第14話「大宇宙(おおぞら)の凱歌 後編」

月面軌道上に位置するギガノス機動要塞。
少し特殊な改造を施したクロノブレイクキャノンでバイオフィードバックシステムを麻痺させる突入作戦が開始された。
ギャラクシィ・ユニオンズはエルシオールの護衛を行うことになる。
ファルガイアで長きに渡るギガノス軍との決着をつけるため、ギャラクシィ・ユニオンズは出撃した。
そんな中、木星蜥蜴が横槍を入れることに。

☆味方初期(前半・機動要塞周辺宙域)
エルシオール(タクト、レスター、ウォルコット、アルモ、ココ)、アスタンテU(リエ、ロンド、リアーム、プロフェッサー、樹里)
母艦選択2隻
ドラグナー隊[D−1カスタム(ケーン)、D−2カスタム(タップ)、D−3カスタム(ライト)]
リューン&カンジ[セレスティ(リューン)、クラウドセイバー(カンジ)]
選択18小隊
★敵戦力
ダイン、ゲバイ、宇宙高速艦、フンボルト、木星蜥蜴

戦いの最中、別の方向から戦線に加わるものがいた。
マイヨ「あいつらは…!」
ミン「なんだい、知り合いかい?」
ラルミィ「知ってるも何も、幾度も剣を交えた者達だ」

リーアム「メタルアーマー・ファルゲンを確認! スタークダイン、ヴェルセクトも確認しました。
 通信が入ってます」
リエ「つないで!」
マイヨ「ギャラクシィ・ユニオンズ所属のアスタンテUとお見受けする! ドルチェノフは、私の手で始末をつける!」
ラルミィ「ギガノスの誇りを貶めたものは、私達の手でギィ・ラムトスの元に送る!
 だから、ここは引いてほしい…!」
(ギィ・ラムトス…ファルガイアに実在する「死」を司るガーディアン。黄泉の国に君臨する異形の妖魔王で、
彼の体を回り続ける歯車は輪廻転生の象徴とも言われている。出展…WILD ARMS 2nd Ignition)
リンダ「兄さん!」
マイヨ「リンダか…!」
リンダ「兄さん、一人で行くつもり!? やめて! 死にいくようなものよ!」
リューン「ラルミィ達もだ。目的は同じのはずだ、ここは共に戦わないのか?」
マイヨ「敵と手を組めというのか!」
アシュレー「敵とか味方とか関係ない! 目指すべきものが同じはずなのに、どうしてそんなことにこだわるんだ!」
ミン「いいじゃないかプラート大尉、レスタリア中尉。今、あたいたちだけで乗り込んだって、分が悪いからね。
 ある程度割り切りも必要さ」
ダン「…自分もミン大尉と同じだと思います」
マイヨ「ミン大尉…お前はそれでいいのか? ドラグナーが憎くはないのか!?」
ミン「もう、そんな恨みは忘れたね。死に掛けてたあたいを救ってくれたあんた達に、
 こんな説教めいたことを言いたかないけど…」
カール「われわれもARMSも本当に目指すべき場所は同じではないのか…自分もそう考えるようになりました」
ウェルナー「ここは共同戦線と行きましょう!」
マイヨ「お前達…わかった。ならば再び共同作戦といこうか」
リエ「ありがとうございます! 本艦の部隊と合流してください!」
ラルミィ「私とミン大尉は下準備を行う。先に行かせてもらうぞ」

☆味方増援
マイヨ&プラクティーズ[ファルゲン(マイヨ)、ゲルフ&ヤクト・ゲルフ&レビ・ゲルフ(プラクティーズ)]

ギガノスの防衛艦隊をなぎ払いつつあるギャラクシィ・ユニオンズ。
そして、機動要塞をクロノブレイクキャノンの射程内に収めることができた。
レスター「よし! クロノブレイクキャノン・マイクロウェーブモードのチャージだ!」
アルモ「了解!」
ケーン「なあフォルテさん。これって何に使うんだ?」
フォルテ「マイクロウェーブ変換照射装置を取り付けたクロノブレイクキャノンで、敵の要塞を丸ごと焼くんだってさ。
 まあ、でっかい電子レンジみたいなもんだよ」
ハイネ「怖ぇ事考えるなぁ…」

