第25話「YOU GET TO BURNING」

クロノドライヴブースターを用いて、一気に火星にたどり着いたギャラクシィ・ユニオンズ。
しかし、木連は既に火星の遺跡に陣取っていた。

九十九「やはり、火星の遺跡を占拠していたのか…」
ユリカ「……ギャラクシィ・ユニオンズの皆さん。こうなったら私達、最後の手段で行きます」
タクト「え?」
ユリカ「木連とFCEの対立の元凶になっているのは…」
ミント「火星の演算ユニット…ですわね」
九十九「な、なぜそれを知ってるんですか!?」
ミント「私が直接知ったのではございませんわ。詳しくは…レティシアさんに聞いてくださいまし」
レティシア「み、ミントさん…まさか」
ムラクモ「食えない人だねぇ…」
九十九「改めて…なぜあなた方は演算ユニットのことを…」
レティシア「それは、私達のいた世界にも…ナデシコの皆さんがいたからなんです」
ナデシコ組「!!」
アクセル「成る程。俺達とはまた違った並行世界らしいな」
レティシア「はい…そして木連と地球…あ、私達の世界ですけど。その戦いの元凶も火星に会った演算ユニットでした」
ルリ「…『でした』?」
ムラクモ「俺達の世界では、3年前にその戦いが終わっていたんだ…その後については後ほど話す」
タクト「皆、そのくらいにしておこう。ユリカ艦長、最後の手段とは?」
ユリカ「はい。レティシアさんの言った、演算ユニットを何とかすることで木連との停戦に持っていくことが出来るはずです。
 と言うわけで、ナデシコは火星の極冠遺跡に向かうつもりです。
 ……遺跡をどうにかしようなんて、皆さんにはバカな行動だと思えるかもしれませんが、
 私達、自分らしいやり方で、この戦争に決着をつけたいんです。最後まで、私達らしいやり方で行きます」
タクト「と言うわけだよ、皆。誰も異存は無いよね」
フォルテ「当たり前じゃないか! 星は違えど、目指すものは同じだろ?」
ミルフィーユ「ファルガイアと木連の皆さんにも、平和が一番のはずです!」
タクト「と言うわけだから、俺達ギャラクシィ・ユニオンズは、ナデシコを『全力で』援護するよ」
アキト「タクトさん…」
ユリカ「皆さん…ありがとうございます!」
九十九「私からも、お礼を言わせてください」
リュウセイ「それはお互い様だぜ。俺達にも素敵なヤツを見せてもらったしな」
カティア「そうです! ゲキ・ガンガーはファルガイア星系一の名作といっても過言じゃないです!」
イツキ「…といっても、世の中にはいろんなアニメがあるのですが」
ガイ「それは…一理あるかもしれないな」
アキト「ガイ?」
ガイ「あー…勘違いするなよアキト。俺はゲキ・ガンガー一筋だ。
 けど世の中にはイツキの言うとおり互いに正義をぶつけ合うリアル思考のアニメもあれば、
 リュウセイやカティアが見せてくれた全く別のコンセプトを持ったアニメもある。
イツキ「ガイさん…」
ガイ「けどなイツキ。それぞれのアニメには伝えたい何かがあって、それを受け止めて自分の価値観を得ることが、
 一番重要じゃねぇか? 草壁の大将のように利用するなんてのは論外だがな」
イツキ「…成る程。そういう考えもあるんですね」
カティア「……って、それってリュウセイ君の受け売りじゃないですか?」
ガイ「あ、バレた?」
リュウセイ「おいおい…ま、いいけどよ。とにかく、急いで火星に向かおうぜ!」
ユリカ「あ、そうでした! これより、ナデシコは火星に向かいます! 皆さんもよろしくお願いします!」
タクト「よし! ギャラクシィ・ユニオンズもナデシコらしいやり方について来て、木連との戦いに終止符を打つぞ!」
全員「了解!」


☆味方初期
Yナデシコ(ユリカ、ルリ、メグミ、ミナト、ジュン)
エルシオール(タクト、レスター、ウォルコット、アルモ、ココ)
母艦選択2隻

アキト
[エステバリス空戦アキト(アキト)]
九十九
[ダイテツジン(九十九)]
ガイ&イツキ
[エステバリス空戦ガイ(ガイ)、エステバリス空戦イツキ(イツキ)]
三人娘
[エステバリス空戦リョーコ(リョーコ)、エステバリス空戦ヒカル(ヒカル)、エステバリス空戦イズミ(イズミ)]
選択17小隊

