命「う…うん…………ここは…?」
凱「気がついたか、命? ここはオービットベースの医療施設だよ」
命「私は…あの作戦の後で…?」
凱「ああ、気を失って…。だいぶ疲れがたまっていたようだな」
命「………ねえ、凱…。あれから…EI−01がファルガイアへ来てからもう2年も経つんだね…」
凱「そうだな。だけど、ゾンダーの悪夢は終わったんだ。今度こそ本当に…」
命「うん…」
凱「ファルガイアへ帰るとギャレオリア彗星が見られるよ。7年ぶりの大接近だそうだ」
命「…私…思い出した…」
凱「何を?」
命「宇宙飛行士になるっていう凱の夢…あの彗星を見ながら聞いたんだよ」
凱「…そう言えば、選抜試験の時にもらったんだよな、このロケット…」
凱「俺がここまで無事でいられたのもこのお守りのおかげだ」
命「ううん…私の方こそ凱が帰ってきてくれたから生きる勇気を取り戻せた…」
凱「ありがとう、命…」
命「凱…これから先もずっと傍にいていいかな…?」
凱「え…?」
命「私…もう帰る場所はないから…」
凱「命…」
命「………」
凱「…検査の結果だけど、特に異常はないってさ。疲れが出たんだろう…命には苦労をかけっぱなしだったからな」
命「凱の手、あったかい…」
凱「え…? でも、俺の手は…」
命「ううん…伝わったくるよ、宇宙で一番の温もりが…」

第33話
「Fargaia Lovers 中篇 -奇跡の愛 絶対たる勇気-」

ラルミィが口にした「土産」。
その正体を知ることになるのは、ラルミィが少し通信を行った後に現れた船にあった。
その船自体にARMSは驚愕する。

その船はオデッサの主力の一つである戦闘翼バルキサスであったからだ。
それに乗っていたのは、オデッサから脱走してきたと言う者達。

ラルミィは「心配はない」とのことだが、念のため第2種警戒態勢でバルキサスをオービットベースに収容する。

バルキサスの乗り込み口から現れたのは、部下の一人に肩を貸してもらっていて、
ぼろぼろのジャケットを着込んだ筋肉質の男……

アシュレー&ドモン「トロメアッ!?」
トロメア「よう、ドモン…それにARMSのガキ共…」

そう、オデッサの四天王「コキュートス」が一人、トロメアと彼が率いるアウトロウ部隊…それが土産の正体であった。

トロメア「…うすうすとは感じていた。
 ヴィンスフェルト・ラダマンテュスは、ファルガイアを統べる器じゃないってことはな…」
ドモン「…まさか、マリーメイアとの戦いで?」
トロメア「ああ。確かにあいつはファルガイアを統べると豪語したが、具体的なことは何一つ言ってねぇ…
 それに、ブラッド・エヴァンスとの関わりを知ったとき、俺たちは反旗を翻そうとした。
 だが…カイーナに目論見がばれてな」
大河「カイーナ…Gアイランドシティを爆破しようとしたあの青年か…」

注・カイーナは21歳。ぶっちゃけると凱より年上。

トロメア「おう…カイーナはヴィンスこそが絶対正義と信じている輩だ。
 そいつとやり合っている内にこの様になったが、なんか妙なことが起こったんだ」
アシュレー「妙なこと?」
トロメア「カイーナが使っている魔鍵ランドルフがいきなり暴走して、カイーナを異空間へのゲートに巻き込んで自滅した」
アシュレー「…は?」
トロメア「嘘かも知れねぇが、これが事実だ。俺たちはバルキサスを奪取して、脱走したところを…」
ラルミィ「私が見つけたと言うことだ」
大河「ならば、オデッサにいるコキュートスは君を除いて残り2人と言うことか…」
トロメア「ああ。アンテノーラとジュデッカは、トキオの近海に隠している『魔界柱』の防衛に回っている。
 その魔界柱こそが、ヘイムダル・ガッツォーのウィザードリィ・ステルスのエネルギー源だ」
タクト「じゃあ、それをつぶせば…!」
トロメア「ヘイムダル・ガッツォーを丸裸に出来て、オデッサとの決戦に持ち込むことが出来る…というわけだ」
レスター「…トロメアと言ったな。なぜそこまで俺たちに手を貸す? 今まで対立していたと言うのに、だ」
トロメア「……俺の望みは、はみ出し者が白眼視されない世界だ。
 ヴィンスの野郎なら、もしかしたら作り上げるんじゃねぇかとおもって、手を貸したんだがな…」
ドモン「クールダラス副司令。彼はれっきとした信念の持ち主だ。信ずるに値すると俺が断言する」
トロメア「ARMS、頼みがある。俺は罰を甘んじて受けるが、部下はお前達に頼みたい…。
 あいつらは他の生き方を知らない。それでも生きてほしいからよ…!」
アシュレー「…わかった。アーヴィングにも頼んでみるよ」
トロメア「すまん…それとドモン…」
ドモン「どうした?」
トロメア「アンテノーラが、百眼の棺から女を一人連れ去ったという情報を聞いた」
ドモン「なッ!? まさかレインが!」
大河「ならば、次の目標は決まりだな…」

