ミスマル提督から新たな通信が入った。
提督によると、クアトリー南部の砂漠地帯にオデッサの秘密エネルギー供給基地
「アルケミックプラント」の存在を確認することが出来たとのこと。
さらに、護衛部隊もそれなりに多いことからオデッサが何らかの切り札を準備していると踏んだ。
そのためギャラクシィ・ユニオンズは、アルケミックプラントの爆破任務に赴くことになる。

アルケミックプラントに赴く途中、ブラッドは懐かしき景色を見る。
それは、2年前…スレイハイム解放戦線のときであった。
ヒイロ達がおとりとなって機動兵器をひきつけている間、
ブラッドたちがスレイハイムに突入し、開放する作戦の中…

2年前…かつて「ビリー・パイルター」と呼ばれていた彼は、英雄…「ブラッド・エヴァンス」と共に、
シエルジェ自治領とクアトリーの中間にあるにある森「グリーンヘル」の中を突っ切っていた。


ブラッド「グリーンヘルを抜ければ、内海に出ることが出来る。そこからリキキス川をさかのぼれば、
 いよいよスレイハイムだ」
ビリー「……待ってくれ。今やお前は、俺達解放軍には無くてはならない象徴……『英雄』なんだ。
 いつまでも先陣にたつことは出来ない。切り込みは俺に任せてくれ」
ブラッド「この戦争の目的はスレイハイムの開放とホワイトファング・OZの暴走の阻止……
 そして、全てが終わった後の世界を築いていくのは『英雄』なんかじゃなない。そうだろう?
 俺の務めは、そこに生きる命を守ることさ」
ビリー「―――しかし」
ブラッド「全部背負い込もうなんて考えちゃいないさ。俺はこの先楽したいから、そのために今、
 頑張っているだけさ。それに―――」
ビリー「それに?」
ブラッド「ヴィンスのことが気になる……あのオヤジがやろうとしていることは、和平なんかじゃない。
 自分の保身と富の為に、解放軍とヒイロ達をスレイハイム軍に売り渡そうとしているんだ。
 そんなことをさせてなるものかッ、先に逝ったあいつらのためにもッ!」
ビリー「……流れた涙と血に報いるためにも……」
ブラッド「俺は全力を尽くしても、お前達の命を未来へと繋ぐ。だから、それからのことは頼んだぞ……、ホラ」
そういってブラッドは、ビリーにあるものを渡した。
ビリー「…………これは?」
ブラッド「俺の認識票だ。なに、ちょっとしたゲンかつぎさ。お前の認識票と取り替えるんだよ。
 こうやっておけば、認識票の持ち主が死なない限り、自分も死ぬことは無いってよ」
ビリー「つまり、自分を守ることが、相手を守ることにつながるってわけか……。
 だが、どこで知ったんだ? こんなこと」
ブラッド「この解放戦争の初めにな、初陣で壊滅した第13独立部隊のヤツからだったっけ。
 ……おっと、そろそろ時間だ。敵包囲網を突破し、俺達の故国を目指すッ! 遅れるなよ、一気に駆け抜けるぞッ!」
ビリー「ああ!」


(今の)ブラッド(そして、城に突入した俺達は、
 狂乱状態のスレイハイム王によるエンゼルハイロウの起動をとめることができなかった。
 最後にアイツはゼクスと共にエンゼルハイロウとリーブラを食い止めに逝った。
 最も…ヒイロ達のおかげで、最後は両方とも破壊されたがな)
リエ「ブラッドさん、いますか?」
ブラッド「ん? どうした、リエ艦長」
リエ「ちょっと、オデッサの首魁であるヴィンスフェルトについて調べていたんですけど…
 過去のデータにブラッドさんとつながるものがあったので、ちょっとお話を聞かせてほしいんですが…」
ブラッド「…わかった。いずれは話そうと思っていたことだからな。みんなに伝えれるようにしてほしい」
リエ「はい。分かりました」