そんな中、突如後ろから数機の機体…オメガ達が強襲する。今回の戦いの偵察を兼ねていたらしい。

★敵増援
インパルス4(オメガ)、サンダーボルト

そして何とかオメガ達も撤退し、チャージが完了した。
ココ「クロノブレイクキャノン・マイクロウェーブモード、チャージ完了!」
タクト「よし、照射開始だ!」
クロノブレイクキャノンの砲身から、クロノスとリングの煌きとはまったく異なる光が放たれ、機動要塞に直撃した。
ギガノス兵「フィードバックシステムに以上電流! 電流、測定限界地を突破! うわああああっ!!」
機動要塞にいくつか爆炎が煌く。
ドルチェノフ「そんな、バカな!」
タクト「どうやら、うまく行ったようだね」
ウォルコット「変換照射装置はもう使えませんでしょうが…後は制圧するのみですな」
アルモ「待ってください! 機動要塞がコントロールを失って、月の引力につかまりました!」
レスター「何だと!?」
凱「まずい…! このまま月面に要塞が激突すると、衝撃波で月面の都市に被害が出る!」
タクト「機動部隊は直ちに要塞に突入! コントロールシステムを破壊して、落下軌道を変更させるんだ!」
全員「了解!」
マイヨ「私は先行させてもらう…! ドルチェノフがまだいるはずだ!」
ケーン「おい、待てってば!」

☆味方初期(後半・機動要塞内)
ケーン&マイヨ[D−1カスタム(ケーン)、ファルゲン(マイヨ)]
リューン&ドラグナー隊[セレスティ(リューン)、D−2カスタム(タップ)、D−3カスタム(ライト)]
選択10小隊
★敵戦力
量産型ギルガザムネ、ゲバイ、ダイン、ドーラ、ドラウ

(各フロアをさえぎる扉を破壊しつつ進軍)
コントロールシステムへと近づきつつある中、敵の通信を傍受した。
要塞周辺宙域で全周波数帯で放送されている内容はこうだった。
ミン「さあ、白状してもらおうかい、ドルチェノフ!」
ヒルデ「これは…ミン大尉?」
ドルチェノフ「それほど聞きたくば、冥土の土産に聞かせてやろう!
 プラートとレスタリアは現場に居合わせただけだ。元帥を射殺したのは、ずばりこのワシだ!
 しかし、ワシは後悔はしておらん、すべては国家のためにやったこと!
 ギルトールは統一帝国ギガノスの長としてふさわしくない男だったのだ!」
ミン「……って言うわけだよ! 聞いたね! みんな!」
ドルチェノフ「な、なんだとう!?」
ラルミィ「いともあっさりと話すとはな…貴様のような下衆が国家のためなど、笑わせるな!」
ドルチェノフ「な、レスタリア! なぜここに!?」
ミン「よくもまあ、ペラペラとしゃべってくれたね! 今の話は、ラルミィによって全部放送されてんだよ!」
ケイオス「成る程。『下準備』ってこれの事だったんだね」
ドルチェノフ「ぐううおおおおおお! おのれ、ワシを謀りよってぇ!」
ラルミィ「元帥は…ファルガイアに新たなる脅威が迫っていることを予見した。
 その脅威に立ち向かう力を育てるために、あえて悪を演じたのだ!
 すべてはギガノスのみならず、ファルガイアのためにな!
 その思いを踏みにじり…自らの野望に走った貴様は、ファルガイアを脅かす災いだッ!」
ケーン「な、なんだって!」
キョウスケ「……ファルガイアも、ビアン博士のような人物がいたとはな」
エクセレン「だったら、あのドルチェノフは地球で言うところのアードラー見たいなやつだったわけね」
ライト「…どうやら俺達はとんでもない思いを託されたみたいだな」
ケーン「だったら、その思いとやらも背負っていこうじゃねえか!」
タップ「同感だ!」
マイヨ「よくやった! 二人とも! 後はコントロールをつぶすのみ…!」

そして、最深部に到達して時間内に破壊できたことにより、機動要塞の軌道変更に成功した。
そのとき、地面から何かが競りあがってきた。
ミン「ギルガザムネ!」
マイヨ「ここは私とケーンにやらせてもらおう!」
ドルチェノフ「うへへへへ…かん賊め! いつまでもエース面させてなるものか!
 もはや貴様の時代は終わったということを今…教えてやるわー!」
ラルミィ「そうはいくか…!」

目覚めよ! 神龍の翼、ガルツベルン!!

