突如目を覚まさなくなったアシュレー。
リルカたちは直ぐに彼をヴァレリアシャトーに運びこみ、シャトーはシルヴァラント領にあるサンジェルマン城に向かった。
なぜなら、アシュレーに起きた異変について、アーヴィングたちが思案していたところ、
サンドマンが思い当たる節があるのだという。
そして、サンジェルマン城にたどり着き、集中治療室に運び込まれたアシュレー。

その後、現在アシュレーは魂が抜け落ちたように静かに眠っている。
改めてサンドマンはアシュレーに起こった異変についての推測を述べた。

サンドマン「おそらく彼は、ゾンダーメタルとGストーンとの対消滅波動を生身で受けたため、
 通常とは比べ物にならないダメージを追ってしまったのだろう。
 さらに彼には"焔の災厄"…ロードブレイザーを宿しながらも戦っている。精神自体にも負担がかかったはずだ」
エイジ「ッ! なんで、あんたがアシュレーに宿ってるのを知ってるんだ?」
サンドマン「……実は過去に一度、彼にあった記憶がある」
その一言にグランナイツを初めとしたギャラクシィ・ユニオンズも驚愕の表情をとる。
サンドマン「いや、文字通りの意味とは言いがたいな。正確には、此方と彼方の狭間にある記憶の世界…でだな」
斗牙「記憶の世界?」
サンドマン「そうだ。彼からアガートラームの波動を感じる…おそらく彼女が彼の魂を狭間の世界に導き、
 対消滅波動から存在が崩壊するのをかろうじて回避したのだ」
琉奈「彼女?」
サンドマン「かつて共に"焔の魔神"に挑んだ"剣の聖女"…アナスタシアだ」

そして、サンドマンは自らの過去を全て明かすことを決意した。
本当の名前はジーク・ゼラバイア。ファルガイアとは別の星…トランスバールとも、ましてや地球とも異なる別星系…
そこにある星ランビアスを母星とする異星人…それが彼の正体だった。
さらにリィルも、ファルガイアの住人ではなく、サンドマンの実の娘であったことを明かす。

サンドマンの母星は、開拓星セリアスとの間で不協和音に陥っていた。
そんな中、サンドマンの妻ルフィーラの兄でありサンドマン自身にとっての義兄である男…
ヒューギ・ゼラバイアは、金属による擬似生命体で構成された殺戮システム…ジェノサイドロンシステムによって、
セリアスの人々を皆殺しにしようと考えていた。それを止めようとしたサンドマンだったが、
ふとしたことでサンドマンが作り上げたグラヴィオンのオリジン…グランΣが勝手に動き出し、
ジェノサイドロンシステムのコントロールを完全に破壊してしまった。

それが、全ての悲劇の始まりでもあった。

ジェノサイドロンシステムによって生み出された殺戮兵器…ゼラバイアは、
瞬く間にランビアスとセリアスの人々を皆殺しにした。
サンドマンは、グランΣで対抗したが、無限に生み出されるゼラバイアに歯が立たず、
生き残った人々と共に宇宙船に乗って脱出。
数万年と言う気が遠くなるような月日の果てに、ファルガイアにたどり着いた。
その後元いたファルガイアの人々と共に生きることになり、そしてサンドマンは二人の女性に出逢う。

そう。アナスタシアとマリアベルである。

サンドマンの想いを受け入れ、サンドマンにとってかけがえの無い存在となりつつあった二人。
だが、その直後に襲い掛かった焔の災厄。
アガートラームを携えたアナスタシアと欲望の守護獣ルシエド、
ノーブルレッドとして数多のゴーレムを従えるマリアベル、
完成したグランディーヴァとグランΣが合体して誕生したグラヴィオンに唯一乗り込むサンドマン。

3人は共に戦うファルガイアに生きる人々とともに焔の災厄に立ち向かったが、
その結果はアナスタシアを永遠に失うと言う結末となる……。

サンドマンは、これ以上大切な人を失う悲劇を繰り返させないために、
いずれ来るであろうゼラバイアに対抗するため、残されたファルガイアの人々の歴史を影から見守ることにした。
そして、現在に至る。