その後、ブラッドは、ヒイロ達とゼクスらと共に、2年前に起こったスレイハイム解放戦線のことを明かした。
初期の頃はオデッサの首魁であるあのヴィンスフェルト・ラダマンテュスが解放軍のリーダとして行動していたが、
スレイハイム王がエンゼルハイロゥの使用も辞さないことを知り、部下を見捨てて逃亡。
その後は(当時の)ブラッド・エヴァンスがリーダーとなって戦った。
そして(今の)ブラッドは、今の名が本名でないことを明かす。彼の本名はビリー・パイルター。
2年前の終結後、戦犯として捉えられて時に認識票を取り替えていたため名前が違ったのだが、
あえて誤解を解こうとはせず、英雄ブラッド・エヴァンスの名を継いだ事になる。
ヒイロ達はこのことを知っていたが、彼の決意を無駄には出来ないとあえて口に出さなかった。
リルカ「それでさ…本当のブラッド…というか、今のビリーさんは如何したの?」
ゼクス「ビリーは、グリーンヘルを北に抜けた先にあるセボック村という小さな集落で、車椅子の生活を余儀なくされている」
ティム「え?」
ブラッド「エンゼルハイロゥの光爆をまともに受けてしまったせいだ…」
キョウスケ「そうですか…」
アシュレーたちも、彼をARMSのブラッド・エヴァンスとして当たり前のように受け入れた。
そして、改めてオデッサ打倒の誓いを胸にするのであった。

そして、アルケミックプラントが目に見えてきたとき、突如横槍にゼラバイアが乱入してくる。
さらにオデッサが防衛装置として新たに配備したのか、デビルガンダムのデスアーミーまでも出現する。

☆味方初期
ナデシコ(ユリカ、ルリ、ミナト、メグミ、ジュン)、母艦選択2隻
ドモン[ゴッドガンダム(ドモン)]
グランナイツ[グラヴィオン(グランナイツ)]
アシュレー[ナイトブレイザー(アシュレー)]
選択14小隊

★敵戦力
ゼラバイア、デスアーミー、デスバーディ
人型ゼラバイア

敵部隊の中には、グラヴィオンと同じ人型をしたグラヴィオンが混ざっていた。
それはまさに、グラヴィオンを倒すために適合して生まれたゼラバイアであり、
グラヴィオンと同じ武装を用いて挑んでくる。
戦況の流れが進むにつれ、少しずつ新たな力を生み出し続けるゼラバイア。ある意味イタチゴッコな戦いとなる戦い。
今回もかろうじて勝利できる道筋であったが、アルケミックプラントから意外なものが出現した。
デビルガンダムである。
そして、デビルガンダムの四天王であったミケロすらも現れた。

★敵増援
デビルガンダム、デスマスター、ガンダムヘブンズソード(ミケロ)

???「遅かったようね」
そういってデビルガンダムの肩に乗って現れたのは、オデッサの幹部コキュートスの紅一点、
アンテノーラ。
アンテノーラ「すでにアルケミックプラントの役目は終わっていたのよ。
 だから、あなたたちを追い詰めるためにデビルガンダムのエネルギー供給源として再利用させてもらったわ」
アシュレー「なんだとッ!」
ドモン「その役目とは何だ!」
アンテノーラ「それは言えるわけ無いじゃない。でもあえて言うなら、あなた達を倒すための切り札…かしらね」
ドモン「切り札だろうがなんだろうが、全て蹴散らしてやる!」
???「その通りだ! その闘志こそ、キング・オブ・ハートの称号を持つものにふさわしい!」
全員「!」
ドモン「そ、その声は…師匠ッ!」
シン「し、師匠だってッ!?」

☆味方増援
東方不敗[マスターガンダム+風雲再起(東方不敗、風雲再起)]
シャッフル同盟1[ガンダムマックスター(チボテー)、ガンダムローズ(ジョルジュ)]
シャッフル同盟2[ドラゴンガンダム(サイ・サイシー)、ボルトガンダム(アルゴ)]

東方不敗「うらぁ! 応えよドモン! 流派! 東方不敗は!」
ドモン「王者の風よ!!」
東方不敗「全新系裂!」
ドモン「天破侠乱!!」
東方不敗&ドモン「見よ、東方は赤く燃えているぅぅぅぅぅぅっっ!!」

第21話「甦る王者之風」

シン「す、すげぇ…(感動)」
カナード「あ〜…(もう何て突っ込めばいいのやら)」
毎度のごとく熱血展開に素で感動しているシン。

ドモン「師匠! ご無事でいらしたのですか!」
東方不敗「うむ。あの後しばらく身動きが取れなかったが、おぬしの仲間達がな。細かい説明は後でする」
サイ・サイシー「アニキ! これでシャッフル同盟が勢ぞろいってわけだね!」
アルゴ「俺達の力、今こそ再び見せるときだ!」
ドモン「ああ…アンテノーラ! たとえ、貴様らオデッサがデビルガンダムを用いて何をしようと、
 我らシャッフル同盟が、お前達を止めてみせる!」
???「その戦い、私も参戦させてもらおう!」