その時、けたましいサイレンが響く。

大河「どうしたッ!?」
スワン「医務室の命の様子が…!」

凱「命! どうした、命っ!?」
命「………」
凱「み、命に何が起こっているんだ!?」
命「………」
機界新種「………」
凱「命…!!」
機界新種「………」
凱「命ぉぉぉぉぉっ!!」

大河「状況はどうなっている!?」
猿頭寺「変容した卯都木隊員は格納庫からGGGディビジョン艦を奪い、ファルガイアへ降下しました!」
スワン「その間、止めに入った凱や氷竜達は彼女に触れられた途端、異常なエネルギー低下に見舞われまシタ!」
大河「何!?」
スタリオン「分析の結果、彼女に触れられた物質は無機、有機に関わらず全ての機能を停止する模様!」
火麻「要するに死んじまうってことかよ!?」
大河「何ということだ…」
雷牙「Zマスターが消滅した今、ゾンダーもゾンダリアンも活動できんはず!」
大河「なら、一体…!?」
牛山「メイン、及び動力炉の稼働率が25%を下回りました! まもなくオービットベースも機能を停止します!」
火麻「くそぉぉっ! これじゃ手も足も出ねえぜ!!」
スワン「目標が大気圏を突破! トキオを目指していマス!!」
大河「もしや、敵の目的は!?」
雷牙「ファルガイアの機界昇華か!!」
スタリオン「OH! 護君がギャレオンと共に出撃しました!」
大河「いかん! 1機だけでは無理だ! 動ける機体をガンドールに積み込み、発進させろ!
 急げ! 全てが手遅れになる前に!!」


戦闘MAP1・トキオ

末男「何だ…? 空から何か落ちてくるぞ!」
数納「もしかして、ギャレオリア彗星?」
レイコ「何言ってんのよ。彗星は地球の近くを通るだけで、落ちてきたりなんかしないわ」
華「じゃあ…あれは…?」
トキオに落ちてきたのは、命が変貌し、ディビジョン艦を取り込んで誕生したロボットであった。
数納「な、何だよ…あれ!?」
華「あ…ああ…!」
それに追いついて降り立つは、護とギャレオン。
末男「GGGのメカライオンだ!」
華「あっちの緑の球は…」
護「駄目だ…あいつは…! あいつは…みんな殺される…!」
ギャレオン「………」
護「ギャレオン! 僕はみんなを救いに行く! ここは頼むよ!」

マデューカス「艦長! ガンドールもここまでが限界です!」
葉月「何ということだ…! ガンドールのエネルギーまでもが奴によって無力化されるとは!」
テッサ「動ける機体は直ちに出撃を!」

☆味方初期
ガンドール(テッサ、カリーニン、マデューカス、葉月)
ギャレオン
リューン&ラルミィ[セレスティ(リューン)、ヴェルセクト(ラルミィ)]
選択8小隊

ラルミィ「出られたのこれだけかッ!」
機界新種「………」
雷牙「2年前、ファルガイアに飛来したEI−01は彼女の身体にゾンダーとは異なる全く新しい種子を埋め込んでいた…
 擬態となったその種子は体内の中枢神経に成りすまし…
 Gストーンのエネルギーにも屈指ない無敵の機界生命体に成長するようじっと待っておったのだ!」
機界新種「………」
雷牙「まさに機界新種!」
大河「31原種を越えた存在か!!」
葉月「あのロボットは全ての物質、全てのエネルギーを昇華する存在だ!」
雷牙「物質昇華…! あれから逃れる術はない!
 Gストーンを直接使用しているギャレオン以外の機体では、近寄っただけで無力化させられるぞ!」
ラルミィ「それでは、手の内用がない…!」
宗介「ならば、一撃離脱でいくのみだ…、近づいてダメなら、遠距離の一撃で…!」
クルツ「命ちゃんが取り込まれてるとのことだが、どうにも言ってられんな…!」
リューン(だが…メビウス・リアクターの力を使えば、あるいは!)