エイジ「ま、たとえ異星人だろうがなんだろうが、サンドマンはサンドマン。リィルはリィル。だろ?」
サンドマン「エイジ…」
斗牙「どんなことがあっても、仲間であることに変わりはありません」
その言葉に、ミズキも琉奈もエィナもうなずく。
サンドマン「ありがとう。私もリィルも、良い仲間を…友達を持って幸せだ」
その口調にエイジが思わず照れる。
エイジ「な、何言ってんだよ。あんたらしくないな」
サンドマン「いや……本来ならばもっと早く、キミ達に何もかも話すべきだったのだ。
 それが出来なかったのは、私の弱さゆえだ。許してほしい」
サンドマンは、エイジたちに頭を下げる。エイジはますます当惑した。
エイジ「だ、だからやめてくれって! いつもみてーに、ふんぞり返って、
 『ナントカしたまえ』とかいばってくんねーと、調子が狂っちまうよ」
エィナ「あ、頭をお上げください、サンドマン様。でないと、私、どうしたらいいか……」
サンドマン「これからも、ともに戦い続けてほしい。身勝手な願いだが、頼む」
エイジ「あんたが頼むなんて、似合わないって。
 ゼラバイアの正体も分かったし、これから気合入れてやってやるさッ!」
サンドマン「……ありがとう」
そして、アシュレーに対する処置は最終的にしばらく安静するしかないという結論となった。
時が来れば、アシュレーは目を覚ます。それはサンドマン自身も、そしてマリアベルも確信している。


そんな話をしている中メリアブールにて、重大な連絡が入った。
木連との和平交渉に応じることがFCEの総意として決定したのだ。

メリアブール城・一室。
そこには、ファルガイア各国の暫定代表としてメリアブール王本人が、九十九と話をしていた。
メリアブール王「君が木連代表の白鳥九十九少佐だね」
九十九「はい、王自らのお招き、感謝いたします」
メリアブール王「すでに聞いていると思うが、先日、FCEは、木連との休戦協定を結ぶことを決定した」
九十九「和平条約ではないのですね」
メリアブール王「うむ、何しろ、木連との戦いの背景には、百年以上前の事件がからんでいる。
 当事者はみんな死んで、記録もほとんど残っていない」
九十九「その時の記録なら、我々のところにあるはずです」
メリアブール王「だが、木連側からの提供と言うことで、信憑性に疑問を投げかけている人も多い。
 そのため、和平ではなく、休戦ということにして、双方から代表を出して調査することを先決すべきということになった」
リリーナ 「木連側からは不満でしょうけれども」
九十九「いいえ、まずはお互いに向けていた銃を降ろすことが大事なのです」
メリアブール王「君の寛大な心に感謝する。それで、休戦協定のことだが、木連側からの内容提示がないのが気になる」
九十九「それに関しては、私の方からお詫びをしなければなりません。木連側でも和平に関しては賛否両論ありまして」
メリアブール王「内部調整に手間取っているというわけか」
九十九「はい」
メリアブール王「内容によっては、今回はお互いの意思の確認だけで調印には至らないかも知れないな」
九十九「そのようなことはないと信じております」
メリアブール王「それで、今回の交渉には、リリーナ・ドーリアン外務次官に行ってもらう」