★敵戦力
かんなづき、バッタ、カトンボ、テツジン、マジン、デビルエステバリス


ユリカ「遺跡まで、ナデシコを護衛してください! 皆さんを信じてます!」

(ナデシコが遺跡の周辺にまで近づいた)
タクト「遺跡が見えてきたな…ユリカ艦長、作戦の説明をしてほしいんだけど…」
ユリカ「はい。それでは、作戦を説明します。遺跡にナデシコを突っ込ませて……どかーんと自爆します!」
全てにおいてぶっ飛んだ作戦に一同は凍りつく。
ヒイロ「…正気か?」
アディン(アンタが言うな、アンタがッ!)
ユリカ「ナデシコの4つの相転移エンジンを暴走させて、遺跡をどかーん! うん、これでバッチリ!」
ノイン「クルーを道連れにする気か!?」
ユリカ「まさか! ナデシコに残るのは、艦長の私だけ!」
アキト「ちょっと待てユリカ! お前死ぬ気か?」
ユリカ「大丈夫、死なないよぉ!」
アキト「いや、死ぬ!」
ユリカ「死なない死なない死なない!」
レティシア「まさか…タイムパラドクスによる歴史の修復作用を狙ってるんですか…!」
イネス「ご名答よレティシアさん。この遺跡は一種のタイムマシンなのよ。この遺跡を壊した瞬間…
 現在過去未来のボソンジャンプは全て無かったことになるわ」
ルリ「私は反対です」
ユリカ「ルリちゃん!?」
ルリ「遺跡を壊せば歴史が変わる。戦争が起きなくなって全てチャラ…でも」
ヴァニラ「大切なものも、同時に壊してしまいます…」
ユリカ「ヴァニラちゃんまで……」
ルリ「私の大切なもの。このナデシコでの生活。初めて自分の手で作った遠い星からの友達。
 その『想い出』が私の全てです。与えられたものではなく、自分で作った記憶。それが私の全てです。
 ……チャラになんて、できません」
ヴァニラ「ユリカ艦長…あなたにとって大切なものは……一体なんですか?」
ユリカ「……」
しばらく口を閉ざすユリカ。

(BGM:「YOU GET TO BURNING」に変更)
ルリ「壊さないで捨てましょう。銀河の果てに。誰も拾えないところに……」
アクセル「俺もルリリンに賛成だ。いつか『想い出』になるこの戦いの物語を、歴史から抹消されるのはゴメンだ」
アキト「……俺達もだ。どうする、ユリカ?」
ユリカ「……わかった…アキトがそういうのなら」

クルツ「世界平和よりも想い出…か。粋なコト言うねぇ!」
宗介「だが冷静に考えれば、かなり自分勝手な話だと思うがな…」
ミルフィーユ「いいじゃないですか。こういう自分勝手なら、あたしは素敵だと思う!」
ランファ「は、恥ずかしい台詞を…!」
リューン「『素敵な自分勝手』か……そう言うのも、悪くない…」
ココ「木連部隊、前方に展開中! すごい大群です!」
リューン「さて……俺達も、『信念』と言う名の『自分勝手』を押し通しに行くかッ!」

★敵増援
ヤンマ、ダイマジン(元一朗)、木連機多数

(ナデシコが遺跡に到達)
ルリ「ここが、遺跡上空です。これからコアブロックを積み込みます。で、例によって例のごとく……」
ケーン「増援だろ? 任せとけって!」
九十九「アキト君、キミは艦長のところへ!」
アキト「え?」
九十九「イネスさんから提案があるそうだ」
アキト「わ、分かりました!」
◇アキト撤退
タクト「よし、イネスさんの提案とやらが始まるまで、ナデシコを死守するぞ!」
全員「了解!」


★敵増援
ダイテツジン(源八郎)、デンジン(三郎太)、木連機多数


規定ターン経過(約5ターンぐらい)
ユリカ「アキトなんか、イネスさんとキスすりゃいいのよ〜!」
なにやら素っ頓狂な台詞をはきつつ、ユリカがアキトのエステバリスで出てしまった。
イネス「飛ぶのよ、アキト君! イメージして! エステバリスのコクピットへ!」
アキト「はい!」
ルリ「エステバリス内部にボース粒子反応。アキトさんが、コクピットにジャンプしました」

