を突破し、そのカタチが失われつつあるデビル・ヘイムダル・ガッツォー。
そして閃光、後に爆発。

その爆発を見守るギャラクシィ・ユニオンズ。
そして、その閃光の中から一つに重なっている二つの小さな影が映り始めた。

そう、ナイトブレイザーに変身したままのアシュレーと、コスモスである。

二人はエルザに収容され、そしてシオンが二人を迎えに声を掛けた。

シオン
お帰りなさい…コスモス、アシュレー……

▽補足
ヴィンスフェルト版インサニティガンダム…
基本的にはゲインツが使っていたのと同じ。ただしコクピットは無く、魔術による遠隔操作を行っている。
エヴァンゲリオンの渚カヲルがEVA弐号機を操っているイメージを想像してみて下さい。


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