ヴァレリアシャトー・司令室。
アーヴィング「ということで、我々ギャラクシィ・ユニオンズの任務は、
 ファルガイアと木連との休戦協定会議に出席するリリーナ外務次官と白鳥少佐を送り届けることだ」
ノイン「もちろん、外務次官らの護衛も任務に入っている」
マイヨ「ナデシコ以外の部隊は幾分かファルガイアに残った方がいいのではないか」
ブラッド「それはいえるな…大げさすぎるかもしれん」
ロム「実際に動けない者もいるからな」
アーヴィング「だが、それだけ政府はこの会議を重要視しているという事だ」
レスター「…とは言ったものの、嫌な予感がしてならんのだ」
ユリカ「…本当にこのまま和平を結んでいいんでしょうか」
リリーナ「何を言っているんです?」
リルカ「戦争をやめようって話をするんでしょ?」
プロスペクター「そうですとも。お互いに御破算で願いまして…で良いじゃないですか」
ユリカ「そうなんですけど、いざとなったら、木連の皆さんに殺された人たちのことなんか、
 いろいろと考えちゃって…そしたら、今の自分が正しいって胸を張って言える自信なくなっちゃって…」
アキト「…俺のことなら、気にしなくていい」
ユリカ「アキト…」
アキト「確かに、俺も最初はあいつらが憎かった。火星都市を攻撃して、みんなを殺したあいつらを、俺も殺してやりたいと思った」
ヒイロ「…それは人間として当然の感情だ」
アキト「けど、それじゃ駄目なんだよ。お互いに憎しみあって、相手を傷つけたり殺したりするのを正当化して」
タクト「憎しみは、新たな憎しみを呼ぶってことだよな」
アキト「だからユリカはもっと自信を持てばいい」
ユリカ「ありがとう、アキト!」
アキト「わわっ、こんなところで抱きつくな!」
ランファ「あーん! アキト君とユリカ艦長、うらやましいー!」
レスター「…とはいえ、確かに和平を言いだし、使者まで送っておきながら、肝心の条約の内容は白紙状態という木連の態度は…」
カンジ「疑問が残るな…中尉、どう思う?」
キョウスケ「二つ考えられるな。ひとつは、この和平会議そのものが木連の時間稼ぎという場合」
テッサ「もうひとつは?」
キョウスケ「白鳥少佐の言葉通り、木連内部の意見が統一されていないということだ。
 彼の派遣は、和平推進派の勇み足という可能性だ」
ユリカ「それじゃあ、この和平は木連の望んだものじゃないとでも?」
シノン「ファルガイア人に対する憎しみが、100年以上蓄積されているから…
 和平といわれても、はいと言えない人がいるかもしれないわ」
カンジ「白鳥少佐は、心の底から和平に進むと信じているようだけどな…」
ユリカ「いいえ、私は木連の人たちを信じます。だって、タクトさんが言ったじゃないですか。
 お互いに疑いの目を向けながらの和平なんて、成功するはずありません」
レスター「そうだな、ここは我々も木連を信じてみることにしよう」
マデューカス「私はそこまで楽天的にはなれませんな…」
ミナト「みんながどう思っていても、あたしは自分を信じるわ…自分と、あの人を信じている」
リリーナ「いま、私達が木連に対して出来ることは、彼らを信じることです」
ジギー「和平というエサにつられてのこのこ行くと、痛い目にあうかもな」
カリーニン「そうならないように、我々が護衛としていくのだ」

そして、EI−01との戦いによってしばらく戦えない状態となった人たちは、
今回の和平交渉に参加する部隊から外される事になった。

一時離脱…
ガオガイガー(凱)、氷竜、炎竜、ボルフォッグ、ゴルディマーグ、
グラヴィオン(グランナイツ)、バーンガーン(バーン、瞬兵)、グラントルーパー隊
※特に損傷ひどい。もう少し時間がかかるらしい。
ナイトブレイザー(アシュレー)
※いまだ目を覚まさず。ブラッドたちも残る。