○3PP
ギャレオン「ガオオオッ!」
雷牙「いかん…! ギャレオンだけが奴とまともに戦えるがパワーが絶対的に不足している!」
凱「長官…俺達が行く…!」
大河「凱! 動けるのか!」
雷牙「しかし、ガオーマシンも既に半ば物質昇華されておる! ファイナルフュージョンは出来んぞ!」
凱「いや…方法はある!」
そう言って、凱はガンドールから出撃する。
護「凱兄ちゃん!」
凱「来い、ギャレオォォォォン!!」
ギャレオン「ガオオオン!」
凱「フューージョンッ!! ガイガァァァァァッ!!」
ジギー「凱、戦えるのか!?」
カナード「しかし、ガオガイガーは…」
凱「行くぞ、みんな!!」
現れるは、勇者ロボのAIを乗せたガオーマシン。
超竜神「いつでもOKです!」
激竜神「こっちもだ!」
ゴルディマーグ「おうよ! ぬかるんじゃねえぞ!!」
ボルフォッグ「我々の最後の力でファイナルフュージョン…必ず成功させてみせます!」
シン「これは…!」
マオ「勇者ロボの超AIをガオーマシンに移植している…!」
超竜神「私達は物質昇華によってもはや機能停止を待つだけの状態でした」
激竜神「だったら、残った生命…この戦いに捧げることを決めたんだ!」
ボルフォッグ「行きましょう、隊長! ファルガイアを…卯都木隊員を救いに!」
凱「みんなの生命、俺が預かる!! 行くぞぉぉぉぉぉっ!!」
ファイナルフュージョンを開始する凱。その時、機界新種が近づく。
雷牙「いかん! 機界新種が来る!」
凱「!」
護「凱兄ちゃん、危ない!!」
凱「護!」
護「はああああっ!!」
レイコ「あ、あれは…!」
数納「もしかして…!」
華「護君!」
末男「どどど、どうなっちゃってんだ!?」
華「護君は宇宙人なの!」
レイコ「えーっ!?」
華「護君はゾンダーをやっつけるために別の星からやってきた超能力者…
 今までずっと私達を守るために生命を懸けて戦ってきたんだよ! だから、みんなも応援して!
 ファルガイアの友達として!」
機界新種「………」
護「う…うう…!」
華「護君!!」
末男「頑張れ、護!」
レイコ「もう少しよ! もう少しだけ我慢しなさい!」
数納「負けるなーっ!」
護「はああああっ!!」
シン「護!」
エイジ「負けんじゃねえぞ、護!!」
凱「護! お前の勇気、受け取ったぞ!! うおおおっ! ファイナルッ! フュゥゥゥジョォォォォォォンッ!!」
そして、ファイナルフュージョンが遂に完成する!
凱「ガオ! ガイ! ガァァァァッ!!」
護「やった…凱兄ちゃん…!」
凱「護! 後は俺達に任せろ!」
護「う…ん……」
華「護君!」
火麻「やることはやった…。思い残すことはねえ!」
護「う…うう……」
ヴァニラ「…動かないで。直ぐにナノマシンで治療するから…」
リューン「……大河長官! セレスティでヤツをこのまま魔界柱に突っ込ませます!」
大河「な、何!?」
リューン「メビウス・リアクターとアルシャード・ルティアスを使えば、
 物質昇華をギリギリ避けつつ、やつをトキオから離すことが出来る!」
大河「…分かった。君もファルガイアを守る勇者ならば、やり遂げるのだ!」
リューン「了解!」
そう言って、リューンは再びアルシャードル・ティアスを展開する。
メビウス・リアクターをフルドライブさせ、機界新種ゾヌーダロボに向かって突撃する!
ゾヌーダロボは、物質昇華の力によるバリアを張る!