ラルミィがそう叫ぶや否や、ヴェルセクトの背部には2対4枚の翼が生えた。
いや…4枚の翼をもつ鋼の翼竜が出現した。
第3のリュストゥング…ガルツベルンである。

☆味方増援
ラルミィ&ミン[ヴェルセクト(ガルツベルン)(ラルミィ)、スタークダイン(ミン)]
★敵増援
ドルチェノフ専用ギルガザムネ(ドルチェノフ)、量産型ギルガザムネ

マイヨ「なんとしても、貴様を討つッ!」
ドルチェノフ「ほざけ! 貴様の墓場にしてやる! そして醜い屍をさらせ!」
ケーン「やい、ドルチェノフ! 色々てめえには世話になったな! 一発お返しするためにわざわざ戻ってきてやったぜ!」
マイヨ「帝国の崩壊と共に滅びされッ!」

ラルミィ「ドルチェノフ…貴様にはひとつだけ許せるものがある。それは最大の宿敵と轡を並べることが出来た事だ。
リューン(…俺のことか?)
ラルミィ「だが、それ以外はすべて許さん…! この一撃で、ギィ・ラムトスのもとへ逝けッ!」

ドルチェノフ「ワシはまだ死なん…死んでなるものか…!」
ケーン「こいつで決めてやるぜ! いくよ、マイヨさん!」
マイヨ「心得た!」
ケーン「突撃ぃ!」
同時にギルガザムネに突っ込んだD−1カスタムとファルゲン。
すれ違いざまにレールガンとミサイルを叩き込み、そして…!
ケーン&マイヨ「覚悟ッ!」
交差すると同時にレーザーソードを叩き付ける…ツインレーザーソードが繰り出された!
ケーン「おしまいだッ!!」 マイヨ「滅びされッ!」
ドルチェノフ「…ぐ、ぐわあああッ!」
マイヨ「…終わったか」
ドルチェノフのギルガザムネは爆散し、この区間から離脱しようとするファルゲン。
ケーン「おい、どこ行くんだよ!」
マイヨ「ギガノス帝国が滅びようとする今、もはや私は無用の者。この要塞と共に滅びようと思う」
ケーン「役目は終わっちゃいねえよ! ドルチェノフが死んでも、危ない連中はほかに幾らでもいるし、
 さっきラルミィさんが言ったように、ファルガイアに迫る危機に立ち向かわなきゃならないんだぜ!
 そいつらと戦うのに、力を貸してくれよ!」
マイヨ「……」
ケーン「それに、俺の立場はどうなるんだよ!
 あんたを見殺しにしたら、未来の義弟(おとうと)として…あ、いやその…」
何人か「(み、未来の義弟ぉぉっ!!)」
マイヨ「ふ……仕方ないな。未来の義弟に、しばらく手を貸すとしよう」
ミン「大尉、あたいもあんたについていくよ!」
ラルミィ「……」
リューン「ラルミィ、お前はどうするんだ?」
ラルミィ「私は、もう少し待ってほしい。それと…これをお前に渡す」
そういうと、セレスティに光の多面体…ゲットセットドライヴのリュストゥングをインストールさせた。
リューン「これは…!」
ラルミィ「あのときの借りだ。あの後、私は4つ目のリュストゥングも見つけたのだ。
 お前に渡す。冥府の天鎚『バルセルト』を…」
リューン「…律儀だな。これですべてのリュストゥングは揃った。決着をつけるときではないのか?」
ラルミィ「いや、今の私ではガルツベルンを使いこなしていない。お前はまだバルセルトを使ってすらいない。
 お互いに完全に御せるまで勝負は預けたいと思っている」
リューン「……そうか」
ラルミィ「次に会うときは、決着のときだ……リューレイス」
リューン「…!」
そういうと直ぐにヴェルセクトは要塞を脱出した。
リューン「あいつ……ようやく名前で言ってくれたな」(MAPクリア)

こうして、実質上ギガノス帝国との戦いは終結を迎えた。
ギガノス軍の兵士も大半はFCEに投降。今後はFCEの所属として戦うことになったとのこと。
また、ラルミィを除くマイヨたちもギャラクシィ・ユニオンズのメンバーとして行動を共にすることになった。
ちなみに余談だが、ほとんどプロポーズに近いケーンの一言をネタにされ、
しばらくケーンは顔を赤くする日々を送ることになったのは言うまでもない。(以下次回)


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