Yナデシコ・食堂
ケーン「それでは、ただいまより木連・FCE和平の前祝いパーティを始めたいと思います…って何で俺達が司会なんだ?」
イツキ「早速ではございますが、代表して白鳥九十九氏にごあいさつをいただきます」
九十九「この度は、我々のためにこのような場を設けていただき、深く感謝します。
 我々には 多くの困難が立ちはだかってはいますが、決して我々が負けることはありません。
 なぜなら、愛と勇気と熱血こそが、この世界に真の平和をもたらすのですから! 乾杯!」
五飛「…気楽なものだ」
カティア「え〜なお、別室では一時間後より特別上映会『ゲキ・ガンガー3全話一挙上映』を行います!」
ガイ「うぉぉぉぉっ、みんな、これを見て、男の熱い生き様を学ぶんだぁ!」
九十九「ゲキ・ガンガーは私たちに、人間の素晴らしさを教えてくれる素晴らしい作品です」
リリーナ「ゲキ・ガンガーですか?」
ノイン「以前にも説明しました、木連が心のよりどころとしているロボットアニメです」
メグミ「ほとんど、聖典みたいになっているみたいです」
リリーナ「…ならば、私も見ておかなければなりませんね」
イザーク「いい年した大人が、そろってロボットアニメの鑑賞会か」
リュウセイ「ほう…それは俺達に対するあてつけというわけか?(一応イザークより年上)」
イザーク「あ。いや…そう言う訳じゃ……」
バルトフェルド「まぁまぁ、イザーク君も見てみたらどうかね?」
ルリ「…みんな」
ユキナ「バカばっか」
ルリ「……」
ユキナ「いい大人がみんなしてあんなマンガ見て、同じ恰好して、喜んで。すっごくヘン…なによ?」
ルリ「別に……」


木連戦艦かぐらづき 一室
元一朗「お呼びですか」
草壁「ああ。喜べ、我々はついに都市を手に入れたのだ」
元一朗「火星の遺跡をですか」
草壁「これによって、枯渇した古代ファルガイア太陽系文明の遺産が充填されるばかりか、
 ファルガイアとの戦争の意味自体が、大きく変わることになる」
元一朗「それでは、あの邪悪なるファルガイア人たちとも和平などする必要がなくなる」
草壁「現在、木連最高戦争会議で協議中だ。おそらくは、和平交渉を支持する者達を押さえ込むために、有効に活用されることだろう」
元一朗「そうですか。これで木連は救われます」
草壁「だが、ファルガイア側はこれについてなにかと文句を言うに違いない。
 それに対抗するためにも、和平には私も出席する。そして、お前には特別任務を与える」
元一朗「特別任務?」


源八郎「どうした、月臣少佐、元気がないが」
元一朗「いや、何でもない…それより、今度のファルガイアとの和平、どう思う?」
三郎太「冗談じゃありません! ファルガイアと和平なんて、上層部は何を考えているのか」
源八郎「…俺は、これでいいと思っている」
元一朗「なぜ?」
源八郎「確かに、ファルガイア人は許し難いものだ。だが、このまま戦いを続けて何が残る?
 我々の勝利は屍の山を築くことではないはずだ」
三郎太「秋山少佐は、ファルガイア人を甘く見ています。やつらは油断したら、どんな手を使ってくるかわかりません!」
源八郎「ファルガイア人はゲキ・ガンガーの生みの親なのだぞ…全てが悪人とは思えない」
三郎太「奴らの中でゲキ・ガンガーを知っている奴がどれだけいるというのです。
 やつらのほとんどはゲキ・ガンガーを忘れた。捨てたんです!」
元一朗(…九十九も地球の婦女子にそそのかされ、ナナコさんを捨てた…ゲキ・ガンガーを捨てたのだ!)

アスタンテU・一室。
レティシア「木連との和平…かぁ」
ムラクモ「どうした…ってそのことか」
レティシア「はい…私達の世界では…」
ムラクモ「それは口に出さない方がいい。誰かに聞こえたらまずい」
レティシア「はっ! ご、ごめんなさい…」
ムラクモ「といっても…ここは俺達のとは別の世界だからな。同じ道を歩むとは限らない…これは偽善かもしれないがな」
レティシア「ムラクモさん……わたしは…」