アルシャード・ルティアスとメビウス・リアクターによる無限の闇の力は、
ゾヌーダロボの物質昇華によって昇華されつつあるが、
文字通り無限に生み出し続ける闇の波動は、失われつつある力場に絶えず供給され、結果的に奇跡の拮抗を果たした!

リューンは、そのままセレスティの推力を全開にし、ゾヌーダロボもろとも浮かび上がった。
そして、トロメアが示してくれた魔界柱にめがけて飛翔し、そして…魔界柱に突っ込んだ。

ラルミィ「リューレイスッ!?」
リューン「だ、大丈夫だ…セレスティは少し動かなくなってしまったが、後は頼む!」
凱「分かったぜ!」

MAP2・魔界柱
☆味方初期
スターガオガイガー(凱、超竜神、激竜神、ボルフォッグ、ゴルディマーグ)
★敵戦力
ゾヌーダロボ(機界新種)

大河「生命あるもの全ての未来を頼むぞ! 勇者!!」
雷牙「凱! ガオガイガーでも物質昇華は完全には防ぎきれん! 攻撃は5回が限度だと思え!」
凱「了解! 機界新種、命を返してもらうぞ!!」
最後の希望となった勇者王。今、ガオガイガーの最後の戦いがきって落とされる…

○凱VS機界新種
機界新種「………」
凱「俺達の…俺達の文明は間違っていたのか…」
護「僕達が物を大切にしないから…? 病んでいる星に目を向けないから? だから、滅ぼすの!?」
超竜神「物質文明に終止符を打つ気か…!?」
激竜神「悪魔…それとも神…!」
ゴルディマーグ「こんなのが真の浄化だって言うのかよ…!」
ボルフォッグ「GSライド…もうすぐ限界です!!」
凱「俺は信じたい…人類を…この世界を…そして、俺自身を! だから、戦う! 生き抜くために!」

1回目の攻撃……
超竜神「ぐおあっ!!」
凱「超竜神!」
超竜神「必ずぶちかませっ!!」
牛山「超竜神の反応…消失…!」

2回目……
激竜神「我らの心は一つ!」
凱「激竜神! お前の生命、無駄にはしないぞ!」
スワン「ああ…激竜神…!」

3回目……
火麻「ゴルディマーグッ!!」
ゴルディマーグ「GGG万歳!」
凱「ゴルディマーグ! お前まで…!!」

4回目……
猿頭寺「ボルフォッグ!!」
ボルフォッグ「勝利はすぐそこです!」
凱「ボルフォッグ! お前の残してくれた希望の灯、消しはしないぞ!」

そして5回目…最後の一撃で、奇跡が起きようとしていた。
エイジ「やった…やったぞ、凱!!」
斗牙「まだだ! 核が生きている限り、物質昇華は進む!」

凱「…命」

命(凱…凱、殺して…早く私を殺して…)

凱「命…」

命(お願い…殺して…あなたの手で早く…)

凱「命…今行く…待ってろ…」

命(手遅れになる前に…殺して…)

凱「死ぬ時は一緒だ…命…ごめんな…俺は…一番大切な人さえも…守れなかった…」

命「凱…」

凱「お前を…愛してる……」

命(あなたを好きになって…良かった…)

凱「もう離さない…ずっと…ずっと一緒だ…」

命(凱…)

その時、護が凱と命の下へ。

護「………」

凱「力を貸してくれ…護…クーラティオー…テネリタース…セクティオー…サルース…コクトゥーラ…」


そして、奇跡は起きた。

命は元の姿に戻り、凱は惑う事なき人の身体となっていた……。

護「奇跡が起きたよ…」

命「私…。あっ…凱…!」

凱「おかえり、命…」

命「その身体…」

凱「神様が…勇気の貴種守護獣ジャスティーンがとっといてくれたらしい。俺達の勝利のご褒美として…」

命「凱…!」

凱「命…もう離さない…」

命「凱…!」


魔界柱の中で、勇者王最後の戦いは終わりを告げた。
絶対たる力…「勇気」が起こした奇跡と共に。

そしてもう一つの最後の戦いが、始まる。

「やれやれ……僕のようなお茶目さんが一番嫌いな展開を平然とやってのけるとは…虫唾が走りますね」
凱「ッ!!」

現れたのは、グランドマスターガンダムに乗ったジュデッカ。

アシュレー「ジュデッカ!」
ジュデッカ「素晴しいよ。このDG細胞の力は…これなら好きなだけ人を殺すことが出来る…
 ああ…うれしくて眼鏡がずり落ちてしまいそうだよ」
アキト「あ、あいつ…!」
ガイ「倫理や良心がもとからタガが外れきってる上にDG細胞で更に輪をかけやがったな…!」
ドモン「ジュデッカ! アンテノーラはどこだ! ヤツからレインの場所を聞き出してやる!」
ジュデッカ「やれやれ、せっかちなヤツだね。直ぐにそんな口を叩けなくしてあげるからさぁ!」
ドモン「ならば貴様をそこから引きずり出して、しゃべらせてやるッ!」

