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終・旅立ちのとき

巨大蟻に支配されていたブリッジの謎を解き、無事帰還して一週間。新たに派遣された神官たちとカーディナルからの正規軍によってブリッジ内の巨大蟻は全て掃討された。神殿からは正式な報酬としてエクスたちにかなりの額の報奨金を渡す。もう二度と、あの悪夢が訪れることは無いだろう。

巨大蟻との戦いで命を落とした剣士アティスは、その功績をたたえられ、ランツのために戦った英雄として手厚く埋葬されることになった。後には銅像も建つらしい。

そのアティスの墓の前にエクス、エルフィア、七海、フォウリィが立っていた。

「結局…アティスさんにお礼の言葉を伝えることが出来ませんでしたわね」

「うん…」

「でも七海ちゃん。アティスさんにその気持ちは伝わったと思う。こうして無事だったことが、アティスさんにとっても・・・さ」

「七海。改めて、お礼を言っておこうよ」

「ありがと、エクス……アティスさん…あの時、私を助けてくれて、ありがとう…」

そういいながら、七海の目には涙が浮かぶ。

そして、エクスの目にも…

彼らの旅はこれで終わりとなった。だが…

「さてと…これからどうします?」

「そうよね…当ても無くぶらぶらしてるのもなんだし…」

「いや、取って置きのがあるよ」

「え?」

エクスの言葉に三人はきょとんとする。

 

 そして、スニーフとハガネも、今回の依頼を無事達成し、カーディナルへ戻る準備をしていた。

「…今回は色々と濃い内容だったな」

「ああ。自分の未熟さを思い知らされたよ」

「…浮かない顔だな」

「何を言っている。俺はいつものままだ」

「…お互い素直ではないと言うことか」

「何の話だ。おれは別にあいつのこと…」

「あいつのことが何なの?」

「ッ!」

ランツの出口に差し掛かったとき、前方から話の続きをされるような声を聞き、スニーフは驚く。

 そこにいたのは、ランツで出逢った仲間達。

「待ってたわよスニーフ」

「な、何だ七海か」

「何だとは何よ! せっかくあんた達のことを待ってたのに!」

「それはこっちの台詞だ。なぜ待っていた」

「決まってるでしょ。あんたと一緒に…行きたいから…」

「…だが俺達は」

「カーディナル学府の学徒…でしたわね」

「…知ってたのか」

「何となく…でしたけど」

「ま、ぶっちゃけまだみんなと一緒にいたいというのが本音だ。俺達もカーディナル学府に入るさ」

「…そうだな。お前達なら直ぐに一緒になれるだろう」

「と言うわけだから、今後ともよろしくね!」

自分に足りないもの…それは何なのか…それの答えが、彼らとなら見つかるかもしれない。そう思ったスニーフは、新たに出逢った仲間に向かってこう答えた。

「了解だ」

こうして彼らは、カーディナル学府で、長い間、苦楽を共にするのだが、それを語るのは、また今度の機会にて。

序章「出会い」、終了


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