Yナデシコ・一室。
ミナト「やっと二人っきりになれたわね!」
九十九「あっ! …あの、離れてもらえませんか」
ミナト「イ・ヤ」
九十九「私は、こういう状況に、その…慣れてないもんで」
ミナト「かっわいいーっ!」
九十九「我々の世界では、ご婦人と接する機会は、ほとんどないんです」
ミナト「なら、キスしたこともないわけ?」
九十九「は…はい…」
ミナト「教えてあげよっか?」
九十九「い、いえっ…いえ…」
ミナト「イヤなの?」
九十九「いや…そういう…」
ミナト「ハッキリしなさい!」
九十九「…イヤじゃないです」
ミナト「なら、してあげる…目、つぶって…ちょっと、首傾げて…」
九十九「…こう、ですか…」
ミナト「そう…で、腕はこことここ…うぅん、目は開けないで…」
九十九「すみません」
ミナト「そのまま動かない…ドキドキしてる?」
九十九「はい…」
ミナト「…あたしもよ…」

なんか色々と噂になりそうな話があった後に、Yナデシコ、エルシオール、アークエンジェル、ガンドール、
アスタンテU、ヒリュウ改は木星圏に向かって行った。

Yナデシコ・一室。
ユリカ「リリーナさん、会見の予定場所まで、あと2時間です。準備はよろしいですか?」
リリーナ「はい、ここまで有り難うございます」
アキト「いよいよか。なんだか、急に不安になってきたな」
九十九「大丈夫、平和を愛する心はひとつだ…アキト君」
アキト「なんですか?」
九十九「私は、この和平が実現したら、ある人に求婚するつもりでいるんだ」
アキト「プロポーズ、ですか?」
九十九「本当に愛する人が現れたら、たとえどんな苦渋の選択を迫られようと、きっぱりした答えを出すことができる」
ミナト「そうなの?」
九十九「わぁぁぁぁぁぁっっ、ミナトさん!」
ミナト「大丈夫、肝心なところは聞かなかったから」
九十九「そ、そうなんですか?」
ミナト「そういうことにしてあるの」
ユキナ「むっ?」

エルシオール・ブリッジ。
そのウィンドウに映し出されたのは、木連のものらしき大きな戦艦。
九十九「あれが、会見場所となる我が木連の戦艦・かぐらづきです」
タクト「・・・」
レスター「どうした?」
ミント「これは・・・」
エクセレン「ミントちゃん、感じるの?」
ミント「ええ、和平交渉のはずなのに、なぜこんなに気持ちが悪い感覚がいたしますの?」
ケイオス「…戦争を望む者がいる…あの中に…」
九十九「いいかげんなことを言ってもらっては困る」
バルトフェルド「白鳥君、君もファルガイアと木連の中にも、和平反対派がいることぐらいは知っているだろう」
九十九「嘆かわしいことですが…」
バルトフェルド「彼らはそれを感じているかも知れない」
タクト「交渉に当たるのはリリーナ外務次官と…」
ユリカ「私も行きます」
アキト「お、俺も」
ガイ「俺も行くぜ!」
ムラクモ「…俺とレティシアも同席する」
アキト「え?」
レティシア「私も、何か嫌な予感がするので…」
ムラクモ「状況の把握なら自身があるしな」
ミント「私も参ります。あまり感情的になられても困りますから」
ノイン「プリベンターとして、私も出席する」
バルトフェルド「その他にも何人か護衛をつけた方がいいな」
ドモン「だったら、俺が行こう」
東方不敗「わしもつき合うぞ、ドモンよ」
シオン「私もいきます」
コスモス「シオンが行くと言うのなら…」
ケイオス「いや、コスモスが行ったら逆に怪しまれる。僕が行くよ」
コスモス「…分かりました」
デュオ「俺もつき合うぜ」
アイビス「だったら、私達のハイペリオンで皆を運ぶよ。アレならもしものときに直ぐ離脱できるから」
リリーナ「では行きましょう。相手を待たせるのは失礼ですから」