ユリカ「いやぁ! あっち行って!」
アキト「あっちってどっちだ!」
ユリカ「アキトのバカァ〜!」

元一朗「なんだ、アレは!?」
三郎太「通信から、痴話ゲンカらしきものが聞こえましたが……」
元一朗「はぁ?」

いきなりの展開に戦場がラースレイエムを食らったかのごとく止まってしまった。

メルア「ルリちゃん……これは?」
ルリ「はぁ。イネスさんが、遺跡のコアをジャンプさせるには艦長とアキトさんの粘膜同士の接触。
 つまり、キスが必要だと言い出しまして」
ちとせ「き、キスですか!?」
デュオ「それで……こんなんなったのか?」
ルリ「はい。ちなみに木星の艦隊にも、テンカワ機の通信、送っちゃってます」
ムラクモ「正に、宇宙分け目の大ゲンカってことかい…」
ルリ「はい」

アキト「ユリカ。俺、ゲキ・ガンガー3の最終話見たよ。そりゃもう、ひどい話だった…
 ひどい話だったけど、ゾクゾクした。ゲキガンガー3とゲキガンガーVが一緒になって戦うところ…」
ユリカ「それってやっぱり、好きだってコト?」
アキト「俺は、ゲキガンガーを好きだった俺の気持ち…熱血を信じた俺の気持ちを信じたい。だから…」
ユリカ「だからアキトはあたしが好き!」
アキト「ッ!? 人がせっかく壮大な話をしようとしてたのに……そうだよ。悪いかよ」
ユリカ「ううん」
アキト「お、お前はどうなんだよ…」
ユリカ「あたし? あたしは…あたしはアキトが大好き!」
アキト「……初めて聞いた…」
ユリカ「うそぉ?」
アキト「ホントだよ」
ユリカ「うそぉ!」
アキト「ホント」
ユリカ「うそぉ!!」
アキト「ホント!」
ユリカ「うそぉ〜!!」
アキト「ホント……」
アキトが言いかけたとき、ユリカがアキトの顔に近づき。そして…
ユリカ「ん……アキト…大好き…」

その瞬間、ナデシコに収められていた演算ユニットが、ボース粒子の光を帯びて、完全に消え去った。
そんなことは露知らず、両陣営は停滞を保っている。

ランファ「ラブコメの王道をここまで突っ切るなんて……正に愛の勝利ってヤツね…」
フォルカ「なんか言ったか? ランファ」
ランファ「べ、別になんでもないわよ!」
レティシア(こういうことだったんですね。ユリカ艦長にとって、アキト君が好きなのが当たり前だった。
 言葉にする必要が無いくらいに……)
タクト「……木連の指揮官を呼び出してくれ。邪魔者は消えた方がよさそうだ…」
ムラクモ「同感ですな。向こうさんも、馬に蹴られて死にたかぁ無いでしょう」
ドモン(それ…俺の台詞……)
ルリ「ま、そういうことで……」
(MAPクリア)

ユリカ「と言うわけでタクトさん! 演算ユニットは、無事バヒューンって飛ばしちゃいました!
 これで木連との和平に持ち込むことが出来ます。ぶいっ!」
タクト「さすがに、こんな展開になるとは思わなかったよ…」
こうして、色々とぶっ飛んだ展開の果てに木連との決戦は終わった。
紆余曲折あったものの、木連艦隊は撤退し、現在状況は収まっている。
そんな中、ルルーから通信が入った。
レゾム軍の本拠地が存在している宙域を遂に特定することが出来たのだ。
その場所は、ファルガイア太陽系の外れギリギリに位置する、ある意味灯台下暗しな場所であった。
(イメージするなら地球圏の雷王星宙域辺り)
どうやらファルガイア星系の技術では補足出来ない装置を使っていたらしく、今まで見つからなかったらしい。
だが、トランスバールとゾヴォーグの技術を取り入れたコトにより捕捉することが出来たのだ。
ギャラクシィ・ユニオンズは、レゾムとの決着をつけることを優先し、そのまま補足した宙域へと向かった。

そんな中、レティシアはイネスに話しかける
レティシア「これで良かった筈ですよねイネスさん…いえ、アイさん」
イネス「……やっぱり知ってたのね」
レティシア「はい。私達の世界でも、貴女がいましたから…アキト君に伝え無くて良いのですか?」
イネス「今はまだその時じゃないわ。でも…この戦いが終わったら…話そうと思ってる…お兄ちゃんに」
(以下次回)


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