☆味方増援
九十九[ダイマジン(九十九)]

アキト「あ、あいつは!」
リョーコ「いつぞやの木連野郎!」
九十九「ナデシコ、聞こえるか? こちら木連優人部隊所属、白鳥九十九だ」
ユリカ「はい、こちらナデシコ」
九十九「お久しぶりです。ミナトさんたちにはお世話になりました」
ミナト「白鳥さん…」
九十九「ナデシコに本機の保護を求めます。こちらには私の他に、妹のユキナ、
 そしてノエル・アナハイム・ギルドグラード氏が搭乗しています」
アシュレー「な…どうしてギルドグラードマスターのご子息が!?」
九十九「地球に来る途中、保護したのです。詳しい事情は後にして、着艦許可を!」
ユリカ「わかりました、着艦許可します」
プロスペクター「艦長、いいんですか? 罠かも知れませんよ」
ミナト「白鳥さんはそんな事しません!」
九十九が駆るダイマジンが、ナデシコに接弦される。
ミナト「白鳥さん、大丈夫?」
九十九「ええ、私はこれからみなさんを援護します」
ノエル「待ってください! あなたまで…!」
ユキナ「そうよ、お兄ちゃんまで戦うことはないじゃない!」
九十九「だからこそ、戦わなければならないのです。ミナトさん、メグミさん、ユキナとノエル氏を頼みます。
 行くぞ、オデッサども。真の正義と熱血を見せてやる!」

そして、心強い味方の活躍もあって、(分身ではあるが)デビルガンダムの撃破に成功し、
アルケミックプラントの破壊も無事果たすことが出来た。(MAPクリア)


戦闘後、無事再開したドモンと東方不敗。
本人の話によると、彼はオデッサの強襲を逃れた後、最後の勝負でのダメージが思ったより深刻で、
しばらく人里はなれた場所に身を隠していた。
そんな中、スレイハイム城の戦いを終えてデビルガンダムを独自に追っていたチボテー達が、
東方不敗を見つけ、救助をしたのである。
その後現状の確認の後に再び戦うことを決意し、ドモンたちの元に向かったというわけである。
そして、ドモンとのアツい師弟愛を見せ付けられたシンは東方不敗に早速詰め寄る。
まっすぐな眼差し見て東方不敗はシンにファイターとしての心得を説き、
守るための戦いという姿勢を崩さぬようにと教えてくれた。