木連戦艦かぐらづき・一室
草壁「木連代表・草壁中将です」
リリーナ「FCE外務次官リリーナ・ドーリアンです」
九十九「草壁中将…どうして?」
草壁「私も和平に目覚めたと言うことだ、白鳥少佐」
ムラクモ「…そちらは軍人ばかりですな」
草壁「木連は軍事国家色が強いもので、生き延びるためにはやむをえないことですが…
 それでは、まずはこちらから和平の草案を提示させていただく」
ノイン(…気をつけろ)
アキト(な、なんですか? この大事なときに)
ミント(和平といいながら、あちこちから殺意が感じ取れますわ)
デュオ(…どうやら、ミントのテレパシーが当たったみたいだな…)
リリーナ「この内容は!?」
ユリカ「なんなんですか、これは!?」
リリーナ「FCEの武装放棄、財閥の解体、政治理念の転換…」
ムラクモ「これを受け入れろと言うのは、ファルガイアの無条件降伏に近い」
ノイン「とうていのめる内容ではない」
九十九「草壁中将、この文書の撤回をお願いします!」
草壁「理由を述べよ、白鳥少佐!」
九十九「彼らもまたゲキ・ガンガーを愛している。それが理由です」
アキト「白鳥さん…」
九十九「ゲキ・ガンガーは素晴らしいマンガです。努力、勝利、友情、そして愛、
 人として大切なものが、あの作品には込められている」
アキト「そうです!」
九十九「彼らもそれに気づいたからこそ、和平に応じてきたんです。正義はひとつのはずです!」
レティシア(まさか…このタイミングで…ッ!)
草壁「そうだ。君の言うとおり、正義はひとつだ!」
レティシア「白鳥さん、危ない!」
和平協議の一室に一発の銃声が響く……だが。
ガイ「こ、これは…」
レティシア「ド、ドモンさんッ!?」
ドモン「和平に見せかけて暗殺とは、随分なことをするじゃないか。ええ!?」
草壁「ば、馬鹿な…銃弾を素手で…」
ドモン「弾は返すぜ!」
草壁「うっ!」
ガイ「どういうつもりなんだ、これはッ!?」
草壁「悪の帝国は、正義によって滅ぼされる。悪の帝国は滅んで当然!
 我々を弾圧し、木星に追いやったファルガイアは、滅んで当然!」
ユリカ「そんな……」
アキト「俺たちが悪の帝国だって言うのか!?」
草壁「そうだ。正義は常にたったひとつ、我々の側にある!」
シオン「ふざけないで! それはあなた達の主観的な考えが生んだ『独善』よッ!」
草壁「問答無用!!」
ドモン「させるかぁっ!」
木連が行った和平交渉の演技に踊らされてしまったが、ドモン達による脱出劇が始まった。
ガイ「くっ…あいつらゲキ・ガンガーを何だと思ってやがる!」
九十九「なんて、なんて事を!?」
デュオ「頭を抱えるのは、脱出してからにしてくれよな」
九十九「ここは私が援護します。みなさん、ハイペリオンまで逃げてください!」
元一朗「九十九!」
九十九「元一朗…まさかお前も…」
元一朗「お前が悪いのだ! ナナコさんを侮辱したお前が!」
九十九「やめろ、元一朗!」
シオン「させないわッ! スペルレイ!」
ケイオス「誰も死なせやしないッ! 氷紋掌!」
シオンが左腕に転送して装備したM.W.Sから放たれたエーテルの閃光が、元一朗の持っていたライフルを撃ち飛ばす。
そしてケイオスが放った氷の波動は、あえて力を弱めており、元一朗の脚を動けなくなる程度に凍らせた。
元一朗「な…! 面妖な技を!」
九十九「こっちです!」
リリーナ「あなたはどうなるんです!?」
九十九「何も知らずにみなさんをこんな目にあわせた責任があります。ここは私が!」
ガイ「いや、アンタは生きるべきだ! この一件の、木連側の証人として!」
シオン「そういうこと。突破口を開くのは私たちに任せて!」
その時かぐらつき全艦に放送が流れる。
草壁「総員に告げる。ファルガイア人は交渉と称して、我々を暗殺しようとした!」
ミント「これはまた…ひどい言われようですわね!」
草壁「やつらは平和をも利用する邪悪な存在だ、なんとしてでも外に出してはならん!」
木連兵「邪悪なるファルガイア人を、死によって悪から開放するのだ」
東方不敗「勝手なことをぬかすわ。ドモン、あれをやるぞ!」
ドモン「はい、師匠!」
東方不敗「超級!」
ドモン「覇王!!」
東方不敗「電・影・弾ーっ!!!」
ドモン「ぬおぉぉぉぉぉっっっ!」
木連兵「な、なんだあれは!?」
東方不敗「撃てーっ! ドモン!!」
ドモン「はーっ!!」
東方不敗「ぬおおおおおっっっっ! 爆発!!」
巨大な弾丸となった東方不敗のぶっ飛んだ技による想像を絶する光景は、
偶然とはいえアイビスちの視界にも入っていた。