☆味方増援
ドモン[ゴッドガンダム(ドモン)]
シャッフル同盟1[ガンダムマックスター(チボテー)、ガンダムローズ(ジョルジュ)]
シャッフル同盟2[ドラゴンガンダム(サイ・サイシー)、ボルトガンダム(アルゴ)]
アレンビー&マスター[スーパーノーベルガンダム(アレンビー)、マスターガンダム(東方不敗)]
選択14小隊
★敵戦力
グランドマスターガンダム(ジュデッカ)
ガンダムヘブンズソード(ミケロ)
ウォルターガンダム、グラントガンダム
デスアーミーシリーズ諸々

ジュデッカの性格はともかく、戦いのセンスは腐ってもコキュートス。
かなり苦労を強いられたが、何とかひるませることに成功した。

そしてドモン達はアレを決める!

ドモン「行くぞ! お前達!」

我らのこの手が真っ赤に燃える!


勝利を掴めととどろき叫ぶ!

ぶわぁぁぁぁぁくねつ!! シャッフル同盟けぇぇぇぇぇぇん!!

シャッフル同盟が放てる必殺技「シャッフル同盟拳」が、
ジュデッカのグランドマスターガンダムを完膚なきまでに撃破した。

そしてレインを探そうとしていたドモンの視線には、今にも事切れそうな状態のアンテノーラが。
実は、物質昇華の影響を受けてしまっていたのだ。

アンテノーラ「無様ね…でも、こんな死に方もしょうがないか…これで目的は達成される…」
アシュレー「目的…?」
アンテノーラ「私の目的…それはあの男の大事な『私』を奪うこと。これは復讐なのよ…私が、あの男に対する…」
ドモン「貴様…死ぬ前に一つ聞かせろ。レインはどこだ!」
アンテノーラ「もうじき現れるわ…」
その時、魔界柱が突如揺れだす。
アンテノーラ(確かに私の目的は復讐だった…けど、気がついたらあの人に惹かれていた…
 もうずっと分前からかっていた。私のいる場所はこの世にただひとつ…
 ヴィンスフェルト様…あなたのそばに…)
その揺れによってアンテノーラは、大地の果てに堕ち、消え失せた。
そして地中からせり上がったのは、極限にまで進化したデビルガンダム。
ドモン「デビルガンダム! あれがコアか!」
ライト「あれを倒せば、魔界柱は完全に沈黙するはずだ!」
ロム「…あのデビルガンダム、今までのものとは違う! 人の意志を感じる…」
サイ・サイシー「へっ? なに言って…」
チボデー「待て、ドモンッ! あれは…!?」
DGレイン「……」
ドモン「レイン! レインじゃないか!?」
フォルテ「まさか、彼女がデビルガンダムのコアに!?」
ドモン「レイン、どういうことなんだ!? そんなところで何をしているんだ!
 …そうか、一人じゃ出られないんだな。ならば、こいつを叩いてやる!」
DGレイン「……」

デビルガンダムに致命的な一撃を加えたかに見えたが。
ドモン「自己再生か!」
アシュレー「このままではレインさんをいつまでたっても助けられない・・・!」
ドモン「ならば、レインを離すまで、何度でも倒すまで!」
ラルミィ「待て! ドモン・カッシュ…彼女は、レイン・ミカムラはお前を避けている…」
ドモン「避ける!? どうして俺を避けるんだ!」
ラルミィ「デビルガンダムから放たれる感覚で何となくだが…これまでの戦いの中で、
 お前は戦士としての絆を誰よりも重んじていた…そして、アレンビー・ビアズリーを助けるために躍起になったのも…」
アレンビー「え、私?」
ラルミィ「戦士としての絆の強さと、自分は戦士になりきれないことによる想いが彼女の心を閉ざしているのだ」
ドモン「そんな…レイン、お前は勘違いしている。俺は…!」
DGレイン「……」
タクト「…ドモン、君の気持ちを伝えてやればいい」
ドモン「マイヤーズ司令…俺の…気持ち?」
タクト「格闘家同士でなくても心は通じ合える。そのかわり、使うのは拳じゃない」
ミルフィーユ「どんなことでも、言葉にしなくちゃ伝わりませんから…!」
ドモン「桜葉…わかった!」