ノエル「すいません。わざわざ助けてまで頂いて…」
アシュレー「いえ、かまわないですよ。
 それにしても、ギルドグラードマスターのご子息を保護するなんて」
九十九「いえ、単なる偶然です。私がファルガイアに降りて、
 ノエル氏が乗車していた列車がオデッサに襲撃されていたのをみつけ、人道的判断で助けに行ったまでですから」
アシュレー「なんだって!」
ノエル「詳細は後ほどはなします。今は白鳥さんの話を」
リョーコ「そうだったな。どうして木連が一機でやってきたんだ?」
九十九「そうでした。まずは私が地球に来た目的を申し上げます」
アーヴィング「お聞かせねがおう」
九十九「我が木星圏ガニメデ・カリスト・エウロパ及び他衛星小惑星国家間反地球共同連合体はFCEとの和平を望んでいます」
ユリカ「和平!?」
イズミ「わっ! へぇ〜っ」
九十九「そこで、その旨を伝え、ファルガイア側の返事をもらうべく、私と妹のユキナが使者として地球に来たのです」
ユキナ「あ、あたしは反対だからね! こんなファルガイア人なんかと!」
九十九「ユキナ!! みなさんすみません」
カトル「いえ、妹さんのような人にも、今のファルガイアを知ってもらうのは大事です」
トニー「だいたい、木連だって元はファルガイア人だろうが」
ユキナ「うっさいわね!」
トニー「なんだと!」
ティム「やめなよトニー君。ユキナさんも、お兄さんの邪魔をする気なの?」
ユキナ「…う…」
スコット「それに私なりの結論といたしましては、ここにはファルガイアの生まれじゃない人も大勢いますけど」
ユキナ「…うう…」
ノイン「しかし、いきなり和平と言われても、こちらには準備が整っていない」
九十九「整うまで待ちます。それまでは、私もみなさんと一緒に戦うようにと言われています」
ミナト「白鳥さんが、ギャラクシィ・ユニオンズに参加するんですか?」
九十九「あ! …ミナトさん…は、はい。私は、敵にもよりますが、出来る限りミナトさんのため、
 じゃなくてギャラクシィ・ユニオンズとして活動します」
シン「いいんですか? 彼を受け入れても」
カトル「断る理由はないでしょう」
宗介「しかし今まで敵対していた以上、見張りは付けさせてもらう。どうだ?」
九十九「それは仕方ないと覚悟しております」
レッド「問題は、誰が見張り役をするかだな」
琉奈「ミナトさんがいいと思うな。それなら白鳥さんも変な気を起こさないでしょ」
ミズキ「バカね、逆よ。かえって変な事しそうだわ」
九十九「じ、自分は木連男子として、けっしてそのようなハレンチな真似はしません!」
ミズキ「あーら、あたしはハレンチな真似なんて一言も言ってませんけどぉ?」
九十九「う・・・」
斗牙「エイジ」
エイジ「ハレンチって何? だろ…後で説明する」
五飛「忠告しておこう。貴様が何かしでかせば、その責任は見張り役に及ぶ。それを忘れるな」
九十九「お、おう!」
ルリ「ということです。ミナトさん、いいですか?」
ミナト「え、ええ、もちろん」
九十九「よ、よろしくお願いします!」
ミナト「ふふ・・・よろしく」
ユキナ「お兄ちゃん、油断しちゃ駄目よ。ここは敵のまっただ中なんだからね!」
トニー「なんだよ、さっきから生意気な奴だな」
ムラクモ「いや、その子の方がまともな反応かも知れないぜ」

こうして、木連との和平と言う光明を得たギャラクシィ・ユニオンズ。
しかし、続いてギルドグラードマスターとその子息、ノエルとの通信会話でとんでもないことが発覚した。
初めはノエルの無事を伝えようとギルドグラードマスターに伝えたのだが、
なぜかギルドグラードマスターは怒り心頭になっていた。
理解し辛い状況に、ノエルはあえて父親に尋ねる。なぜそれほどに怒っているのかを。
そして導き出される結論は、自分の息子を載せるという情報を隠れ蓑にして、
別の車両にあるものを運んでいたと言うことであった。それは…意外にも九十九から明かされる。
九十九「…核の竜……ですね」
ノイン「核の竜…ニュークリアドラゴンかッ!」
ノエル「どういうつもりですか父上。イスカリオテ条約で禁じられた核を、自分を隠れ蓑にして運ぶなど…」
テッサ「抑止力……として利用しようと言うことですね」
図星を突かれて押し黙ってしまうギルドグラードマスター。
ギルドグラードマスターは、ARMS…しいてはギャラクシィ・ユニオンズの超越境権威に不満を抱き、
極秘裏に、封印されていたニュークリアドラゴンを運んでいたと言うのだ。
そして、その核の竜が運ばれていた列車が、オデッサに強奪されたため、怒り心頭ということである。
やはりARMSとギャラクシィ・ユニオンズがまだ信用し切れていないと言う現状を目の当たりにした彼ら。
しかし、ギルドグラードマスターは改めて謝罪をし、ノエルも全面協力の姿勢を見せてくれた。

そして、オデッサにはさらに強力な戦力を有することになったと言う事実もある。
強奪されたニュークリアドラゴン、そしてアルケミックプラントで計画されていたオデッサの「切り札」。
ある意味最も強大な敵となりつつあるオデッサにギャラクシィ・ユニオンズは如何立ち向かうのか…
いざ帰還しようとしたその時、トキオから緊急通信が入る。(以下次回)

▽補足
ノエル・アナハイム・ギルドグラード
ファルガイアの北東に位置する大陸を領域とする技術国「ギルドグラード」の統治者ギルドグラードマスターの息子。
偏屈で半ば頭の固い父親とは打って変わって礼儀正しく、大局を見据える素質を持つよく出来た子。
名前は狙っているとしか思えないが、これでも公式のフルネームである。


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