アイビス「なんか…とんでもないものを見た様な……」
スレイ「そんな事言ってる暇あったら脱出準備しろ!」

第24話「偽りの和平」

様子が怪しいことに気づいた待機組。
そこに、かぐらづきからハイペリオンが飛び出してきた。
レフィーナ「アイビスさん、どうしたのですか!?」
アイビス「交渉が決裂した。いや、交渉自体最初からするつもりはなかったんだ!」
ショーン「罠…というわけでしたか」
イズミ「まぁ…出来すぎた話というわけね」
イツキ「艦長は!? ガイさん達は無事ですか!?」
ミナト「白鳥さんは? 白鳥さんはどうなったの?」
ツグミ「大丈夫よ。全員ここにいるわ!」
九十九「・・・」
草壁「奴らを逃がすな! 邪悪なる地球人をうち倒せ! 正義は我にあり!」
木連の機体が続々と出撃する中、ハイペリオンは持ち前の機動力を持って一気に抜け出し、
そのままナデシコに到着する。
アイビス「よし、到着した。外務次官を降ろして!」
草壁「ちっ、何と言うことだ!」

☆味方初期
Yナデシコ(ユリカ、ルリ、メグミ、ミナト、ジュン)、母艦選択2隻
エステバリス小隊1
[エステバリス0G・アキト(アキト)、エステバリス0G・ガイ(ガイ)、エステバリス0G・イツキ(イツキ)]
エステバリス小隊2
[エステバリス0Gリョーコ(リョーコ)、エステバリス0G・ヒカル(ヒカル)、エステバリス0G・イズミ(イズミ)]
選択16小隊

★敵戦力
かんなづき、バッタ、カトンボ、テツジン、マジン、ダイテツジン(源八郎)、ダイマジン(元一朗)、
デンジン(三郎太)、デビルエステバリス

戦闘台詞
アキトVS元一朗
元一朗「この戦い…決着をつけさせてもらう…!」
アキト「自分でやっておいて…俺たちがやったように言うな!」
元一朗「だからこそ、落とし前は自分でつける…!」
アキト「やってみろォッ!」

ガイVS元一朗
ガイ「おい、分かってんのか! そうやって自分のたくらみを全部解説することは、悪役のすることなんだぜ!」
元一朗「ふ…お前も、生まれた星が同じなら、友達になれたかもしれないな。だが俺は、俺の生まれた国を守る!」
ガイ「……それは、視野狭窄ってモンだ。これからは星をも越えて…星系を超えて手を取り合って生きていく時代なんだ!
 いつまでも過去にこだわっていたら、何にもかわらねぇ!」
元一朗「なんだと!?」
ガイ「その証拠に、俺達には色んな星から…異世界から…そして、四十光年の彼方からやってきた仲間がいるんだからよッ!」

九十九VS元一朗
九十九「元一朗、聞いてくれ! これは罠だ。すべては草壁の陰謀だったんだ!!」
元一朗「そんなことは関係ない。九十九、ナナコさんを裏切ったお前が悪いのだ!」
九十九「…まさか、お前は草壁のことを知っていたのか…」