東方不敗「ドモンよ! おぬしが成すべきことは、分かっていような」
アレンビー「ミルフィーの言うとおり…それは自分の気持ちに素直になればいいだけ」
そしてドモンはゴッドガンダムのハッチを空けて前に出て叫ぶ。
ドモン「師匠・・・アレンビー…ああ、俺の言うことはひとつだッ! レイィ――――――ンッ!」
DGレイン「……!」
レスター「デビルガンダムの動きが…止まった!?」
ドモン「レイン…聞こえるか、レイン…。返事はしなくてもいい、ただ…聞いてくれていればいい」
DGレイン「……」
ドモン「なぁ、俺たちは…いったい何をしてきたんだ。まだ何も答えなんか出てないじゃないか」
DGレイン「……」
ドモン「覚えているか、あの時…母さんの墓前で10年ぶりにあった俺たちは、兄さんが盗んだとウソを教えられて、
 デビルガンダムを倒すべくファルガイアに来た」
DGレイン「……」
ドモン「俺は、無我夢中で戦った。兄さんを失った。
 でも、それで俺たちのすべてが終わってしまっていいわけがないだろう?」
DGレイン「……」
ドモン「確かに、俺はこれまで勝ち続けることができた。でもそれはすべて…シャッフルの仲間、
 ギャラクシィ・ユニオンズ…そしてなにより、お前がいつも一緒にいてくれてたおかげなんだ!」
DGレイン「……」
ドモン「そうだよ、お前と俺とで戦ってきた勝利なんだ。だから、これからも一緒でなくちゃ意味が無くなるんだ」
DGレイン「……」
ドモン「なあレイン、俺は、戦うことしかできない不器用な男だ。だから、こんな風にしか言えない。俺は…」
DGレイン「……」
ドモン「…お前が、お前が好きだッ!」
DGレイン「…ド…」
ドモン「お前が欲しいッ! レイィィーーーーーーンッ!」
ドモンの魂の叫びが、レインを縛っていた心の鎖を断ち切ってゆく。
レイン「ドモォォーーーーンッ!」
エイジ「やった・・・離れた!」
チボデー「やりやがったぜ、あの野郎!」
サイ・サイシー「レイン姉ちゃんが!」
アレンビー「…ドモン」
レイン「ごめんなさい…でも、もう離れない…!」
ドモン「離しはしない!」
レイン「ずっと…ずうっと一緒よ…!」
命「レインさん…よかった…!」
凱「ああ…ドモン! 最後の仕上げを!」
ドモン「ああ! 行くぞ、レイン!」
レイン「ええ、来て! ライジングガンダム!!」

二人のこの手が真っ赤に燃える!

幸せ掴めと! 轟き叫ぶ! ばぁぁぁくねつ! ゴッドフィンガー…!

石! 破! ラァァァァァブラブッ!! 
天・驚・けぇぇぇぇぇぇんッ!!!


愛の奇跡によって、キング・オブ・ハートは勿論、愛の貴種守護獣「ラフティーナ」までも力を貸した
「石破ラブラブ天驚拳」がデビルガンダムを完膚なまでに打ち砕いた!

東方不敗「初代キング・オブ・ハートのみならず、力を失いかけていた愛の貴種守護獣の力までも蘇るほどとは……
 おぬしこそ正に、最強のキング・オブ・ハートよッ!」
(MAPクリア)

こうして、本当の意味でゾンダーとデビルガンダムとの戦いを終え、魔界柱の破壊に成功したギャラクシィ・ユニオンズ。
ギャレオンは幸い無事だったものの、ガオーマシンはボロボロ、勇者ロボのAIもほぼ消滅している。
そのため、遂に姿を現したヘイムダル・ガッツォーの攻略作戦には不参加となってしまった。

だが、勇者は必ず戻ってくると信じて、ギャラクシィ・ユニオンズはオデッサとの最終決戦に挑む。


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