九十九VS源八郎
九十九「秋山少佐、落ち着いて聞いてくれ。これは草壁の陰謀だ、ファルガイア人は和平を望んでいる」
源八郎「いまさら言い訳は聞かんぞ!」

九十九VS三郎太
三郎太「ファルガイアの女に惑わされて、俺たちを裏切ったって言うのは本当らしいな」
九十九「違う! ミナトさんはそんな人じゃない!」

元一朗撃破
元一朗「くっ…!」
アキト「逃げるなっ!」
元一朗「…私は…自らの正義のために戦った…」
アキト「和平の使者を…いや、和平を失敗させるために仲間を撃つのが正義かよっ!」
元一朗「……」
アキト「ちっきしょう…ちっきしょう…!」

無駄な先頭はなるべく避けたいのだが、木連との混戦状態の中、
さらにネェル・グノーシスという意外な横槍が現れる。
しかもその中には、明らかにリーダー格といえる3体のネェル・グノーシスが存在していた。

★敵増援
ネェル・グノーシス「アブラクサス」、ネェル・グノーシス「ガマリエル」、ネェル・グノーシス「サムロ」
グノーシス

※レイが出撃している場合
レイ(あれは……トライ・アイオン…時が来たとでも言うのか…)

ネェル・グノーシスの横槍を受けながらも、何とか周囲の戦況を押さえたギャラクシィ・ユニオンズ。
タクト「敵の攻撃がとぎれた。今のうちに撤退するんだ!」
アキト「けど、あいつらをこのままにしていいんですか!?」
バルトフェルド「よくはない。だが、ここは退くんだ!」
ゼクス「やつらにとっては、我々が生き延びる事こそ、一番恐れた展開のはずだ!」
ユリカ「わかりました。全速後退!!」
(MAPクリア)

Yナデシコ・ブリッジ
九十九「リリーナ外務次官、この度のことは頭を下げるしかありません」
ノイン「あなたが頭を下げてもなんの解決にもならない」
リリーナ「あなたもまた被害者だというのは、見ていればわかります」
ミナト「そうよ、白鳥さんが気に病むことはないわ」
ムラクモ「って言われても、無理だろうがな」
リエ「しかし、彼らは最初から和平にやってきた者たちを殺すつもりだったのですか?」
九十九「いや、それは違う。私は和平の使者として、派遣されるまでの木連を知っている。
 確かに賛否両論あったが、こんな手段を講じるような動きはなかった」
ジュン「だったら、白鳥さんを派遣した後に何かあったって事?」
ヒルデ「軍事クーデターで、和平派を一掃したとか」
九十九「そんなはずはない。そんなことをしたら、まっぷたつに割れて戦うことになる。とてもこんな仕掛けをする暇はない」
アディン「ならば、和平派を圧倒するような何かを手に入れた?」
レティシア「…どうも何かを忘れているような気がします…」
九十九「そうだ!! すぐに火星に向かってください!」
タクト「火星に?」
九十九「彼らは火星の遺跡を手に入れたに違いないんです!!」
レティシア(やはり…! 演算ユニットを手中に収めたんですね…)
ムラクモ(そのようだな。だが、それをどうにかすれば、木連との戦いを終わりにすることが出来る…!)
ミント(……)

木連とFCEの戦いに終止符を打つために、全ての元凶となった火星の遺跡…それを何とかするために、
ギャラクシィ・ユニオンズは、エルシオール以外の全艦にクロノ・ドライヴ・ブースターを取り付けて、急行することにした。
(以下次回)

▽補足
ネェル・グノーシス「アブラクサス」、「ガマリエル」、「サムロ」
突如現れた虚無の魔物「ネェル・グノーシス」のリーダー格らしき存在。
完全な人型ロボット…特にGタイプMSに近い形状をしており、カラーリングは完全に真っ白。
レイは「トライ・アイオン」と呼ばれていたが、現時点では不明。
(細かいユニット設定募集します)

クロノ・ドライヴ・ブースター
オリジナル設定。
トランスバール星系内で使用されているワープ航行装置「クロノドライヴ」を他星系の艦にて容易に使用できるように、
開発された追加ユニット。
各艦のフィールド・ジェネレータと連結して使用し、防御フィールドを流用することで、空間干渉を容易にした。
ただ、この時点ではまだ試作型のため、ほぼ使い捨てに等しい。


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